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産後うつはチリツモ

心の傷は時間と共に風化していく
誰かが言ったあの言葉を信じようと思った時期もあった。

その傷が浅かれ深かれ、時間という治療薬さえあればまた何事もなかったかのように生活が送れる。
忘れることさえできれば。

 
どうもyubioriです。

前回、夫からの時代を感じる発言で離婚を決意したお話をさせていただきました。

今回はその深い傷を負ったまま、産後うつにまで至ったいきさつについて、お話ししていきたいと思います。


当時1歳を迎えても昼夜泣いている時間の方が多く、大声で泣いているにも関わらず”疲れて寝る”といったこともしなかった我が子だったんです。

やっとの思いで成功したお昼寝も、ものの1時間で起きてしまうから、溜まっていく家事を横目にストレスも溜まっていって…。

お散歩や児童館に行ったりもしましたが、ずっと私のそばにいるだけで時間だけが過ぎていきました。

仕方なくテレビを見せようにも、アニメには興味を持たず教育系チャンネルも15分見たら飽きてしまう。

そんな日々を送っていると、泣いている声に慣れてきてしまっている自分に気づかず、寝ていた夫が「泣いてるよ、どうしたの?」と不機嫌に起きてきたことがあります。

おそらく「うるさいから泣き止ませて」と言いたかったのでしょうが「どうしたの?」と言われることにもすごく腹が立ちました。

まだ話せない子供が泣いている理由なんて、正直わかりません。

だから、「どうしたの」と言われると何か理由を考えて答えなければいけない。そんなの子供に聞いてよと言いたくなる。


このどうしようもない怒りが積み重なったある晩、その日も眠くて泣いている息子を抱っこしながら家の中を歩き回っていました。

ふと時計を見ると、寝かしつけをし始めてから1時間が過ぎようとしていたことに気付いて、自然と涙が溢れてきたのです。

この5畳にも満たない部屋を何度も何度も歩き回って、腕の中でひたすら泣いている我が子を見ながら

私も泣きたい
この時間にできることたくさんあったのに

と、考えても仕方ないことがたくさん溢れてきて、まだ泣いている息子をベッドに置いたまま扉を閉めました。

抱っこしていた腕も、心も、全てが限界をとうに超えて、涙となって溢れてきてしまったのです。

隣の部屋で一層泣き声の大きくなる我が子に背を向けて、一度深呼吸をしてから止まらない涙を無理やり拭いて、向けどころのない感情を枕に一発。

 
鏡に映る真っ赤な目をした顔に
自分で決めて母親になったんでしょ?その選択をしたのはあなたなんだよ?』と更に自分を責める始末。


その後、呼吸を落ち着かせてからまた、寝かしつけへと戻りました。


もしかしたらかもしれない。

そう思うようになってから、何をするにもどうでも良くなって、食欲もなく、気付いたら涙が出てくる。

誰かに相談しようにも”相談したところで何も変わらないし”と自暴自棄になる。

 
せめて、夫にこの状況を知ってもらいたい。仕事で大変なのもわかるけど、私だって限界なことを理解しておいてほしい。

 
その思いが強くなろうとしていた矢先、また厄介なことが起こり私を精神的に苦しめることになったのです…。


この続きは次回に。


ここまでお読みくださりありがとうございます。
10年以上も前の出来事なのに、すらすらと書けてしまい、あの頃の感情を思い出しては目頭が熱くなリました。

あの頃は同じ状況の人が周りにおらず、孤独な思いでいました。どうかこの投稿を見つけてくださった方の微かな救いになれば幸いです。


ではまた^^


yubiori




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