うつヌケが怖い、治りたくないあなたと。うつが治ったあとの話をしよう。
「うつから治るの怖い」「幸せなのがおそろしい」あなたへ。
私もそうだった。30回くらい泣いた。
人生は、うつから回復するためにあるんじゃない。
うつ病を治してからが本番なんだ!!
うつヌケハック担当者、株式会社イメジンの日野成美です。
前回の記事はこちら💁♀️
まず、業務連絡‼️
次回更新は11/20(土)、以降、12/25(土)まで週1回更新を継続します。
必死で更新頻度元に戻そうとしたんだけど、今じゃないって、そう囁くのよ私のゴーストが。
ただ、叶うなら年末年始うつ旋風(「ふつうの人と同じようにしあわせに年末年始を迎えられない自分はry」と自責が渦巻く現象のこと。お祭り気分の陰でめっちゃ抑うつの嵐が吹き荒れる!)を回避するために、年末年始だけは連日更新をしたいと願っています。
ごめんなさい、みんな大好き!
そしてお詫びの代わりに、今日は虎の子の記事をUPしまっす。
ぼつぼつやるよ、「うつヌケしたくない、元気になりたくない」に応える!
ひゃー、ついにきた。
読者から結構そのへんの「うつの感覚を忘れてきた」「元気でいることが怖い」って声を聞くことが増えたので、予定より3ヶ月前倒しでこの記事書いちゃいます。
あなたは、幸せに耐えられていますか?
【注意】
「昨日からすっごく元気なんです」「1週間でめちゃくちゃ健康になりました」
ってそれは高確率で、双極性障害の躁状態!!!医者に行ってください!
うつ病の回復の場合、ゆるやかに半年〜1年かかるものです。双極性障害についてはまた機会があったら話すったら話す。お大事になさってください。
人間は現状を変えないことで生き延びてきた。だからうつヌケだってしたくない。当たり前。
変革を求める人間が戦ってきたもの、それは現状維持を求めるヒトの本能です。
うつヌケしたくないのは、当たり前。
われわれの脳には、現状維持システム「ホメオスタシス」があるからです。
前回チラッと言った、安全地帯=コンフォート・ゾーンとだいたい同じだよ!
人間の生物学的・脳科学的な問題なんですが、太古からヒトは「安全圏から出ない」ことで生きのびてきました。
オアシスから出ない。隠れ家から出ない。新しいことはしない。前例を踏襲する。
たとえ今、苦しくてガマンの連続で自分をいじめてるようなもんでも、生きていられるんだから文句言っちゃいけない。
それは、ジャングルや砂漠で生きた太古の先祖からの、生きのびる知恵です。
そう、人間のハードウェア=脳は1万年前から基本が変わっていません。
文明の成長スピードが早すぎるのです。ついていけないわ、いやん。
うつ病からヌケようとする時、絶対にこの「病気のままの方がメリットがでかい」と囁く、ジャングル時代の生存本能・ホメオスタシスと戦うことになります。
事実、病気でいることで人間らしく休めて、守られて、いろんな助けも受けられるという現状があることが多いです。
本当によほどのことがないと「自分の・心で・うつヌケしたい」とは思えません。それはすっごく、自然なこと。
周囲の「早くよくなってね」「元気になぁれ」という祈りがあるから仕方なくセルフケアとかやってみているけど、本当は誰からも何も言われずにずっと守られて寝ていたい。
そんな時は、自分をいじめてずっと寝ていてもいいんです。
幸せに慣れるには、時間がかかります。いきなり幸せになったら、人間はおそろしくて生きていけなくなってしまうもんです。
最強のモチベーションスイッチ「自分で決める」をONしないと乗り切れないくらい、うつヌケは大きな変化でありストレスです。
で、健康になり安定した、コントロール可能な心身を手に入れるとは、幸せになるということ。
「だるくない」怖い!何すればいいの?また働くの?やだ怖い!
「夜眠れて朝スッキリ」いやだまた職場で嫌がらせ受けるためのコンディション整えてるん?今まで通り不眠じゃないと、ソシャゲでガチ勢と対戦できなくて人生おもしろくない!
「生きづらくない」まわりがみんなギッスギスに心殺して生きてるのに、自分だけこんなハッピーでええん?ってなる!もうみんな幸せになってくれマジで、そうしたら幸せになりやすいから!て最近マジ思う!
幸せになるのにも、慣れが必要です。
元気で不安なくハッピーのままでいるって、多くのうつ病マンにとって完全に未知の世界なワケですよ。
私も、常に「こんなところが嫌われる、ダメだよマイセルフ」と自己批判しないで生きられるって、1年くらい前まで知らんかったから!
幸せになるのも、変化です。
「変化は、怖い。今のままでいる方が、ラク。」
それは、当たり前なんです。
自分の価値を守るための判断を、他人に任せては絶対にいけない。
うつヌケハックがある種、読者を突き放しているのはそのためです。
自分のことを大事にする、と「自分で」決めて実施しないと意味がないと、めちゃくちゃ私自身が痛感しているからです。
でも、私にセルフケアのための判断を全部委ねようとする人に、私は何人も出くわしてきました。
ただでさえ人間の脳は、判断や決断をサボる機能があります。(認知負荷を減らしたがるってやつだね!)
