個人事業主の「肩書き」どうする問題~最近NPOの伴走支援者じゃない気がしたので新しい肩書きを考えてみた~
悩んだ末に肩書きなしに・・・
NPOの個人事業主をしていると「肩書き」どうする問題がありますよね。
Webデザイナーとかファンドレイザーなど明確な場合はいいと思うのですが、いろいろなことをやっていて1つに絞れないんだけどなーということがあると思います。
もしくは、本当に自分がやりたいことは何だろうと迷っているとなおさらわかりません。
私も、個人事業主として始めた時はファンドレイジングアドバイザーとして肩書を記載しておりました。
しかし、どうもしっくりこない。
自分がこれまでやってきたことは、確かにファンドレイジングに関するアドバイスをしてきたのだけど、今やっているのは、それよりもはみ出たお仕事をしていて表していないなと感じました。なにより、これからファンドレイジングアドバイザーでいいの?自分が目指しているのはそこ?と問うてみると、違和感ばかりが募っていました。
結構な日にち考えていましたがいい名前が思い浮かばず、それでも名刺をつくらないといけなくて時間切れとなり、肩書きなしで名前だけの名刺を今も使っています。
とは言え研修講師などする際に自己紹介しないといけないので、その時は”NPOの伴走支援者”ですと名乗っております。
でも、NPOの伴走支援者って何をしているかわからないですよね。あと、途中に”の”が入っているのでリズムがよくないです。
フィランソロピーアドバイザーみたいな、何をする人かが短くてもはっきりわかるのがいいなとずっと思っています。
名前は意識につながる
株式会社ユーザベースの事例で、チーム名を変えるとメンバーの意識が変わって売上が伸びたことが紹介されていました。
最初は「セールスチーム」だったのですが、そうなると”たくさん売る”考えにどうしてもなってしまったのですが、「コンサルティングチーム」と変更したところ、顧客の悩みを解決しようと考えて、お話をよく聞くようになったそうです。
チーム名は変わっても目標受注金額や説明資料は変えていないにもかかわらず、売上が伸びて解約率は下がったそうです。それだけ意識が変わるということは全体に影響を与えるのです。
個人事業主の肩書きは今ではなく、これからなりたい姿を表すのがよい
企業のようにチーム名や役職を誰かが既に考えていて、それをあてがわれるなら受け入れるだけですが、個人事業主はそこから考えていく必要があります。
そして、その名前は自分のパフォーマンスに影響を与えるとなると、考えさせられますよね。
私も肩書きなしやNPOの伴走支援者といった、ふんわりしたものでないほうがいいのではないかなと考え始めています。
かといって「ファンドレイジング」とか「NPO」などはこれから自分がやりたいことを的確に表す言葉ではないなと感じています。なんかワクワクしない。
かといって「ワクワククリエイター」とかにしたら、いちいち説明しないといけないし、クが多すぎて呼びにくいし、なにより相手に引かれてしまいます。
私との伴走支援が継続している団体さんは、時間をかけて、その組織らしさを発揮しながら、社会的な影響度を増しています。そうした現状を思い浮かべて名称を考えると、
「社会的インパクトブースター」・・・何しているかわからん・・・
「らしさ全開応援団」・・・何となくわかるけど、ダサい・・・
「困った時のお供」・・・お茶菓子みたい・・・
「聞いてもらえるホッとスタンド」・・・もはや弁当屋・・・
といろいろ1人でブレストしていると出てきました。
が、こうしていろいろ挙げても、それは自分のいち側面を表すだけで、きっと納得する名称にならないのではないかと思いました。そこで、今、様々な側面を持った自分が、これからどうなりたいのか、その姿を表すと統合されたものになるのではないか!そう気づきました。
2時間程考えて浮かんできたことが、
トランジッション・ブースター
です。
「トランジッション」は変化や移行期、過渡期を表します。
そして「ブースター」は後押しする人といった意味があります。
NPOや企業を問わず、変化や移行期があります。この変化の時期はとても不安定で、自分の行き先がはっきりせず、とても不安定なものです。
不安定なのでとても居心地が悪いのですが、今後の姿への見通しを立てるとても重要な時期なので、そこを後押しする人になりたい。まとめて1文にすると、
社会変革を目指すチームのトランジッション・ブースター
になりたいと自分は思っていることがわかりました。
また”の”がついてリズムが悪いですが(笑)NPOの伴走支援者よりもしっくりくるような感じがしています。1ヶ月程味わってみて決めていきたいと思いました。
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このマガジンは、個人事業主でNPOの伴走支援者をしている今給黎が、2010年からNPO業界ではたらいてきた経験をもとに、考え方やノウハウを…
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