rakugaki_139「美術展へ行こう!【東京編】NADiff a/p/a/r/t」
私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。
その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年〜1987年。
第二次ブームが2009年〜2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
この「ブーム」の期間には、「美術館」だけでなく美術展を開催している百貨店やギャラリー、本屋や特設会場などにも出かけています。
このブログでは、私の大好きな「美術展」の感想と共にアートの魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。
「NADiff a/p/a/r/t」は東京都渋谷区恵比寿にある、コンテンポラリーアート、フォトに関する国内外の書籍を中心に、アートグッズやマルチプルなども取り扱うブックショップです。
インストアで行うイベントや、併設のNADiff Galleryでの企画展開催など、商品の販売に留まらない情報発信を様々な取り組みで行っています。
●2012年6/16-7/29「林ナツミ展『本日の浮遊』」
写真展に行ってきました。
私が写真展を観に行くのはとても珍しいこと。
林ナツミさんのご紹介。
「よわよわカメラウーマン日記」という自身のブログで、2011年元旦より、「本日の浮遊」というタイトルで自分自身が空中に浮かんでいる写真を一日一カット一年間継続して発表するプロジェクトを始めました。
その日彼女がいる場所で、何のトリックもなく、その場でジャンプして撮影される写真です。
独特の表情と相まって不思議な浮遊感覚と無重力感を醸し出しています。
ブログに加えツイッター(2012年時点でフォロワーが10,900名)、フェイスブック、Google+(※2019年にGoogle+はサービスを終了しています)で自分の活動を展開、プロジェクトの主な舞台はインターネットです。
(※ 2014年に東京から九州の別府に移住。小ぢんまりとした商店街を溜まり場にしていた少女たちのまなざしがすばらしい被写体となりうることに気づき、原久路 & 林ナツミの写真家ユニットで活動中だそうです。)
彼女のブログは立ち上げから数ヶ月を経て台湾や中国はじめアジア中に浮遊写真のブームを興し、自分の浮遊写真をとる人々が続出しました。
中国では「東京浮遊少女」という名前で紹介され、瞬く間に各種メディアが取り上げました。
急速な経済的発展に伴う旧体制からの飛躍や、高度資本主義社会への加速的移行を見せる中国をはじめとするアジア諸国の若い世代が、ナツミの浮遊写真に新しいフロンティアへジャンプする自分たちの未来を重ね合わせたのかもしれません。
ナツミのブログには、アジアのみならず、ヨーロッパ、北米、南米、スカンジナビア、ロシア、中東の人々からも多数のコメントが寄せられています。
西欧でも無数の個人のブログからニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナルなどのメジャー誌までが、彼女の活動を写真とともに紹介しました。
ナツミは、重力の存在は我々を束縛するくびきの象徴であり、「我々は皆重力の影響下にあると同様、社会的なストレスに影響されています。
ですから、瞬間でも私の写真を見ることによって現実のストレスからの解放を感じてもらえれば良いと思っています」と、あるインタビューで語っています。
実際彼女は、空中に浮いている瞬間重力から解放されていて、その行為を日記として継続的に発信することで、束縛からの解放についての強いヴィジュアルメッセージを発信しています。
本展は、ナツミが従来のインターネットでの活動に加え、物理的な展示会場に活動の場を展開するはじめての試みです。
青幻舎から出版される写真集の出版記念展も兼ね、林ナツミの初めての個展として開催致します。
初めての個展なんですね。
本当は7月16日で終了予定だったのですが、会期が延長されて7月29日、つまり行った日が最終日だったんです。
滑り込みセーフ!!
場所は恵比寿にあるNADiff a/p/a/r/t 。
場所が分かりづらいとお聞きしていたのですが、私はiPhoneのナビがあるので全然大丈夫!
と、高を括っていたら、本当に分かりづらい!
方向音痴の本領発揮、30分以上迷いに迷いました。
NADiff a/p/a/r/tってアートギャラリーなのかなぁと思っていましたが、本屋さんだったんですね。
着いてみますと入口に「サイン会」の張り紙が!?
ご本人が来るんだ!
全く予定していませんでしたが、ええ、ええ、私はミーハーですよ。
写真集を買って、ちゃっかりサインをして貰いましたとさ。
ほらシルバーのマジックで「natsumi h」
まだ手つきが馴れていないっぽい。
肝心の写真展は本屋の2Fで小規模なものでした。
全部で10点もない感じ?
私はHPを2009年からぜ~んぶ見たので、本当はそれでもう十分なんですけどね。
帰りは恵比寿ガーデンに寄り道しました。
考えてみれば、クリスマスシーズン以外で来たのははじめてかも。
でも、バカラがないと華やかさには欠けますね。
予定をしていなかった写真集を抱え、恵比寿ガーデンを後にしました。
以上、NADiff a/p/a/r/tでの美術鑑賞でした。