焦がれた恋の煙に塗れ、焦げ跡をなぞり過ごした今日。食べたと言えば焦がれた煙。香りに酔いしれ寝そべり焦がれ。眺めた手は黒ずんでいた。触れれば痛み、遠ざかるも凍えるばかり。温もりを求めて振り返り、伸ばした手は痛むだけ。酔いを醒ましに凍えよう。口後に残る苦味と共に、彷徨う恋のひととき。

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