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IVRyのValue策定のウラ側

こんにちは。IVRyのコーポレート・今西です。

このnoteは IVRy Advent Calendar 2022 の19日目の記事です。

昨日はQAエンジニアの関さんによるDatadogの自動テストを導入した話でした。明日は藤田さんの記事が公開予定です。

先日ご報告の通り、IVRyは3つのValueを策定しました!

IVRyの3つのValue

私はその策定プロジェクトを担当させてもらいましたので、今回の記事では、3つのValueをどうやって定めたのか、そのプロセスについて記載していきます。

想定読者および目的としては以下の通りです。

  1. スタートアップ勤務でMVV策定を検討している方の参考になること

  2. IVRyに興味を持ってくださっている方が社内の雰囲気を掴めること

なお、3つのValueの内容およびそれに込めた狙いについては、以下の記事をご覧ください!(今回の記事はその続編的な位置付けになります)

▼内容について

▼狙いについて


Value策定の背景・目的

公式noteでも記載の通り、IVRyでは2021年末の資金調達のタイミングで、Mission(すべての問い合わせを整理し、ビジネスと労働の当たり前を進化させる)Vision( We make “Work is fun” from now -『働くことは、楽しい』を常識に変えていく)を定めておりました。

当社は2021年12月に実施したシリーズAの資金調達と合わせて、社名変更、ブランドロゴ刷新を行い、その際にVision、そしてMissionを発表しました。

当時、プロダクトの完成度やPLG(Product-Led Growth)を評価いただき、資金調達を実施しましたが、そこから時価総額1兆円の企業を目指していくにあたり、改めてロゴやMission/Visionを定めて・刷新して、今後の成長の素地を整えた形になります。

IVRyは3つのValueを策定しました : T2D3かつ中長期的な成長に向けて
(リンク:https://note.com/ivry/n/neb422bd8be92)

その後、おかげさまで成長を続けることができ、事業運営や日常業務の進め方において自然と変化が発生しました。同時に、より意識的にスケールのための体制を築いていく必要性も生じてきました。

このような背景から、「何を指針として、意思決定・実行するのが良いのか」という「指針・考え方」を定め、IVRy社内全体で共有し、同期することを目的として、Valueを定める運びとなりました。

このタイミングでValueを定めるに至った背景と目的

Value策定のプロセス

Valueを作るプロセスは、ざっくり「全員でブレスト」→「ワークショップで発散&筋感固め」→「Culture Projectを立ち上げて収束」→「草案を作成して全員からレビュー」→「確定」といった流れを取りました。

全員でブレスト

先述のMission/Valueの策定タイミングの前後から、実はValueの素案についても検討を開始していました。

具体的には、先行する他社事例も参考にしながら、以下2つに関する議論・検討を進めました。

  • 人材要件( "一緒に働きたい人"像)

  • Do's and Don'ts

結果、人材要件に関しては次の9つのキーワードに絞り込まれていきました。そして、それぞれに紐づく形でDo's and Don'tsの素案も作成しました。

人材要件に関する9つのキーワード

今後はこのキーワードを大枠では参考にしながらValue策定に動くわけですが、その中で以下の4点は意識しようと決めました。

1. Valueの数は3つにする(多くても覚えられないから)
2. 3つのValue同士の距離が遠すぎず近すぎないこと
3. 当たり前(普通にしていたらできちゃうこと)は選ばないこと
4. IVRyとしてのオリジナリティを感じられること

ワークショップで発散&筋感固め

実際にValueに落としていくためにまず開催したのがワークショップです。

これは、1泊2日で外部サイトにて合宿を行なったのですが、その中のメインコンテンツとして実施しました。合宿にはオフラインで約15人+オンラインで約5人の合計20人程度が参加しました。


余談ですが、合宿は OKUTAMA+ さんにて開催しました。東京・奥多摩の廃校を再活⽤した施設で、1 日 1 組限定の貸切利用できます。校舎の屋上にはサウナも設置されていたので、多くの合宿参加者にとってはサウナが実はメインイベントだったかもしれないです・・・


