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EMSi Fellow Community Magazine

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EMSi(Essential Management Science institute)Fellow Communityの皆さんの記事を集めました。 EMSi Fellowとは…
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2024年1月の記事一覧

『センス・オブ・ワンダー』を考える

私と『センス・オブ・ワンダー』 私にとって大切な本はいろいろありますが、その中の1冊はレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』です。 数えきれないほど読み返し、講座を開く時などは、ほぼ必ず紹介しています。『センス・オブ・ワンダー』が大好きな方とても多いですよね。 子育ての本ではないですが、子育てにも大きな示唆を与えてくれる本だと思っています。私自身もこの本に書かれていることを読んで、子育てについてとても励まされたり、悩みや迷いが多い時に、私の考えていることは間

「好き」の筋肉を鍛える「好きの筋トレ」のこと

「好き、というのは筋トレみたいなもので、自分で好きを意識してないと好きの筋肉はつきません」と教わったのは4年ぐらい前か? 2020年、鬱症状で休職することになった私に、「これからは好きなことをして、ゆっくりしてください」と、お医者さんは言った。 自分の好きって何だっけ?と、思った。 会社に診断書を提出して、「すぐに、帰りなさい」と言われてどうしていいのかわからなくて、所在なげに上野公園を歩いて空を見上げていたことを思い出す。   世界に、ポンと放り出されたような感覚。 ピ

自律自転する組織になっていくためのプロセスには、モヤモヤが欠かせない モヤモヤする機会をつくること

昨日は、3年間教育顧問と組織開発をさせていただいてる企業様のミーティング。 社員さんたちが、自分たちで会社を変えて行く、自律型組織に向かっての最終フェーズ。 1年目は、幹部からリーダーさんへ権限を渡しながらプロジェクトベースで動く。 2年目は、業務単位での内省と自論をつくる。 3年目は、あらたなリーダーさんを迎えて、経営理念をみんなの力でつくる。 その中で、普段考えないようなことをみんなで対話してもらってきた。 トップや幹部が考えている世界まで視座を上げてもらって対話する

東洋哲学と私「陽明学」の王陽明に時を超えて出会った〜

 社会人人生を振り返って、順風満帆なことなんてなかったな、と思う。 粉飾決済の後、会社が解体されて産業再生機構にお世話になったり、ようやくよくなってきたな、と思ったら社会を賑わすような事件が起きたり、、、 そこで、教育を担うというのは、自分の肚力が問われることだった。 人前に立つというのは、あり方が問われる。 ビジネススクールで学んだスキルや知識は役に立ったけど、その土台となるところがグラグラしてるとあやうい。 2016年、何かに導かれるように東洋哲学の扉を叩いた。 丸の内

共感型カスタマージャーニーのススメ

昨日は、骨折して51日ぶりにリアルでのお仕事としてのワークショップ。 主催している「開華塾」の「幸せのヒロインたち」チームが、自分たちがやりたいことをどのようにお客さま軸で展開していくのか、カスタマージャーニーという手法を使ってアイデアや打ち手を考えようと実施いたしました。 カスタマージャーニーは、マーケティングの手法の一つ って、なかなか体験したことがないと難しいのですが、 実際に何度もやってきて思うのは、「そうだったのかー」と、やる前と後では見え方が変わる。 何が変わ

自己紹介しない自由と名刺の話

ビジネス系のセミナーに行くと、初めの時間とか休憩中に「ご挨拶させてください」と、バタバタとあちこちで名刺交換が、始まる。 私の前職は「あー、〇〇さん(社名)ですかー、〇〇やってる方知り合いにいますよ」とか言われたりしたけど、うちの部門のフロアだけで、200人ぐらいいるわけで、隣の列の人たちも何してるのかわからない。事業部やら本社組織だけでもビルが何棟も立ってるわけで、その中でたった一人の名前を挙げられてもわからない。 「そーですかー」とニコニコすることになる。 「いい会社で

非営利組織の経営の本質②:非営利組織=ボランティアというイメージはどこから生まれてきたのか?

前回の記事で、ドラッカーの『非営利組織の経営』の日本語版の冒頭の「日本語版へのまえがき」にあるドラッカーのこんな言葉を紹介しました。 このまえがきをもっと読んでいて、とても興味深いのは、ドラッカーがアメリカの非営利組織の特殊性について、「ボランティアが支えていること」だと言っていることです。引用します。 この文章は日本語版へのまえがきで、2007年に刊行された本のもの。その時代認識に立ったうえで、最後、ドラッカーはこの文章をこう締めくくっています。 ドラッカーがアメリカ

非営利組織の経営の本質①:非営利活動ってなんだ?

