野菜風

眩しい陽にさんざめく川面が照り返す光
眩んで前のめる私が倒れる事を
向かい風は許してくれない
追い風ならこの一歩は無かった
お前を倒すのは私だと
そんな風に言いたげで
どこかの悪役王子かよなんて過ぎる私へ
もう立てるだろと追い風る
私は散歩の途中なだけだよ
英雄なんかじゃない
ほんの少し自由に歩く
我儘が過ぎるただの地球人だ

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