重度脳疲労かつ自分の優先順位が最下位のうつ病マンは、当たり前のように最重要事項のはずの判断を他人に丸投げしたがります。それは、当たり前のことでした。
私は、ぜんぶお断りしてきました。
どれだけつらくても、自分の判断は自分でしないといけない。
そう、人生を変えることは、苦しいことです。私が誰よりもきっと、知ってます。
治りたくない、治るの怖い、って何十回も布団にくるまって泣きました。何日も怖いのが抜けなくて、セルフケアを再開するのに1週間かかった時期もあります。
まわりで1人もうつ病が治った人がいなかった。どんな本を読んでも治るための情報がない。どっからどう見ても無理ゲーです。
でも、よくなりたかった。飽きたんだもん、うつ。
このまんま、自分と他人に文句言いながら生きるの、やだったんだもん。
結果、自分を一番大事にしているいま、人生がすごく生きやすい。
自分を大事にすることでうつ病が治って、人生の不快感がなくなるなら、正直、貯金(50万円)がすっからかんになっても、好転反応で瀕死になっても、ガマンだけしていれば安全に暮らせた生活を捨てることになっても、めちゃくちゃやる価値はありました。
ただ、そうなるためには、自分に関連する判断を他人に任せてはいけません。
カウンセラーもコーチングも精神科医も占い師も、「答えを出す手伝い」をするだけ。
自分のことを大切にするということは、自分のことを知るということです。
他人に褒めてもらっていた部分を、自分で褒めるようにするだけでもありますね。
ホメオスタシスを飼い慣らすことはできない
ただ、株式会社イメジンのファーストペンギン日野(※ファーストペンギン=先駆者の謂。群れの中で一番に海に飛び出して高確率でシャチに食われる役)と呼ばれる私も、いまだに、ホメオスタシス=現状維持システムを飼い慣らすことはできてません。
最近、業務内容がめっちゃ変わったり増えたり、慣れないことが増えて、布団の中でまた思いました。
「やだ。ずっと前のままの方がよかった。」
って。
(あっれデジャヴだよな……)
ホメオスタシスを手なずけるには、経験上、最低でも3ヶ月。
人によっては、変化へと踏み出すまでに年単位を要します。
コレすでにやってる人はわかると思うんだけど、自分が変わるのでこんなに苦しいので、他人を無理やり変えようとかマジでムリですね。
ちなみにおそらく、マザー・テレサが貧困を解決しようとせず、「ありのまま」の形で人の魂を救済したのは、「そのままでいい」と言うことのほうが絶対的に「救済」がイージーモードになると悟っていたからでしょう。
そして確かに、必要でした。
だから、何度でも言います。
うつヌケハックでは、自分を大事にする話をします。
それが今、つらいなら、読まなくても大丈夫。
でも「マジでいい加減治りてぇな」とキレる日が来たら、いつでもおいで。待ってます。
しあわせになっても何にも困らない、という事例をご用意して、待ってます。
治ったあとの話をしよう。きっと思ってるよりも、怖くない。
きっと多くの人が、「治ったらまた粗末に扱われる」っていう想定を持っていると思います。
たしかに日本ではガマンすることでお金が発生したり、単位をもらえたり、心を殺してガマンさえできれば超楽勝でお金をもらえる仕組みが今まで、見事に整っていました。
自分を大切にできる人は、この国では完全にマイノリティです。うん私も最近気づいたんだわ!日本国民ほとんどみんな自分に罰を与えるがごとく生きてるわ!大丈夫?
ただ、少数派とは名ばかり。
このうつヌケ組マイノリティ、超強い。
不幸を跳ね除ける「圧」がある。
だって、1年でボディケアに100万かけてみ?
めっちゃ自分の命が惜しくなってくるから。あっれこんなに金かけたボディの私にモラハラしてくるの?貴様命が惜しくないな?ってなってくるから。
自分の適切なストレス負荷を知ってて、コントロールできる人は、仕事ができる人の卵、いや、ヒヨコ!DX時代の令和に、うつヌケはやっといて損はない!
しかも、ちゃんと幸せはやってくる。
幸せになる覚悟ができたら、きちんと留まってくれます。
充ちたりて、愛にあふれて、常に過不足ない感覚にバランスがとれている状態が長く続く。
私には夢がある!
50年後にうつ有病率を100分の1にし、治癒スピードを10倍にし、うつヌケハックということばを死語にすることだ!!
私には、夢がある!
全人類が自分を大事にするのが当たり前になって、だれのコマンドからも「自分を殺す」という選択肢を消去することだ!
私には、夢がある!!!
私よりセルフケアの術に長けた人を10人くらい集めて、うつヌケハック株式会社を法人化して、30年後に廃業することだ!
もうね、私、イヤなのよ!みんなが苦しそうなの!!
いいじゃん、幸せになってみてから、また自分をいじめるか決めても。
自分をいじめるのが人生で必要な時期もあります。でも、幸せってそこまでヤバいことじゃない。
うつヌケしてからも苦しいことはあります。
今も完全に体が健康ではないし(メンタルは超元気)、人より疲れやすいし、考えこみやすい性格です。
苦楽がある、それが人生だから。
人生のめっちゃ明るい面を、味わってから、また不幸になったっていいんです。
ただ、幸せには、慣れるのに時間がかかる。
徐々に、一緒に、慣れていきませんか?
次回、お金の使い方シリーズor「うつ病でも結婚していいの?問題。私のまわりでは普通に結婚してるし子供も産んでるし私は結婚する」の予定。
お楽しみに!!
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