騙される人は悪い人なのか?
最近も新聞紙上を賑わせておりますが、そこまで大きくなくても地方紙に掲載されたり、市町村や地元金融機関でも注意を喚起するなど、特殊詐欺の件数が増加していることが報じられています。
年々件数が増えることに、本当にやり場の無い気持ちが一杯になります。
この手の話になると「騙した人も悪いが、騙される人も悪い」という論調がありますが、私はこの意見に全面的に反対の立場です。
なぜなら営業の人や誘ってきた友人など、「他人を信じた」結果、騙されたからです。
他人を信用しない、他人を疑うことを根底に持っている人間は心豊かに暮らしていると言えるでしょうか?
いつも緊張状態を強いられイライラが募るのではないでしょうか?
もちろん、慎重である必要はありますが、少なくとも上記の様に「騙される人も悪い」という言い方はすべきではありません。罪を犯したわけではないのですから。
騙された人は既に後悔し、自分を責めているのですから、さらに他人が責めるのは必要以上に相手を苦しめることになること、そして、
「他人を信用する」
ということに価値をおいている被害者を貶めているということに気がついて欲しいと思っています。
他人を信用できない人が増えていく世の中は寂しいです。
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