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住宅ローン金利を1歩踏み込んで理解する

最近、金利上昇が話題になっていますが、金利にはさまざまな種類があり、それぞれの意味や影響も異なります。この記事では、身近な金利のひとつである住宅ローン金利について、より深く理解できる情報をお届けします。

住宅ローン関連の金利

下記、住宅ローンに関わる金利一覧です。政策金利→(連動)→短期プライムレート→(連動)→店頭金利となります。実際に住宅ローンとして支払うのが適用金利です。

住宅ローン関連の金利一覧

住宅ローン金利の決まり方

特に大事なのは「(適用金利)=(店頭金利)(優遇金利)」の関係です。また、優遇金利は一般的に契約時から変動せず、優遇金利の変動は新規借入者に影響を与え、既存借入者への影響がないことが多いです。

出典:日本経済新聞 基準金利と適用金利、住宅ローン金利はこう決まる

政策金利と短期プライムレートと店頭金利

政策金利と短期プライムレートは住宅ローン金利に間接的に関わっています。政策金利に連動して、短期プライムレートが決まり、短期プライムレートに連動して、店頭金利が決まると言われています。

日本銀行 主要時系列統計データ表 無担保コールレート日本銀行 長・短期プライムレートの推移不動産研究所 住宅ローンの金利推移 を参考に作成。政策金利は無担保コールレートの値を利用している(厳密には政策金利=無担保コールレートではないので注意)。

店頭金利と適用金利

既存借入者に関係する店頭金利は2024年に2008年以降初めての上昇となりました。また、新規借入者に関係する適用金利は2008年以降短調減少をしています。(2024年10月時点)

不動産研究所 住宅ローンの金利推移 を参考に作成

(番外編)住宅ローンの変動金利の返済額の決まり方

店頭金利が上がるとすぐに住宅ローンの返済額が上がるとは限りません。下記、りそな銀行の変動金利型の住宅ローン金利の仕組みです。返済金額の見直しは5年に一度で、店頭金利の変動の影響は即時反映はされません。

出典:りそな銀行 住宅ローンの金利

このように選ぶ金融サービスにより、住宅ローンの返済額決定の仕組みは異なります。住宅ローンを組むときはこのような仕組みまで理解しておくと安心ですね。

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