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インプラントのオールオン4をできない人とは??
インプラントのオールオン4をできない人とは??
インプラントのオールオン4とは、上顎や下顎の歯が全て失われた場合に、4〜6本のインプラントを土台にして、一体型の人工歯を装着する治療法です。
インプラントの数が少なくて済むので、費用や治療期間を抑えることができます。また、見た目や噛み心地も自然で快適です。インプラントのオールオン4は、多くの歯を失ってしまった方にとって、魅力的な選択肢と言えるでしょう。
しかし、インプラントのオールオン4は、誰でも受けられるというわけではありません。インプラントのオールオン4には、適応条件や適応外のケースがあります。
インプラントのオールオン4を受ける前に、自分の状態が適しているかどうかを確認することが重要です。
そこで、この記事では、インプラントのオールオン4をできない人の特徴について解説していきます。
インプラントのオールオン4をできない人の特徴とは インプラントのオールオン4をできない人の特徴は、大きく分けて以下の7つになります。
残存歯がある
歯周病が重度に進行している
顎の骨が極端に弱い・薄い
重度糖尿病などの全身疾患を抱えている
喫煙習慣がある
日常生活において介護を必要としている
治療費の捻出が困難である
これらの特徴に該当する方は、インプラントのオールオン4に不向きだったり、インプラントのオールオン4ができない可能性があります。それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
残存歯がある
残存歯が残っている方は、インプラントのオールオン4による治療ができません。インプラントのオールオン4は、最大で12本の人工歯が連結しているのが特徴です。その連結した人工歯を上顎や下顎に装着する仕組みなので、残っている歯を避けて装着することができません。せっかく残っている歯ですが、邪魔になってしまいます。
残存歯が健康でしっかりと機能している場合は、インプラントのオールオン4にする必要はありません。残存歯を活かした治療法を選ぶべきです。
しかし、残存歯が虫歯や歯周病で状態が悪い場合は、抜歯してインプラントのオールオン4にする選択もあります。
残存歯の状態によっては、抜歯しないと他の歯や骨に悪影響を及ぼすこともあります。残存歯の有無や状態は、インプラントのオールオン4の適応条件に大きく関わりますので、歯科医とよく相談してください。
歯周病が重度に進行している
歯周病が進行している方は、インプラントのオールオン4での治療ができない場合があります。歯周病は、歯周病菌が歯茎の中の骨を溶かす病気です。
歯茎の中に歯周病菌が入り込んだ状態でインプラントを入れてしまうと、細菌感染を起こしたり、インプラント周囲炎のリスクが高まります。
また、歯周病によって骨が弱まっていると、インプラントが安定しにくくなります。
インプラントのオールオン4は、4本のインプラントで片顎全ての人工歯を支えるため、インプラント1本あたりの負担が大きく難易度の高い治療です。
そのうえ、歯周病により骨の状態が悪くなっていると、歯科医側にも非常に高い技術が求められるため、治療を行える歯科医師は限られます。歯周病が進行している方は、まずは歯周病の治療を優先する必要があります。歯周病の治療が完了してから、インプラントのオールオン4の治療を検討することができます。
顎の骨が極端に弱い・薄い
顎の骨が極端に弱かったり薄かったりする場合は、インプラントのオールオン4での治療ができない場合があります。
インプラントのオールオン4は、4本のインプラントで、片顎全ての人工歯を支えます。その特性上、顎の骨が薄すぎたり、弱かったりする場合は、最大12本の連なった人工歯を支えられない場合があります。
特に、歯周病で骨が溶けている方や、高齢で骨粗しょう症をお持ちの方などは、顎の骨が原因でインプラントのオールオン4ができないと診断されることもあるでしょう。
こういった場合には、骨造成や骨移植などの治療で、インプラントのオールオン4を十分に支えられるだけの骨を造ることも可能です。ただし、骨造成などの治療は専門的な知識が必要なので、インプラント治療と骨造成の両方に精通した歯科医院を選ばれることが重要です。
重度糖尿病などの全身疾患を抱えている
インプラントのオールオン4に限らず、インプラントを使用する治療の際には、糖尿病などの全身疾患を抱えている方は、注意が必要です。
糖尿病は、血糖値のコントロールができない状態で、傷の治りが悪くなったり、感染症にかかりやすくなったりします。インプラントのオールオン4は、手術によってインプラントを顎の骨に埋め込む治療です。
そのため、糖尿病の方は、インプラントの埋入部分の傷が治りにくかったり、インプラントの周囲に細菌が繁殖しやすかったりするリスクがあります。
これらのリスクを回避するためには、糖尿病の状態をよく管理し、血糖値を安定させることが大切です。また、インプラントのオールオン4の治療を受ける前に、かかりつけの医師と相談し、インプラント治療に対する許可を得ることが必要です。
糖尿病以外にも、高血圧や心臓病などの循環器系の疾患、免疫系の疾患、出血傾向のある疾患など、インプラントのオールオン4に影響を与える可能性のある全身疾患をお持ちの方は、インプラントのオールオン4の治療を受ける前に、必ず歯科医と相談してください。
インプラントのオールオン4は、全身状態にも左右される治療ですので、自分の体の状態を正しく把握し、安全に治療を受けることができるようにしましょう。
喫煙習慣がある場合
インプラントの成功率や長期的な安定性が低下する可能性があります。喫煙は血流を悪化させてインプラントの治癒を遅らせたり、歯周病やインプラント周囲炎のリスクを高めたりします。インプラント治療を受ける前には禁煙することが望ましいです。
介護を必要としている場合
オールオン4のメリットとして、治療期間が短くて済むことや、総入れ歯よりも噛み合わせや見た目が自然であることが挙げられます。
しかし、オールオン4のデメリットとして、歯が残っていると治療できないため抜歯が必要であることや、トラブルが起きた際に上部構造を全て外す必要があること、介護者の負担になることがあることなどがあります。
治療費の捻出が困難である場合
オールオン4は通常のインプラント治療よりも費用を抑えることができます。オールオン4は最少4本のインプラントで片顎全ての歯を作ることができるため、インプラントの本数や骨造成の費用が削減できます。
また、オールオン4は医療費控除の対象となるため、確定申告の際に所得税の還付や住民税の減額を受けることができます。
さらに、一部の歯科医院ではクレジットカードやデンタルローンなどの分割払いにも対応しています。
オールオン4の治療を検討される場合は、事前にインプラント相談やカウンセリングを受けて医院の設備や環境、医師の実績や信頼性を充分に確認し、治療後に後悔することのないよう安心・納得できるクリニックを選択されることをおすすめします。
インプラント、オールオン4の無料相談を行っている歯科医院(インプラント認定医在中)。お電話にてご予約可能です。
鎌倉御成歯科 神奈川県鎌倉
0467-73-8084
そめい歯科 豊島区駒込
03-5394-3718
ルナデンタルクリニック 練馬区練馬高野台
03-5933-9926
やまとむら歯科 豊島区巣鴨
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