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味覚

味覚が変わったことが、2回ある。

どちらも身体の変化によるものらしい。




やはり、顕著なのは、遥か昔、種芋を宿した時だった。


ほとんどの食べ物と匂いを身体が拒否する。
トマトとスイカでしばらく生きていたら、6キロ痩せてしまった。

ま、二本足で歩けるうちは大丈夫だろ。
(^_^)

元来、人様より体重体脂肪は確保していたので、楽観的に捉えていた。
もちろん検診時に捕獲され、即、入院点滴の刑に処された。

イヤーン

その後もしばらく食欲は戻らず、何故か唯一大丈夫だった、モスバーガーのホットドッグで命を繋いでいた。

娘芋よ、お前はホットドッグでできている。

しかし、その頃の呪いだろうか。
彼女はスイカが大嫌いである。




2回目は、数年前。
急に塩ラーメンが食べられなくなった。

つい先日まで美味しかったものが、しょっぱくてしんどい。
別の店でも、しんどい。

20年くらい塩ラーメン派だったので、かなりショックだった。

今思えば、身体の不調が出た頃である。プレ更年期だったのかもしれない。


数値的に100だったものが10になったら更年期ですよ、みたいな目安がある。
当方が不調をおこしたのは、100が90になった頃だった。
病院では、なんともないと言われてしまう。

今は40くらいの数字になっているが、今の方がよほど元気である。

数字なんて当てにならないなぁと、思う今日このごろである。



まぁよく考えたら、小芋の頃は食べられなかった魚や茄子が平気になり、若い頃は苦かったビールが今や血管を流れている。

味覚なんて、簡単に変わっていくものなのかもしれない。



興味がなかったアイドルの女の子を、いつの間にか推すようになったのと同じである。



☆ヘッダー、お借りしました。ありがとうございます。

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