REMOTE EQUIPMENT ALPHA 31 2nd Production レビュー
今回レビューするバッグ:REMOTE EQUIPMENT ALPHA 31 2nd Production
結論:PCアクセスに改善の余地ありそれ以外はほぼ完璧
動画で見たい人はこちら(ほぼ同じ内容)
良かった点
どんな容量でも美しく保たれたシルエット
このバッグはロールトップ機構を採用しています。
一見、軽量で登山ライクなカタチをしていますが、根幹はシティユースを想定した設計になっています。
ロールトップを1番小さく畳んで、バッグ側面にある4本のベルトを絞れば、かなりコンパクトで薄い、シティバックパックになり、1番大きな状態まで拡張すると、旅行や登山でも使えるトラベルパックになります。
バッグ本体が下から上に向かって大きく膨らみ、各機構によって荷物が圧縮されるので、どんな荷物量でも、最適な大きさに収まります。
拡張可能なバックパックに多く見られる、前後に伸びるタイプのバッグは、拡張すればするほど、背中から飛び出てしまい、背負っていて疲れやすくなってしまいます。
しかし、Alpha 31の場合は、斜め上方向に拡張させることで、その問題を回避しているのと同時に、美しいシルエットを保ち続けることができる、優れた拡張アイディアのバックパックです。
メイン収納へのアクセス
Alpha 31の最も特徴的な機能が、ハーフジップアクセスです。
ロールトップバッグの多くは、ジッパーによるアクセスが無い、もしくは一直線のジッパーが上部か側面にあるものが多いです。
それらはバッグに収納した物の一覧性が悪く、何がどこにあるか即座に判断するのが難しいという課題がありました。
このバックパックの場合、ロールトップの良さを活かしつつ、バッグの中を一覧できる画期的なジッパーが備わっています。
このアイディアは、カバンの中身へのアクセスが良くなるだけでなく、何をどのように収納しようか考える上で、ワクワクさせてくれる構造でもあります。
収納する物が少ない場合は、メインスペースへのアクセスが上だけでなく、左右からも行えます。
収納する物が多いい場合は、宿泊先で使う衣類や洗面用具などを底の部分に配置し、頻繁に取り出すガジェットポーチやコンパクトなダウンなどを、アクセスしやすい中央部分に、ジャケットや、旅先で買った物など、嵩張るものは上部のロールトップを調整しつつ収納するなど、臨機応変な使い方が可能です。
3つのクイックアクセスポケット
シティユースに欠かせない左右のサイドポケットと上部のポケットの合計3つが備わっており、頻繁に取り出す物を別に収納しておくことができます。
特に左右のポケットには広い空間があり、小物だけでなく折りたたみ傘やコンパクトカメラなど、このスペースだけでもかなり多く物を収納しておけます。
上部のクイックアクセスポケットは中がメッシュになっており、コンパクト財布、パスポートやワイヤレスイヤホンなどを収納しておくのに程よいスペースが確保されています。
そして、いずれのポケットも止水ジッパーが採用されており、高い防水性が期待できます。
少し気になる点
ジッパーが噛む
このバックパックはPCの取り出しを想定したサイドジップアクセスがありますが、中の伸縮性の高い仕切りと、止水ジッパーが頻繁に噛み、ストレスに感じることがあります。
止水ジッパーは一般的に滑りが悪く、開閉の際はそこそこ力を入れるので、噛んでしまった場合、深く布が挟まってしまい、破損するのではないかとヒヤヒヤします。
慣れればどこの部分が噛みやすいか分かってくるので、気をつけて使えば問題ないですが、縫い方やデザインを工夫することで回避できたのではないかと思います。
PC タブレットが取り出しづらい
PCの収納スペースが少し独特で、中に伸縮性の高い仕切りがあり、サイドからアクセスできるようになっていますが上部から取り出そうとするとロールトップを展開するしかありません。
頑張ればフロントのハーフジップを開いて出せないこともないですが、ポーチなどが干渉し、あまり現実的ではありません。
さらに、タブレットを収納できるPCポケットの一段下にある内部ポケットに関しては、サイドジッパーからアクセス出来ないので、ロールトップもしくはハーフジップからのみ出し入れ可能になります。
厳密にはハイドレーションシステムも想定した作りになっているので、PCやタブレット専用のポケットではありませんが、普段使いの観点からすると、すこし微妙な点だと思いました。
背面パネルが硬め
背面のクッションは上下に分かれており、中が窪んでいて、通気線を確保しています。
少量の荷物では気になりませんでしたが、PCと旅行用の荷物を入れて背負った際は、クッション全体が硬いと感じました。
クッションそのものも背中にフィットして密着するタイプではなく、フラットである為、設置面が小さいのも硬く感じる原因の一つかも知れません。
結論
少し遠くへ出かけたくなる
最も優れた汎用バックパックの一つであることは、間違い無いと思いました。
素晴らしい点は、普段使いと旅行どちらも最適なバッグであると言えることです。
いつもの持ち物で出かけつつ、そのまま何も考えず遠くに行ってみたくなる、そんなアクティブな気分にさせてくれるプロダクトでした。
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