話を戻しまして、合宿内のワークショップでは、参加者をグループ分けした上で、各グループが「3つのValue」を決めることをゴールとしました。最終的にValueを3つに絞っていくに際して、みんなが何を重視したいと考えているのか、それはなぜか?を理解したかったためです。

ワークショップの内容

ワークショップの内容は真面目なものでしたが、場の雰囲気も助けとなり、和気藹々とした良い雰囲気で進めることができました。また、そういった環境を出すためにも、ワークショップの前にアイスブレーク的なセッションを1つ設けたり、ワークショップ内でのグループの呼称を「くまさん、うさぎさん、りすさん、アフリカ」にするなどの工夫も行いました。

※「なぜ最後のグループがどうぶつではなくアフリカなのか」については紆余曲折ありました。笑

議論中の様子

結果として、各グループからは以下のようなValue案が出てきました。全体でその理由や狙いを発表・質疑した上で、合宿でのワークショップは終了です。

各グループから出た3つのValue案

Culture Projectを立ち上げて収束

合宿から帰ってからは、社内で専門のプロジェクトを立ち上げて収束へ向かいます。参加メンバーとしては、代表である奥西に加え、ブランディング領域からtnishihara、HR領域からtkr31、それにコーポレートの私という構成でした。

収束に向けては、主に以下のことを行いました。

1. 合宿で出た各グループのValue案をいくつかの3つの軸に整理
 → Value同士の距離を取りつつ3つに絞ることを意識
2. それぞれの軸を表現するValueキーワードの考案
 → 覚えやすくてオリジナリティのあるものにすることを意識
  (英語の方がその目的に合致しそうなので英語にする)

1つ目の軸整理については、いろいろなパターンを試してみましたが、最終的には次の3つの軸にまとめました。そして、そのそれぞれの軸について、各グループからあがった案も参考にしながら、Value草案(英語)を作成しました。

軸の整理

草案を作成して全員からレビュー

次に行ったのは、軸ごとに検討した草案に関する社内メンバーからのレビューです。正社員や副業で携わってくれている業務委託者などなるべく多くの人が集まれる時間枠を設定し、案を発表した上で意見をもらいました。

ここでは、大きな軸の分け方や言わんとすることに関しては概ね合意をもらえたものの、特に「成果への向き合い方(対社会)」に関する英語ワーディングのダサさ・わかりにくさに関する意見を多くもらえました。

そして、結果的に、このワーディングを再検討してみんなで合意に至るまでに1ヶ月を要しました。

確定

ちょっと想定より遠回りしましたが、複数回の全体レビューを経て、遂にValueが確定しました。

それが、冒頭でも記載したこの3つになります。

IVRyの3つのValue

Value策定を終えた感想

以上、IVRyが3つのValueを決めるに際してとったプロセスを記載させていただきました。

振り返って思うこととしては、以下2点において、この策定のプロセス自体が極めてIVRy的だったなということです。

一つは、全員が主体的に参加して作り上げていく点です。
もう一つは、「べき論」に向かうことが具現化されていた点です。

2点目について、IVRyは、社会に対して「べき論」を持って接していくことを特徴および強みにしていきたいと考えています。その部分で少しでもモヤモヤ感がある際になぁなぁにせずに意見を言い合って、結果として1ヶ月も議論していけたことは、極めてIVRy的で良い時間だったなと感じています。

今後に向けて

IVRyは常に先を見据えた、中長期的な成長を目指しています。 そのために、今回策定したValueを体現し続けることで、本質的な価値追求や世の中にとって不可欠なプロダクト・サービスの提供を実施し続けていきたいと考えています。

とは言いつつも、IVRyはまだまだ未熟な会社で、目指したい世界の1%にも届いていません。今後、IVRyが日本や令和を代表するようなソフトウェアカンパニーへと進化していくために、今これを読んでいるあなたの助けが必要です。

まずは話だけでも聞いてみたいという方も大歓迎ですので、是非お声かけください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

参考:各種リンク

■IVRyで一緒に働いてみたい方、大募集!

■IVRyってどんなサービス?どんな会社?

後日記(2024年5月追記)

今後の非連続な成長を見据え、IVRyメンバー全員の行動や判断の基準となる価値観を明文化したValueへと新たにアップデートしました!


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