 10年ほど前からいわゆるソーシャルセクターに関心を持って関わり始め、非営利組織の資金調達などを実務で行う認定ファンドレイザーなんて資格も取得していたのですが、ちょっと近い将来、非営利組織の経営についてお伝えしなければならない機会が出てきそうで、そのために、ちょっと整理しておこうと思ったのですが、取り掛かってみると、なかなかこれが厄介なこと に気づきました。  田尾雅夫先生、吉田忠彦先生の『非営利組織論』(有斐閣アルマ)の冒頭を読んでいると、こういう表現がされていました。

ワインの勉強~フランス編②:アルザス地方・ロレーヌ地方

このエリアで覚えることはそんなにないので、キーワード中心に、さらっと行きましょう! Riesling , Muscat , Gewurztraminer , Pinot Gris の上質指定品種と、甘口ワイン2種の糖度の基準がポイント。 アルザス地方《地理・気候》 ライン川でドイツ国境=文化的にドイツの影響  ストラスブール、コルマール旧市街:木骨組み漆喰固めの家  食文化   Choucroute(シュークルート):サワークラフト、乳酸塩漬けキャベツ   Baeekeo

日本式経営腐敗論②:戦後の日本人は経営をどう学んだのか?(1940年代後半)

ちょっと時代をさかのぼって1940年代後半。戦争に負けた当時の日本の経営ってどうだったの?という話です。 歴史の教科書には財閥解体とかが書かれていて、なんとなくそれまでの日本の経営が、「どうだ明るくなったろう」でイメージされるような、成金金持ちが羽振りを聞かせていたのが解消された、なんてイメージもありやなしや? 参考)どうだ明るくなったろう 紡績工場の女工哀史なんてイメージもあり、戦前の日本は、決してみんなハッピーな経済ではなかったような気がします。 CCS経営者講座

日本式経営腐敗論①:日本企業のマネジメントはどこからおかしくなっていったか?~ドラッカーの投稿論文から(1971年,1981年)

失われた何十年とかいう話もなんとなく昭和とともにノスタルジーとともに語られそうな時代になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか? 今の日本経済の没落を、人口論のせいにしたり、政治のせいにしたり、いろいろな見方はありますし、それらを否定するものではないのですが、事実として、日本の今の企業のマネジメントはどこかおかしくなっている気がします。 特におかしいな、と感じるのはメーカーでしょうか。様々なメーカーで不祥事が起きています。それが一社ならまだしも、複数業界、多くの会社で起

ドラッカーとマッキンゼーと経営コンサルティング

それにしても、自分の本棚から本を探すのがいかに大変な作業か、思い知らされている。どっかで2日3日かけて、綺麗に本棚を整理したいところ。 は、ともかく、今日のタイトルは何かしら、部屋とTシャツと私を匂わせていますが、よく考えると、単に3つの名刺を「と」で繋いでいるだけです。いかに構造がオリジナルだとインパクトがあるかがわかりますね。 昨日、ある勉強会で、ドラッカーがかつて日経新聞に連載していた「私の履歴書」が単行本になっているという話が出て、あ、そういえば持っていたな、と引

ペンネームをつけてみた

小学生の頃、妹尾河童さんの『河童が覗いたヨーロッパ』という本がめちゃくちゃ好きで、読み込んでいた。 しかし、今、家を探すと無い。 星新一さんの「進化した猿たち」のシリーズも好きだったのだけれども、なぜか家に無い。 なぜ、子どもの頃に好きだった本って家から無くなるのだろうか? それはともかく。 数年前から河童と呼ばれることがあり、そういえば、妹尾河童さんのことをあまり知らないなぁ、と思って、Wikipediaで調べてみた。 妹尾 河童(せのお かっぱ、本名同じ、旧名

ワインの勉強~フランス編①:フランス概論/シャンパーニュ地方

流石に勉強するって言った初日に勉強しないのもなんだなぁ、と思って、少し勉強してみることにしました。それにしてもいざ、勉強を開始しようと思うと、あれがない、これがない、と片付けと探し物から始まるのはなんでなんでしょうね。 さて、フランス編①です。なぜかスクールや動画では、教本の順番を無視して展開されることが多いように感じるのですが、なんでなんでしょうね。私は順番に地方をやっていきたいと思います。 フランス概論 まずフランス概論ですが、その前に、フランスの主要な産地を理解す