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【閉店】 カフェ空間でベトナムカレー「Ca-Ri Ga 3T」

初訪 2021.03  更新 2022.04.18


【2024.04.28 追記】
こちらのお店は残念ながら閉店してしまいました。



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インドやタイほどの知名度はないものの、ベトナムにもカレーがあります。

ココナッツミルクのまろやかさと、ごろっと野菜の甘みが生きたスープカレー「カリー(Ca-Ri)」。ベトナム南部の家庭料理として、人が集まるお祝いの場面などで作られてきたマイルドなカレーです。


↓ ベトナムカレーについては、こちらの記事で深掘りしています。


ホーチミン市を訪れたときに、食べておきたい定番の南部料理といえば、
・ベトナム風お好み焼きといわれる「バインセオ(Banh Xeo)」
・砕き米と焼き肉のプレート「コムタム(Com Tam)」
・コシのある米麺「フーティウ(Hu Tieu)」
などが有名ですが、
もし胃袋に余裕があればぜひ、ベトナムカレーもお試しを。


お店紹介

個人的にオススメのお店は、
“ピンクの教会”と呼ばれる「タンディン教会(Nha Tho Tan Dinh)」や「タンディン市場(Cho Tan Dinh)」から徒歩圏内の、ベトナムカレー専門店「カリーガーバーテー(Ca Ri ga 3T)」。

看板にはサイゴン風チキンカレーの文字が

市内に数ある専門店の中でも「味よし、雰囲気よし、接客もよし」と三拍子揃った人気店です。

場所は、Huynh Tinh Cua通りとNguyen Van Mai通りの角

緑が生い茂るレトロな門をくぐり、

ヴィンテージの照明や時計もレトロ

ステップを上がると、レトロカフェのようなノスタルジックな空間が。
この1階部分はオープンエアの開放的な造りで、街の雰囲気を感じながら食事が楽しめます。

静かな空間でのんびりしたいときは2階席へ

さらに階段を上がった2階席も、ゆったり広々。
清潔感があるので、ローカル店は衛生面が不安…という方も利用しやすいのでは、と思います。

オシャレさの理由

系列カフェのTon Duc Thang通り店

系列のカフェ「Ca Phe Trung 3T」
カレー店らしからぬオシャレさの理由は、この店がレトロカフェ「カフェチュン3T(Ca Phe Trung 3T)」の系列店だから。ということで、カフェもカレー店も、”ベトナムレトロ” な雰囲気が漂っています。
今回のカレー店の徒歩圏内にも、川沿いの店舗緑豊かな店舗があるので、食後にカフェへとハシゴするのもあり。カフェの名物は店名にもなっている「エッグコーヒー(Ca Phe Trung)」 です。


メニュー

メニューはベトナム語のみ

さて、話はカレー店に戻って。
店名に「チキンカレー(Ca-Ri Ga)」とある通り、店の看板メニューは鶏肉のカレー。下の3種類から好きな具を選べます。

  1. Ga Mieng = 鶏骨付ぶつ切り

  2. Dui Ga = 鶏手羽元

  3. Long Ga = 鶏の内臓(一般的にはレバー、砂肝、ハツetc)
    ※メニュー写真左上部分

写真右上の
「Dac Biet」はスペシャルの意味で、手羽元とレバー系とぶつ切りがすべて入った全部のせ。

その下には途中から加わったメニュー
「Ca Ri Bo」=ビーフカレー もあります。

まずは定番を。ということで

「鶏手羽元のカレー(Dui Ga)」6万5000vnd(約360円)

手羽元肉のカレーを。
骨付きのもも肉に加え、さつまいもやじゃがいもがごろっと入った素朴な見た目ですが、いくつものスパイスを感じる食べ応えのある味。
ココナッツミルクで煮ているので、肉もスプーンで崩せる柔らかさです。

このお店のカレーは、オーナーのベトナム人女性が、自身の経験や家族のレシピをもとにスパイスを配合して試作を繰り返し、バージョンアップさせたオリジナルのベトナムカレー。
スパイスの香り豊かな点が特徴で、家庭的なベトナムカレーではもの足りないという人もきっと満足できる本格的な味です。

バインミー or 米麺が定番

カレーの食べ方は、注文時に下の3つから選びます。

  1. バインミー(パン)

  2. 米麺ブン

  3. ライス(白米 or 鶏ダシで炊いた黄色いご飯)

    ※メニュー写真を指差しで注文可
    ※黄色いご飯は「コムヴァン(Com Vang)」とオーダーを

手羽元のカレー + バインミー

個人的にオススメの食べ方は、さらりとしたカレーに中がふわふわのバインミーを浸して食べる方法。

おいしいに決まっているの図


さっぱりと食べたいときには、米麺ブンもありです。

日本のそうめんのように後味あっさり

意外にも相性がいいので、一度体験してみるのもいいかもしれません。

カレーに添えるものといえば、ベトナムでは通常パンかブンの2択。
お米と一緒に食べることはほぼないのですが、メコンデルタの町ソクチャン(Soc Trang)では、例外的にカレーライスが名物料理の一つになっています。こちらのお店ではライスが選べるので、ソクチャンスタイルでベトナムのカレーライスを食べてみるのも面白いかも。ちなみにソクチャンでは、白米が一般的です。


ライムリーフ入りの塩唐辛子

もし、味の変化を楽しみたいときは、
(卓上にあるソンベー焼きの壺に入った)キンカンを塩唐辛子に搾り入れて、具材をディップして食べたり、添えられたオリエンタルバジルやもやしを投入したりして味変もできます。


この店では鶏の血を固めたものを使用

ベトナムのカレーによく入っている赤茶色のこれは、鶏や豚の血を茹で固めた「Huyet」と呼ばれるもの。タンパク質豊富ですが、管理によっては感染症の心配もあるので、無理して食べなくてもOKです。


まとめ

東南アジアのカレーというとどことなく辛いイメージがありますが、辛いものが苦手な人や子どもでも食べやすい、やさしい味のベトナムカレー。
家庭的でありながらスパイスやハーブを感じるカレーは、一度食べてみる価値ありです。

南部ホーチミン市には、マイルドなベトナムカレーから、中華系店主が作るチキンカレー、チャム族が作るマトンカレーまでさまざまなカレー店があります。今回は、ベトナム人の作るベトナムカレーのお店を紹介しました。


Ca Ri Ga 3T/ カリー・ガー・バー・テー

 28 Huynh Tinh Cua, Q.3、HCMC
 8:00〜21:00
 028・3535・6007
 なし
FB


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