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シェフの気まぐれでつくられた仔羊のロースト

子・丑・寅・卯・辰・巳・午」までしか干支を言えないそこの君!
その通り、俺がimmor(イモー)だ。

ラーメンの中に入ってたコレって
一体なんなんでしょうかね?
有識者はコメントで教えてください。

突然だが、もしこの2択の中からしか間違いなく、確実に、絶対に食事を選べないとしたら、日本の未来を担う若者の君達はどちらを選ぶ?

1.砂肝定食(780円)

主に成層圏で食べられる定食。
豚の肝をその辺の砂の中に潜り込ませて約3ヶ月間天日干しした物を、鉄鍋で約2時間半ほど焼く。
口の中に放り込めば強い苦味と不快なジャリジャリが押し寄せる。

それはまるで君と出会ったあの海の波のように。

2.カプチーノ定食(1,080円)

主に丸の内OLとか港区女子みたいなオシャレな人に好まれる。
ご飯、サラダ、味噌汁、漬け物とメインディッシュにカプチーノが付いてくる。
カプチーノとご飯が合わされば可能性は無限大。

そう、君の未来と同じようにね。

俺かい?
俺なら迷わずコレを選ぶね。

シャンプーハットピンピロ祭り
〜申されまいまいつぶりの香り定食を添えて〜

(送料別1,780円Tax-free)

俗に言う“シャンピロ祭”ね。
ちょっと高いけど、こいつは外せないやね。

築地やブラジルに行くと大体シャンピロ祭の大盛りを頼んじゃうのは俺がフランス生まれだからかな?

圧倒的な肉眉毛(にくまゆげ)の脂身と、丁寧に下ごしらえされた心の岸辺に咲く花のハーモニーがたまらねぇんだよ!!

あ〜あ、こんな話してたら早速食いたくてたまらなくなっちまったじゃねぇか!!
どうしてくれんだよ!!!

もう今後1週間の晩ごはんはシャンピロ祭確定だな!!

カレーとシャンピロ祭は1週間かけて食べきるものである

罰として読者諸君はこれから1年間のお昼ご飯はカプチーノ定食ね。

エスプレッソ定食は+500円だよ。

んもう!わかった、わかった!
Pudding a la mode定食の特盛りも食べていいからよ…

もう絡まったままのイヤホンでノイズばっかり聴いてないで
ワイヤレスイヤホンからウィーン少年合唱団の歌声を聴こうや。


このように、美味しいモノの話をすると腹が減るのは、どいつもこいつも同じ事だろう。

毎日美味しい料理を作っている一流レストランのシェフとて変わりはしないさ。

ここで“シェフ”というワードが出たわけだが、我々のような富裕層の人間が"シェフ"と聞いて思いつくのは、「シェフの気まぐれ○○」といった料理名だろう。

気まぐれなシェフはいつだって気まぐれだ。
なぜなら気まぐれなのだから。


それが素敵なサプライズということもあれば
恐ろしい殺戮マシーンとなって、客である我々に牙を剥くこともあるだろうね。

それでも地球は周り、
太陽はまた、僕らの真上を通りすぎる。

ならば読者諸君に一つ問おう。
例えばこんな料理名があったら、君たちはどんな料理を想像する?

“シェフの気まぐれでつくられた
仔羊のロースト”


それは
シェフの気まぐれで『作られた』仔羊のローストかな?

それとも
シェフの気まぐれで『創られた仔羊』のローストかな?

もしもシェフの気まぐれで『作られた』仔羊のローストなら、言い回しが少し独特なだけで至って普通の料理だろうね。

赤ワインとマリアージュすれば、ほっぺはひとたまりもなく崩れ落ちるだろう。

しかし、シェフの気まぐれで『創られた仔羊』のローストだったら事態は一変する。

なんとシェフはマッドサイエンティストだったのだ!
きっとレストランが閉店した後、夜な夜な新たな生き物の創作に明け暮れていたのだ。

絶対そうなのだ!!

このレストランで働くアルバイトの人達も言っていたのだ!

調理室の奥に謎の部屋があって、変なにおいがするんだよ

シェフの目がキマってて怖い…でも時給高いから辞められない

最近、パートで既婚者の○○さんが僕にアプローチしてくる

って!!

もう絶対怪しいのだ!
なにより人間の勝手な気まぐれで創られてしまった『仔羊』が可哀想なのだ!!!

きっとドラゴンとかペガサスとかカモノハシとか色んなモノと融合させてキメラみたいになってるのだ!!

猫の者よ
どこへ往く


……失礼、思わず取り乱してしまいました。

しかしながらシェフの気まぐれとは、時に恐ろしい事態を引き起こす事もあるのです。
それを皆様にはご理解いただきたかった。

その一心で熱く語りかけた結果、私の心の中のハム太郎が騒ぎ出してしまいました。へけっ!

しかし“気まぐれ”というのを恐れるばかりじゃ生きていてもつまらないですわな。

たまには“気まぐれ”に身を任せてみるのも一興ですよ。
特に私のnoteを好まれる読者の皆様は高いIQをお持ち故に、細部まで計算されつくした密度の高い人生をお過ごしの事と思います。

だがね、何事においても余白ってのは大事なわけよ。
にしてもそう、インテリアにしてもそう。

だから人生だってそうなの!!

わっかんねぇかな〜。
ヒトってのは本来、余白に魅了される生き物なのよ。

満員電車より空いてる電車の方が心地いいじゃん?
雲に覆われているより、ある程度は青空が見えてる方がいいじゃん?
頭空っぽの方が詰め込めるじゃん?

もうね、余白はあればあるほど良いもんだよ。
なんでもかんでも埋め尽くしゃあいいってもんじゃないやね。

たまには気まぐれに行動してみなよ。
そもそも、こうやって俺のnoteを読むのも気まぐれだろ?

そのおかげで今日はとっても楽しかったね。
明日はもっと良い日になるよ。

ね。読者諸君。

immor




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