[中国・マカオ]ポップ③
ある日
「近くでアフリカのお祭りがあるから行こう」
とポップから誘ってくれた。
私はレモネードを買って、
ポップはキャラメルポップコーンを買った。
彼は無言でキャラメルポップコーンを
私に向けた。
くれるって意味かな?って、
私も無言で
恐る恐るポップコーンに手を伸ばして
食べたら、彼は優しく微笑んだ。
国籍が違う人との
無言のコミュニケーションは、
言葉を介してのコミュニケーションよりも
嬉しく感じるのは私だけだろうか。
例えば、
韓国人の友だちが私に無言で
グラスにお水を注いでくれるとき。
カーボベルデ人の友だちが、
無言で私の背中に手を添えて
レディファーストしてくれるとき。
香港人の友だちが、
泣いてる私の背中を撫でてくれるとき。
そんな無言のコミュニケーションに
人の優しさを感じるようになった
初めてのきっかけが、
ポップだった。
彼がくれたキャラメルポップコーンだった。
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