空書

音もなく声もない点に線
音にも乗らず声にもならない
どこに落ちてどんな音なの
誰に触れてどんな温度で
何が見えてどんな景色か
尖り潜りする鼓動の間に
滲んで広がる情景描写
音もなく声もない点に線
音にも乗らず声にもならない
足される色彩の手掛かりに
指でなぞって息に沿う
白黒だけでは流れないから




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