うつ状態を呼ぶ闇の呪文「ありのままの自分じゃダメなんだ」を打ち破る術
疲れた、痛い、悲しい、つらい。
そういう感覚をおぼえること自体、間違ってるんだ。ありのままの自分でいたら、みんなが迷惑。自分の意思はぜんぶ折り曲げないと。
な、わけなかろうもん!!!
あなたの感覚は、あなたの宝であり最高の才能だ!!
うつヌケハック担当者、株式会社イメジンの日野成美です。
前回の記事はこちら💁♀️
書を捨てて町に出ようって話をしようと思ったら、コロナの影響で日野のおうちの周りもまんえん防止条例が適用されたので、急きょ内容を変更します!
記事が消えて手持ちのポケモンがなくなったサトシ状態になったり、落ち込むこともあったけど、私は元気です!ストックしていた記事を引っ張り出して書いてまーす!
さて、2022年のうつヌケハック到達目標は、「自分の感覚を信じられる人を今の3倍に増やすこと」です。
いえうつヌケハックって基本、自分で自分の声を聞いてセルフケアしていくっていう、めちゃくちゃお金がかからない高コスパメソッドを発信してるつもりでして。
「幸せな状態になれてきた」「自分のこと大事にしていいって思えた」「日常生活が快適」みたいな読者様の声もぼつぼつ私の手元に届いているんですわ。愛してる。
でも、そこに行き着けない人もたくさんいる。
その根っこにあるのがきっと、「自分の感覚を信じるとロクなことがない」ってアレです。
今日はアナ雪と同じくらいのボリュームで叫ぶよ!
ありのままの自分見せるのです!!
「そのまんまのワタシ」だと怒られる症候群について
私は平成元年生まれのアラサー。
昭和の世界観が色濃い時代に幼少期をすごし、学級崩壊やいじめ自殺が当たり前になった、カオスすぎる平成を駆け抜けました。
今の子どもたちがどうかはわかりませんが、「そのまんまのワタシでいてはいけない」という世界観が構築されるのは、多くの場合幼少期です。
なんせ、赤ちゃんがファミレスで泣くだけで親ごとまわりから怒られる国、Japan。
教育現場の行動原理は「人に迷惑をかけない子どもにすること」。まぁそれはすごくいいと思うんだけど、あれです、子ども相手にいろいろ無理じゃね?って思うわけです。
親たち、大人たちは、我が子が他人に迷惑をかけることを恐れて、理を非に曲げる道理を子どもに強いてきました。
いじめられたら「いじめられる方も悪い」、
いじめっ子にはむかったら「ケンカしちゃだめ、仲良くしなさい」
風邪をひいて38度の熱を出しても「皆勤賞取れなくなるから行きなさい」
炎天下で体育の授業を受けても水を飲むことが許されず、熱中症で倒れたら「堪え性がない」
苦手なものやアレルギー食材も完食しなければ、怒られ廊下に立たされる。
……(湧き上がってきたあれこれを、ティッシュ引きちぎって抑えてる)
最近は改善されてると信じたいですが、まぁこんな教育を受けてきた世代が今、大人になってうつ状態でもがき苦しんでるわけです。
こんな状況下で、言われた子どもはもちろん「痛みやつらさを感じる自分はおかしい」「まわりの空気読んでいう通りにしないと」っていう思考回路になる!当たり前!
そう、感覚を殺すのは日本人が子ども時代に生きるために身につけた処世術。
好きなものを見つけてもガマン、親や先生やまわりのクラスメートのいう通りにする。
言いなりになっていれば、とりあえずは死なない。
んで感覚を殺したまま大人になって、就活で「好きなものは」「将来の夢は」とか聞かれても、
は?
あ……好きなものって見つけないとだめなん?
ってなっちゃいます。
ちなみに親の働き方が「ガマンしてお給料もらう」スタイルだったりすると、「とりあえず相手の期待に応えて、自分の意思を殺していれば生活費が確保できる」みたいな感じになって結構なかなかだ!
昔はそれでもよかった。
今は、令和!
遅刻は当たり前・徹底して頑張らない論破王ひろゆきさんの本がベストセラーになってもてはやされるような世の中ですよ。
私は一応会社経営者の父の本棚からビジネス書引っ張り出して読むような活字中毒な子どもで、平成以降の実用書のトレンドはなんとなく掴んでるし今も月20〜30冊は本読むけど、「頑張るより休んで業務効率化」って言ってる本、平成時代に見たことなかった!時代変わった!
今、本屋さんに行って実用書コーナー見ると、どれも「いかに休むか」「どう人に任せるか」「どれだけ自己管理能力を上げるか」の話ばかり。
私もこの辺の本に洗脳されたもんで、うつヌケハックでも堂々と休め休めって叫ぶことができました。
ただ、そんなこと言われはじめたのって、せいぜいここ2〜3年。
自分の感覚を殺していればお給料がもらえる、人並みに生きられる、いじめにあわない。
そんな環境下で、まだ生きている人が大勢います。
でもそのような時代は、おそらくもうすぐ終わってしまう。
これからは、人間がAIに真似できない「感覚」を活かして仕事する日がやってきます。今まで否定してきた感覚が、資産になるのです。
でも。
「うつ病になった自分がおかしい。人に合わせられない自分の体はダメだからなんとかして殺さなくちゃ」
故障したスマホを処分するよりもカジュアルに、いうことを聞かない自分の体を処分しようとしてしまう。
それは、もったいないですよ。
大前提。ポイ捨てした自分の尊厳は、だれも拾ってくれない。
私たちは、自分の尊厳や権利を、人生のどこかでポイ捨てしてきたのかもしれません。
特に女子は、迎えに来てくれる白馬の王子様を待って、灰をかぶってかまどで黙ってニコニコ言いなりになるシンデレラの姿と自分を重ね合わせる文化もあります…
正確にはシンデレラでは迎えに来るのは妖精さんなんだけどね!ビビデバビデブー!
