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怒りとは vol.2 ~アンガーマネジメント~

怒りについて

  • 怒りのメカニズム

  • 怒りの対処法

自分の経緯をもとに説明していきます

怒りのメカニズム

怒りの炎が燃えるメカニズムは以下である

  1. 火花:自身のべき思考と現実の衝突

  2. 燃料:たまっている不平不満、表現できなかったエネルギー

  3. 炎:燃焼

1火花:自身のべき思考と現実の衝突

怒りのきっかけは自分の持っている「べき」思考である。

  • 新人はがんばるべき

  • 時間は守るべき

  • 迷惑かけたらとりあえずあやまるべき

  • などなど

この「べき」があるがゆえに怒りの炎に火が付く。

しかし「べき」はなくてよいかというと、むしろ人間性である。

  • こうしたい

  • こうありたい

  • もっとこうした方がよい

  • などなど

上記のべきは言い換えれば、欲であったり、自分の価値観

火打石が火花が散るように自分のべき、現実のできごとの間に摩擦が起こり
カチッと火花が散る

そして、上記のきっかけの人やできごとや場面で怒りになるが、いつも同じことで怒りの炎がつくわけではない。それには燃料がいる。

2燃料:たまっている不平不満、表現できなかったエネルギー

火花が散ったときに、まさしく「チッ」としたうちしたくなりますが、燃料がないと怒りの炎はつかない。

それが、たまっているエネルギーである

  • 言おうと思ったことを遮られる

  • 実行しようと思っていたことができない

  • 車で横入りされ、スピードを抑えられた

  • 自身の表現したかったことが表現できなかった

  • などなど

上記によってエネルギーは日ごろからたまっていく

そしてエネルギーが充満していれば、ガス爆発のように大きな被害を自分も周りも生み出すことになる

3炎:燃焼

怒りの炎はデメリットが大きい
色々なものを焼き尽くす

デメリット

  • まず体に悪い 循環器系、血管を傷つける

  • 相手を傷つける

  • 相手との関係性が悪くなる

  • 周りからの私の評価が悪くなる

  • などなど

唯一のメリット

  • モチベーション

怒りによって燃えた炎を生かすとしたら、モチベーションとして生かすことである。

怒りの矛先はどこか

  • 自分:自己卑下したり、自分を責めても、楽しく生きられない

  • :人を傷つけることは社会的な責任が発生する

  • もの:破壊行為はやはり意味を持たない

「現実」だと思う。
「現実」は大きくと手ごわくて、なかなか変わらないものではある。でも自分自身も現実の一部である。だから、「すべての現実」を変えられるとは言えないが、自分の世界を作り、そして人がかかわってくれば、もうそれは「現実」を変えたことであり、「現実」そのものを作ったことである。

自分の場合を考えてみたい

今日も車を運転していたら、グイっと幅寄せ気味に入られ、ブレーキをかけられ、側道へ走っていった。
はっきりいって怒りであおり運転したくなる気持ちはわかるなと思った。
「クラクションを鳴らしても」怒りがくすぶったままで、「助手席に話しても」、「煽ったろうかと心の中で思っても」怒りの気持ちはもやもやしたままである。「自分の運転が悪かったのかな」と思ってもなんか余計腹がたってくる。
特に運転中は手も足も車のために使っているから、結構束縛感が強い。余計怒りの気持ちの整理がつかない。
怒りは偏桃体で発火し、そして前頭野にいき、人間らしい判断をするらしい。そして「運動野」を使うと怒りの解消につながる。
だから、やはり運転中は怒りのコントロールが「運転する」という動作に行ってしまうことで余計怒りの表現がダイレクトに相手に向かってしまい、あおり運転がなくならないのかもしれない。

こうやって分析して、理解が深まるだけでも、怒りは落ち着き、何か満足感さえ感じる。

怒りの対処法

メカニズムや怒りの方向性について考えるきっかけにはなるものの、やはりできる限り怒る機会は減らしたいものだ。
以下の3つが対処法である

  1. べき思考の整理:自分が大事にしていることの整理

  2. 燃料を減らす:自分を満足させる機会を増やす

  3. 次につなげる:適度に燃えた炎を生かす

1べき思考の整理:自分が大事にしていることの整理

怒ることでその人の性格がわかる

遅刻に対して怒る、いらだつことが多ければ、時間を大事にしている。
態度に対して怒ることが多ければ、人との出会いの時にどう接してほしいかを大事にしている。
車で横入りされて怒ることがあれば、身の安全を大事にしている。

怒るかどうかの判断基準

  1. 本能や自分の価値観で大事にしていること:怒ることまたはその出来事や人から距離をとる

  2. 上記以外:怒ってしまうけど、ちょっと逸らす

本能的や自分の大事な価値観のところは変える必要はない。
身の危険が及んでいるのに、怒らないとか、自分が大事にしているものを馬鹿にされているのに、怒りを感じないとかは無理であり、そういう人からは距離を保つことや話を聞かないなど回避する行動でよい。
そのためにも怒る場面などを一度整理して自分が大切にしていることは何かを一言二言整理する。これだけでも効果大である(人の思いを大事にする、お金を大事にする、環境を大事にするなどなど)

上記以外の場合は「体を動かす」ということである。
怒りを感じたときに、「深呼吸する」とか「お茶を飲むとか」とか「視線を逸らす」など意図的でいいからこそ、一度別の行動をしっかり行うことである。
怒りで拳を握ってしまいそうであれば、もう一つ意識的に拳を握ったり、顔が歪みそうであれば、もう一つ顔をゆがめる。

これによって先ほどの脳科学的には「運動野」を使うことができ、怒りから遠いところの脳を使うことで、怒りをつかさどるところから遠い距離のところに血流を集めることができ、いったん抑えることができる。

2燃料を減らす:自分を満足させる機会を増やす

いくら1で怒りの頻度などを減らしたとしても、どうしても無意識に「チッ」となることがある。
その時にエネルギーがたまっていたら、小さな火花だって大爆発を起こす。

だから、普段自分を大事にするということが必要である。

お風呂に入る
顔をしっかり洗う
ご飯をちゃんと食べる
睡眠時間を確保する

当たり前かもしれないが、やはり自分を大事にしないと怒りは大爆発を起こしてしまう


3次につなげる:適度に燃えた炎を生かす

そしてこれが時間はかかるけれども、最初の自分の「べき思考」と合わせて、自分の大事にしていること、価値観をどうつなげて実現していくかである。

現実化するというとたいそうなことのようだけど、いつの間にかやっていたりする。

のどが渇いていてイライラしていた場合に、「水を飲む」ということだって現実化である。

上記のようなシンプルなことは小さい子どもなら気付かずにイライラして親にあたったりするが、小学校高学年になれば「現実化の方法」を知っているからすぐにできる。

大人になったときに、夢をかなえたいとか、幸せな家庭を持ちたいという軸になると、一筋縄では現実化ができない。
自分の能力や運なども出てくる。

それでも、自分のことを分析して、上記の軸が本当にそうなのか、適切な軸なのかはいつも考えていくことである。

まとめると
1.自分の大事なことを整理して
2.日頃、自分の体、心、思考のメンテナンスをして
3.1の大事なことに向けて邁進していくこと
これがアンガーマネジメント

次を担う世代のために、リモート稽古のために空手着や道具作成やリアルな稽古出張のために使います。