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南国ジェラートやドリンクも。植物由来のプチベーカリー「Bon Appetit」

初訪 2023.09  更新 2023.09.27


今回取り上げるのは、ベトナムではまだ珍しい「ヴィーガン(完全菜食主義)」対応のベーカリー「Bon Appetit(ボナペティ)」。

パンオショコラなどのプチパンや、ムースやタルトなどのスイーツをはじめ、バインミーや南国フルーツのジェラートまで厳選したメニューが並ぶ、プチベーカリーです。
その特徴は前述の通り"ヴィーガン"、つまりすべて100%植物性の素材のみを使用していること。
ハムなどの具材が一般的なバインミーも、そして、パテソーの名前でベトナムに根付くミートパイも、肉は不使用。そしてさらには卵や牛乳、蜂蜜などの動物性食品を一切使わず、"植物性由来(Plant based)"の素材だけで作り上げているので、それらにアレルギーがある人も安心してスイーツやバインミーが味わえます。

ヴィーガンと聞くと、気になるのが「食べ応えがないのでは」というところですが、フランスの5つ星ホテルで長年パティシエとして働いたベトナム人シェフが、ヴィーガンの専門家らとレシピを考案しているので、味も本格的。そんなパンやジェラートが、小ぶりサイズでリーズナブル(約2〜3万vnd/120〜200円程度)で味わえるのが魅力です。


それではさっそく、お店へ。

アクセス

お店は、ホーチミン市3区のグエンディンチエウ(Nguyen Dinh Chieu)通り沿い。テイクアウトがメインですが、ちょっぴり休憩するような小さな席もあるので、バインミーとエッグコーヒー目当てに朝立ち寄るなども可能。
※ エッグコーヒーも100%植物性。ということで卵を使わず、カボチャやカシューナッツで再現するなど、各メニューにアイデアが詰まっています。

こぢんまりとしたお店ですが、店先とショーケース周辺に簡易的なテーブル兼イスが10席ほどあります。

ガラスドアの先にはショーケースと小さなイートインスペース。
まずは、写真左手のカウンターで注文します。

ショーケースに並ぶパンは、常時10種類ほど。
そのほか、ムースやタルトなどもあります。

パンは小ぶりですが、質に比べてリーズナブル。パンは約2〜3万vnd(120〜200円程度)、タルトやムース、ジェラートは3万5000vnd(210円程度)と手頃です。

このベーカリー(Bon Appetit)自体は2007年に始動して、主にカフェやレストランなどのケーキを製造していたそう。そして、先月(2023年8月)こちらの実店舗がオープン。今後はさらに店舗が増える予定だそう。

 
 

メニュー

メニューは英語表記がメインですが、ショーケースを指差しながらカタコトの英語でも注文できました。

バインミーや甘系メインのプチパン、クッキーなどのページ
(クリックで拡大できます)
こちらはムースやタルト、ジェラートのページ
トーストやクロワッサンにジェラートを合わせたスイーツもあります
(3段目はドリアンなので要注意)
そして、こちらはドリンクメニュー

ドリンクは、約4〜6万vnd(240〜370円)程度。
たとえば、
パンダンリーフやココナッツを使った「Green Coffee」
マンゴーやパイナップル入りのスムージー「Paradise Smoothie」
ジャスミンティーにライチやローズを合わせたフルーツティ「”La Vie En Rose”Tea」
など、南国らしい素材を使った個性的なメニューが並びます。

 
  

植物由来のヴィーガンパン

動物性食品を一切使わないここのヴィーガンパン。
バターの代わりにはココナッツオイルやオリーブオイル、マーガリン。牛乳の代わりには豆乳やナッツミルク。肉の代わりにはオーガニックのキノコなど、工夫を凝らして素材を切り変えているのですが、こだわりはほかにも。

そのほかにも、「防腐剤やMSG、保存料などの添加物不使用」「遺伝子組み換え食品不使用」「白砂糖不使用(代わりに黒砂糖やニッパヤシの樹液を使用)」など、健康的な原料のみを使用しているそう。


最初にデリバリーで頼んでみました。
(デリバリーは今のところ電話か、Facebookから。発送前にQRコードでの事前決済が必要なのですが、アナログなのでお願いして特別に代引きで。)

「ボナペティ バインミー(Bon Appetit Banh Mi)」5万5000vnd(約340円)

素揚げしてから甘辛調理した香ばしいきのこが主役のバインミー。植物由来の2種類のハムと、おそらくきのこから作ったパテ、野菜の味を生かしたなますがさっぱりしているので、味付きのこといいバランスです。(苦手な人はチリを外した方がいいかも) 

パンもいくつか頼んでみました。
伝統的なベトナムのレシピとフランスのエッセンスを掛け合わせたパンは、見た目にもオシャレ。在住者なら手みやげにしたり、自分好みにカスタムして1人アフタヌーンティーをしても楽しそうです。

「ミートパイ(Pate Chaud)※肉なし」2万vnd(約120円)

フランス食文化の名残として、いまもベトナムで"パテソー"の名で親しまれるミートパイ。フォー屋などのローカル店で、サブメニューとして時折見かけます。
ここのミートパイは、サクサクのパイの中にオーガニックのきのこを使った特製フィリングがイン。あっさりしながらコクもあり香りもいいパテソーに仕上がっています。

「レーズンシナモンロール(Raisin Cinnamon Roll)」2万5000vnd(約150円)

個人的にいちばん「おいしいー」となったのはこちら。(ベトナム 関係なくなっちゃった…)

「パン オ ショコラ(Pain Au Chocolat)」2万8000vnd(約170円)

こちらも層になった生地に少しかためのチョコクリームが入っています。

「クロワッサン(Croissant Plain)」1万5000vnd(約90円)
「マンゴーデライト(Mango Delight)」5万9000vnd(約360円)

お店でも食べてみました。
生のマンゴーやカシューミルクを使ったスムージー(Mango Delight)とクロワッサンを注文。クロワッサンはデニッシュ生地というより馴染みあるパンのような食感。スムージーはたっぷり飲み応えがあり、味もおいしかったです。

観光途中なら、バインミーにエッグコーヒーの組み合わせや、マンゴーなど南国ベトナムならではのドリンクやジェラートで休憩するのもいいかもしれません。


南国フルーツのソルベ・ジェラート

ベトナム産のマンゴーやココナッツをはじめ、ドラゴンフルーツやカスタードアップル、ドリアンなど南国らしいフレーバーのジェラートも10種類ほど用意。お店の奥にアイスのケースが並んでいます。

好みでカップかコーン(ゴマ入り)を選択可
「ジェラート各種」3万5000vnd(約210円)
お店のポップなキャラクターもキュートです

ジェラートは、アーモンドなどトッピングも可能。

卵や牛乳にアレルギーのある人も、バインミーなどのパンやケーキ、ジェラートが楽しめるこのプチベーカリー。
体型を気にする人にとっても、罪悪感を減らす"ギルティフリー"なおやつとしていいかもしれません。
 



Bon Appetit / ボナペティ
 296 Nguyễn Đình Chiểu, Q.3, HCMC
 6:30〜22:30
 070・809・1439
 なし(祝日は休みの場合有)
FB



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勝手にベトナム案内
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