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【カミーノ番外編】熊野詣(中辺路)1日目 リウマチでも、できますけど!(キレ気味)

🚍 那智大社 - 青岸渡寺 - 那智の滝 - 速玉大社

Hirou jinjya この奥、那智の滝がご神体

※2022年10月にリウマチと診断され、2023年1月時点で書いた(tumblrに公開していた)ものです

食生活、日頃からそんなに問題を感じていなかったのをグイッと集中して気を付けて、ストレッチもして、適度な運動、体を温めて、気になる治療法を試し試し・・・と集中していたら、それでもジリジリと範囲を拡げながら痛みの続く状況に妙にどんよりしてきた。

よくなることを期待してしまうのかなあ。でも期待するでしょ、なおしたくてアレコレやってるんだからさあ・・・と、ブツブツ、グチグチ。とくに食事関連は気を付けだしたらキリがない。もうやだ~!

気持ちを前向きにと思って本を読んでも、かえってズーンとなってしまって(できないよ!泣ってなる)、どうしたもんかな・・・とモヤモヤ。この気分をどうにかしたい!イー!キイイー!

・・・熊野古道を歩くのってできるかな?

煮詰まり息詰まりピークに、ふと、思いたった。比較的脚の状態は悪くないし、ゆっくりだったら歩けるんじゃないかな。スペインで、「熊野古道はカミーノの姉妹巡礼路(?)だから、熊野を歩くとdual pilgrimだよ。」というのを聞き知って、そのうち・・・と思っていたから、いい機会かも。

調べてみると、いちばん短くて簡単なコースは中辺路(発心門王子~本宮大社)7kmの徒歩&那智大社・速玉大社参拝(バスや車OK)、というもの。早速、カミーノで出会ったdual pilgrimの方にきいてみたら、「舗装路が多くてなだらかだし余裕だよ!」とのこたえに心が決まる。

高速バスに乗ってしまうと、あちこち痛いままに、あたらしい体験めがけて気分がじわじわあがってきた。途中、サービスエリアでどーんと大きな富士山を眺めてテンションがあがる。気分いいしコーヒー飲んじゃおうかな?と思ったけれど、最近の習慣でつい我慢する。

私の熊野詣は紀伊勝浦からスタート。バスで那智山まで行って、そこから那智大社、青岸渡寺、那智の滝を参拝した。高校生の頃に家族旅行で那智の滝に来たことがあったのだけど、思春期まっただ中で部活とかそれなりに悩みがあって。家族旅行どころじゃなかったって気分以外、ほとんど記憶がない・・・だから今回、超新鮮な気持ちで滝を眺めてスッとする。

神社は階段の段差が大きくて(膝的に)悪戦苦闘した。「ストック持ってきてよかったー。」那智の滝までの下り階段で、しみじみ。いまの私にはストック無しじゃ絶対無理だったわ。

それにしてもごく短い距離に、だいぶ時間かかっちゃったよ。痛いところをかばいつつ歩くから、筋肉の使い方もちょっと変な偏りを感じるし、体力もだいぶ消耗した模様。やればできるんじゃ?と思って歩き始めたけれど、やっぱり本調子ではないんだなー、あたりまえか・・・予定よりずいぶん遅れて速玉大社へ向かう。

「カラン・・・!」

速玉大社についてすぐ、妙な音がした。振り向くと、バックパックにぶら下げていたストックの一本が壊れてる!伸縮パーツ2か所のうち、上の部分(持ち手部分と中段の接続部分)が抜けてしまっていて、差し込もうとしても入らない。「どうすんだ、これ?」ひとまず落っこちた下部分を拾って、持ち歩いたまま参拝した。

速玉大社は広々なだらかな印象で、参拝客も少なくて、静かな時間が流れていた・・・と思う。正直なところ疲れすぎて記憶が曖昧、細かなことはほとんど憶えてないや。体力的にも時間的にも、もっと余裕を持ってのんびり見学・参拝したかったなあ。

この日は湯の峰温泉に宿泊することにしていた。夜ごはんを食べる場所を探すのが難しそうだったので、バスに乗るまえに新宮でパッと食べることに。

アテにしていた定食屋や蕎麦うどん屋が臨時休業で、こまったな~と、道行く人に教えてもらった中華屋さん。リウマチ症状的には避けているほうの食事だったけど(油分とか)、お腹がぐーぐーいっていて、そんなのどうでもいいやという気持ち、超ありがたかった。

新宮から湯の峰までは1時間くらい。ところどころ集落を通過するたびに、乗客のひとたち(高校生くらいの人が多かった)が降りていく。疲れ果てた私はウトウト、グウグウ、湯の峰についたころにはもう誰も乗っていなかった気がする。

バスを降りるとそこらじゅう湯けむりがモクモクしていて、正面の公営温泉の明かりがいいムード・・・はやくお風呂入りたいなあ!暗がりの中をノロノロといちもくさん、ゲストハウスにチェックインしてすぐ温泉に浸かった。

湯の花のプカプカ浮かぶ湯を手でかき回しながらホッとひといき、しみじみうれしい気持ちに浸る・・・やー、きてよかったな。

from limited express Nanki
海はどこのもいつみてもいいな
 sando to Nachi-taisha
季節柄?お店はほぼしまってた
Nachi taisha
鳥居を前に気持ちがピッとなる
Nachi falls
遠巻きに、祀られているのがわかる
yunomine
あたり一帯もくもく湯けむり、写真は翌日早朝のもの
yunomine
温泉が川みたいに流れてる

※ 仕事をすべてやめ、カミーノ(スペイン・サンチャゴ巡礼)を歩いて心機一転したと思ったら間もなく、リウマチになりました。混乱極まって、自分の気持ちなど整理したくて、2023年2月からnoteを始めました。


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