【300文字の読書感想文】＜17＞コンタミ～科学汚染～｜伊与原 新

＜17＞コンタミ～科学汚染～｜伊与原 新

科学者でもある作者が書く、科学とニセ科学。

ニセ科学と一部ではいわれるものを信じてたり、使っていたりする私としては、話の展開によって初めて出来た推し作家を失うかもしれないとドキドキしていた。

結果的にはそうはならず、ホッとした。
科学で証明された真実のみが全てではなく、科学者からみたらニセ科学と呼ばれるようなものでさえ、心の拠り所にしている人が多いのだ。

占いやお守り。痩せると巷で人気のサプリ。
身体に害があるものなら困るけれどプラシーボなんて関係ないのだろうし、それがあることで、とることで心が満たされるならきっとそれでいい。
『ニセ科学への道は善意で舗装されている』
作中のこの一文が全てを物語っていた。
(299文字)

伊与原さん！！
直木賞受賞おめでとうございます✨👏✨👏
受賞作『愛を継ぐ海』も読みます～📖