【断髪小説】イメチェンバトルロワイヤル（5）バトルロワイヤルー２

黒髪ポニーテールの小林 千尋（こばやし ちひろ）と、黒髪ツインテールの松本 杏奈（まつもと あんな）が睨み合っている。

そのバトルを木村 悠真（きむら ゆうま）が見学している。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。
アンナ、こないのかしらぁ？」

「フフフ・・・。
そういうあなたこそ、こないのかしら？
私はあまり動くのが好きじゃないのよ、疲れるし、洋服が汚れてしまうでしょう」

「何を余裕をこいてるんだアンナ！
それがお望みなら・・・。私からいかせてもらう！
『ドッペルスプリット！』」

チヒロが３体現れて、合計４体のチヒロになった。
それぞれのチヒロは、両手にハサミを持っている。
勢いよく４体のチヒロがアンナに飛びついていく。

だが、アンナは全く避ける気配がない。
そのまま、チヒロの８本のハサミがアンナを襲う！

ジョキッ！
ジョキッ！
ジョキッ！
ジョキッ！
ジョキッ！
ジョキッ！
ジョキッ！
ジョキッ！

８つの断髪音が教室中に響き渡った。
そして、チヒロのツインテールが無惨にも切り取られ、片方はゴムに髪の毛がついた状態の髪束になっており、片方は、まだチヒロから離れておらず、ツインテーブルの部分がブラブラと揺れている。

「へへへ！
さっきまでの勢いはどうしたのかしらぁ〜？
もうあなたの自慢のツインテールは切り取られてますけどぉ〜〜〜！！！
ははは〜〜〜！！！！」

「フフフ・・・。
まったく愉快な人だこと。
あなたは全くなにもわかってないわ！
今あなたが何をしたのか？
どれほど愚かな行為をしたのか？
フフフ・・・。
滑稽だわ！！」

「な・・・なにを！！！」

『ミラージュ！！！』