ケガを「美談」にしない
あけましておめでとうございます
今年もゆるゆるとやっていきたいと思います
今日は箱根駅伝に大学ラグビーと、大学スポーツが盛り上がる一日なわけですが、どうやら箱根駅伝でアクシデントがあったそうで…
リアルタイムでは見逃してしまったのですが、大東文化大学の選手が転倒し負傷してしまい、そのケガを押してタスキをつないだようです
こういう場面は駅伝だけではなくいろいろな競技で見られることかと思うのですが、そういう場面においてケガを押して走り続けたり、プレーを続けたりすることを賛美するメディアが多い印象があります
ただ、
「それ、違くない?」
って僕は思うのです
ケガはなぜ「美談」になるのか
研究とかし始めたらきりがないのですが、ケガしている状態での競技継続がなぜ美談になるのかについて、僕は
「忍耐強く、我慢して続ける姿が日本人にはウケがいいから」
ではないかと思います
武士道云々、大和魂云々、日本人におけるスポーツでは忍耐強さや根性といった「何かに耐えて物事を行うこと」に関する感動の閾値が低いように感じています
実際のところ、日本人は文化的には忍耐強く物事を続けたり、あきらめずに何かを続けることを得意にしているようです
前ラグビー日本代表監督のエディ・ジョーンズ氏もその厳しいトレーニングを「日本人だからこそできる」と言っていました
ただ、メディアはそういった日本人の「忍耐強さ」を「ウケがいいから」賛美しているように感じます
ケガを「美談」にするな
でも、ケガはケガなんです
誰が何と言おうとその選手の体は万全ではないわけです
だからこそ、ケガを美談にしてほしくない
ケガをして無理をすることは、正義じゃないんです
一番大事なのは選手の体のはずであり、目の前の結果や、ましてや視聴率・ウケが目的じゃないはずです
選手は周りの影響を受けるものです
周りの応援や視線で無理をしてしまうこともあるはずです
観客たる私たちにもできること
「選手に無理をさせない」
正しいスポーツの応援方法っていうものが何かあるのではないでしょうか?