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【SIGMA fp】"Teal & Orange"×シネマスコープで街スナップ

SIGMA fpのカラーモード遊びも4つ目に入りました。今回は"Teal & Orange"を使っていきます。

Teal & OrangeはSIGMAのカラーモードの中でも特に人気らしいです。
デジタルでフィルムっぽい色味を再現するのが流行り始めた頃、まさにフィルムライクといえばこの色でしたよね。
シャドウ側にティール、ハイライト側にオレンジを乗せるような色の方向性です。

そしてもう一つ、今回は21:9というアスペクト比を使っていきます。
こちらはいわゆる映画とかでよく使われるアスペクト比で、シネマスコープとも呼ばれています。かなり横長の比率。

今回はこの2つの設定を併せて試していきたいと思います。
ではいってみましょう。

まずは試しに一枚

桟橋がちょうど横に長く伸びていたのでまずは撮ってみる。
色は濃度が高い印象。シャドウに青みが乗ってるのがこの写真でもよくわかります。水の青みがより深く強くなっている感じ。

アスペクト比はもう一目瞭然ですが横に長い…!
これは慣れるまでかなり難しそうです。
どういうふうに構図を纏めるべきか試行錯誤がいりますね。

タバコの空き箱

例えばこういう点の被写体を撮ってもこのアスペクト比は生きないですね。
ただただ横が広く余ってしまう。
空き箱の黄色がかなり強く出てるのでけっこう彩度は高いのかな。

横長の被写体をとりあえず撮ってしまう

横に長い比率なので横に長いものを撮るっていうのは、このアスペクト比を使いこなす上での初歩の初歩、レベル1の使い方という感じ。
どんどん撮って慣れていくしかないですね。

ティールアンドオレンジは色が寒色と暖色に分かれて、中間色もそのどちらかに寄せられてる感じでしょうか。
その上で発色もはっきりするので色のコントラストが高くなります。
現実の色とけっこう乖離があるので、癖がすごいです。
今回はフルでかけてるんですが、適応の度合いを-3とか-4とかでかけてあげてもいいかもしれないですね。

被写体と背景のバランスをどうとるか

横長の画面に被写体を置けば必然的に横にいつもより大きなスペースができることになるので、そこに背景をどういうバランスで入れるかが難しいです。
情報量が増えることを強みにするような使い方をしなきゃいけないですね。

金網のうねうね影

これも21:9である必要があるかと言われるとうーん。
いつものアスペクト比でも撮れちゃうでしょうね。

これは上手くいったか?

今回の写真の中では一番21:9がハマったんじゃないかという一枚。
被写体は右側から伸びる草で、割と面積は小さいですが、右側から伸びてきている雰囲気の説明として右のスペースは生きているし、左の壁から奥に続く奥行きのラインも被写体を立てる要素として機能しています。
全体としてもよりダイナミックな印象に仕立てあげられているのでこれはいい感じですね。

で、肝心の色ですがこの写真見ていただけると草の色がほぼ茶色になっていますよね。
でもこの草本来はこんな色じゃないんです。
実際は動画で見ていただけるとわかるんですが、少し黄色味がかった緑色なんですよ。
それがこの色味になってしまうので、やはり中間色を無理やり暖色か寒色に寄せるような調整がされてるようです。
なので個人的には飛び道具としては面白いんですが癖が強すぎて普段使いは難しそうなカラーという印象です。

次回も同じ設定で撮っていきますのでもっといろんなシーンを撮って見ていきましょう。

ではまた。


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木村篤志 / Atsushi  Kimura
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