iD.Id :Not Basic... vol.2
オリジナルを本格的に始めようと思った経緯について少し触れていきたいと思います
これまで周年祭やシーズンの節目などに手刷りプリントのアイテムをリリースしていました
自分なりのルールを課していたわけですが、
①自分の好きなカルチャーに紐づいた元ネタ
②限定制作数の設定
③自分の制作意欲が純粋に起きた時
などビジネス目的というより自己表現のアウトプットの先にあるものといった方が良いかもしれません
僕自身、パンクやハードコア、スケート、モード、ストリートアート
ヴィンテージが好きだった10代
このごちゃ混ぜな趣味嗜好を落とし込むのでどちらかというと
メンズ志向が強い表現が振り返ると多かったように感じます
また、年を重ねるごとに一般的には着飾ることよりも
色々な意味でシンプル、ミニマルになっていく傾向が一般的な中、
僕はやはり初期衝動が作り上げるユースカルチャー、見たことのないもの
、デザインされたもの、未完成のものに心惹かれるんですよね
一方でラグジュアリーなものへの理解や好奇心も合わせ持っていて
これは40代を迎えた今も変わらず持ち続けてるということは自分の性分なのかなと思います。
コロナになる前は毎週東京に出向き、まだ世の中に広まる前夜みたいな
ファッション、音楽、アートの発信地に出向くことが自分の生きがいでしたが、コロナですべてが変わりました。
インプットしないとアウトプットできない思考でいた中、それが
できないもどかしさ。沢山のショップやギャラリーやクラブが閉店を余儀なくされ、こんなんじゃこの先どうなるの?って不安がよぎる毎日
ただ、こんな移動ができない
状況で情報源の先はもっぱらオンライン。現場主義を一番とする自分は今でもLIVE感やリアルに勝るものはないと感じていますが、
今はそこでしかたどれない。
それでも深堀りしていると
こんな状況下でも色々芽吹いているんですよね
全然立ち止まっていない人たち、とくにユースカルチャーに多く勇気をもらいました
僕のお店の名前の由来でもある「i-d magazine」もそんなシーンを切り取る雑誌の一つ
できないことに嘆くよりも、いつ明けるかわからないその先を待つよりも
まずは自己表現をしてみようと言う気持ちになりました。
つづく
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