ポイ捨てした自分の尊厳はだれも拾ってくれません。
もうね私ね、山ほど見てきたんですよ。自分の尊厳をだれかに拾ってもらいたがってる人を。
そういう人って、だれかが親切にも自分の尊厳を拾って渡してくれるとするじゃないですか。
受け取ったら、その場ですぐ捨てる!
で、また取ってくれるのを待ってる!
拾ったらまた捨てる!自分では意地でも拾いにいかない!ボール遊びとちゃうんやで?!
具体的には、こっちがどれだけ相手のいいとこ褒めても、その場で即座に否定してくる!
で、問題点とか治すべきところへのコメントは喜んで受け取ってくれるんだけど、「あなたはすばらしいよ」みたいなことをこちらが言ったら怒る!ごめん隠してるつもりだと思うんだけど、私HSPエンパス超共感体質だからけっこうバレてる!滅多にないけど、相手を褒めたたえたところ殺気に近いものを投げ返されたことも1回や2回ならあった!
まあガチうつ時代の私もそうだったんだけどな!拾ってもらったそばから捨ててたな!
「こんな自分のいいところを褒めてくるのは、絶対嘘だ」
「嘘を言うやつは悪人だ」
判断が早すぎる!!
ただ、権利や尊厳は、ピカピカ光って待ち続けています。
あなたがまた、拾ってくれるのを。
ダメなところを治すなとか、ダメな自分も好きになって、とか言ってるわけじゃありません。
自分はおかしいから直さなきゃいけない、って思わなくていいんです。
相手に合わせすぎているあなたも、相手に合わせられないあなたも、おかしくて直すべきものじゃありません。
感覚をもう一度よみがえらせるために、一番は、自分自身の声にちゃんと耳を傾けて、応えてあげること。
「気にしすぎ」「考えすぎ」と言われ続けて育ったあなたへ
まあ具体的には、具合が悪いなら健康情報をインプットして、実際にセルフケアしてあげよう!って話ですね。
でもねーここまでくるとね、健康マンから横槍が入ることがあるんですわ。
「そんなに悩むなんておかしい」
「考えすぎだから、考えないようにすればいいよ」
それができたら苦労しなかっぺよ。(唐突に地元の茨城弁が出る)
あのね、悩むのは当たり前です。
だって、うつ病マンの多くはまわりの顔色を読むために、人よりも多くの情報を取得しに行ってるんですもん。
取得情報量が多くて、自分なりの行動基準がなければ、そりゃ思考が迷走=悩むのは当たり前です。
HSPエンパスのダブルギフテッドな私は、ザ・敏感体質で生まれた時から「なんでそんなことで悩むの?」と言われ続けてきました。
いや、なんで逆に悩まないの?!
私が気にしなかったら、おばあちゃんの家の近隣が火の海になってたことだってあるぞ。5歳の時、公園の芝生でタバコの火の不始末を発見して火事だー!って叫んだからよかったものの、あのまんま放置してたら間違いなくやばかった!バケツリレーで消してくれた近所の大人たちもえらいけど、あの時私は私をもっと褒めたたえてよかったと思う!
そう、取得する情報量をコントロールするだけでなく、活かすことを考える。
「悩む力」があることは、素晴らしいことです。あとはその活かし方だけ。
うつ病マンは判断が早いけど、それは考え方のフレームワークを学んでこなかっただけ。
「自分の感覚は間違ってるから、相手の言う通りにする」っていう前提で行動してるから、わやくちゃになっちゃうだけで、本当はあなたの感覚はすばらしい情報源なはずなんです。
ほんとだよ。
自分の声に耳をすませると、大混乱しちゃうあなたへ。
今日から、考えたいことだけを考えませんか?
悩みたいことだけ、悩みましょう。
悩むことも必要です。どこで悩みたくないかは、感覚が教えてくれます。
「死にたい」も「社会にとっていらない」も「情けない」も「生きてる価値ない」も、大事にしてあげましょう。
あなただけの感覚です。肯定はしなくていいんですけども、全否定しないであげてください。
「そうなんだー。死にたいんだー。世の中でいらないんだー」と、うんうんうなずいてあげるだけでもいいんです。(だいたい途中で「んなわけあるかい。税金は消費税払ってるし、お母さんの代わりに犬にごはんあげて散歩して、人間社会ではともかく愛犬にとっては私いらなくねーよ」みたいに逆ギレる)
あなたの感覚を育ててほしい。
きっと、いつか自分でお城に行ける。ドレスを普段着にしちゃえる。
王子様も妖精もいらない。
尊厳を拾い上げて、もう1回しっかと胸に抱えて、他人の顔色に照らしてもらわなくても、ピカピカ自分の道がちゃんと見えるようにできる。
尊厳とは、自分の感覚を大切にすることです。
死にたいあなたも、世界が滅んでほしいと思うあなたも、人間辞めたいと思うあなたも、おかしくありません。
これからくる未来を生きていくために、自分の感覚を信じる練習をしませんか?
次回、「死にたい、ネガティブがわいてきて辛い時に対処するマジな方法」の予定。お楽しみに!
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