読書の秋 日本のウェルビーイングを教えてくれる本 その2
前回の記事から引き続き、「むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました」の本を元に、日本での生活でも大切にしたいこと、海外と日本の違いを綴っていきます。
前回のお話
本はこちら
ネタバレも含まれるので、気になる方は先に本書を読んでから参考にしてください。
“無難な人生ではなく、有難い人生、難が有る人生を歩みなさい。“
“有難い人生“
この章では、日常でよく使う “ありがとう“ “有難い“という言葉に触れ、ネガティブな出来事について触れています。
日本にいると特に、「失敗しないように、間違いないように、思い描く未来の通りに・・」私だけかもしれませんが難をあることを悪く思い、難がないように選択しようとしてきました。できることならネガティブな経験はしたくない・・年を重ねるごとに怖くなってしまう自分がいました。
ヨガを学ぶ中でも、感謝とネガティブな出来事を考えさせられる場面がありました。
その中で日本人の先生が教えてくれたのが、「ネガティブな出来事をその時に感謝できなくてもいい。だけどネガティブな出来事を超えたあとに必ず自分の中で何か変化はある。事が落ち着いたあと、振り返り感謝すればいいのではないか」この言葉を聞いて胸が熱くなったのを覚えています。
ヨガの勉強をしても、海外で違う考え方を得てきても、私は私で強くはなりきれません。手放しにネガティブなことカモン!とも言えないし。笑
だけど過去の辛かったこと、悲しかった出来事が私の心を耕し、昔よりも優しく、痛みを感じることができ、強くさせてくれたのは事実です。
過去のネガティブな出来事をそのままに心に残して置くのではなく、少し振り返り「ありがとう」って伝えたい。そして、難だと感じた出来事も、「有難い人生を歩ませてもらっていたんだな」と感謝し生きていきたいなと思いました。
人との繋がりを面白く思う
インド、タイに行って特に感じたのは人と人との繋がりでした。特に家族や仕事での関係性を考えさせられました。
日本だと家族や親戚関係、仕事での関係性は特に煩わしいと感じたり、イメージが強いのかなと思います。最近は地域のつながりが嫌で、田んぼを埋め立て、隣、近所と関わらない場所に家を建てる方も多いのだとか。
私も正直人付き合いが上手くできなかった経験があるので、面倒だな、疲れたなと感じることはあるし、巻き込まれない立ち位置を作ることも多かったです。
文化やカルチャー、時代の流れが違う部分もあると思います。ただタイ、インドに行って人と人との繋がりの強さを感じ、決して良いことばかりではないのだろうけど、そこへの温かさや面白さを感じました。
面倒だと嫌煙してしまうのでなく、面白く思う。どんな人にもそれぞれの生きてきた背景があり、思いがあります。自分が生きる約80年という年月の中で、何十億と人がいる中で出会ったその人。無理に楽しもうとする必要はないと思います。だけど一期一会という言葉もあるように、その時に出会えたその人から何を感じられるか、何を知れるのか、自分では経験しないその人の人生に興味を持ってみる、感謝し、話してみる、感じてみる。関係を良くしていこう、マナーはこうだといきなり相手との関わり方を考えるのでなく、楽しんでみる。そんな風に人との出会いに感謝し、楽しんでみるところから始めてみようと思いました。
自己肯定感の低さにとらわれすぎないこと
前回の文章と重なる部分があるのですが、日本人にはカルチャーとして謙遜やネガティブを受け入れているところがあります。
私も自己肯定感を上げるための本や、“自己肯定感“という言葉に引っかかり治していこうとした経験があります。ただ性格や経験以上に、文化として根付いていることを変えていくのは至難の技だと改めて感じました。少々“自己肯定感が低い“項目に当てはまったとしても、気にしすぎなくて良いのだなとこの本から教えてもらい、心が楽になりました。
根本治療はもちろん大事だと思うのですが、受け入れて、そんな自分もいることを知って、現れた時に対処していく。そんなお付き合いでも良いのかなと思います。
ハプニングを素直に受け入れてみる
この大事さは特にインド、タイで旅をする中で特に教えてもらったことでもあります。
やはりどこか完璧を求めてしまうんですよね。笑
インドはハプニングなんて当たり前だったし、タイはハプニングが起きても「まぁあるよね」ってどこか心の余白がありました。
日本だとどこかハプニングへネガティブさを持っており、入念な準備と思考をフル回転しがちだったのですが・・。ハプニングって起きる時は起こるんですよね。避けられないというか、もうそれこそ神のお示しというか・・。
ハプニングに対しての大らかさは、日本の生活でも忘れたくないです。一呼吸ついて、楽しんでみる、学んでみる、まずできることからやってみる。そんな心持ちでありたいな。こんな心もちって言ってる時点で、海外の人に笑われちゃいそうだけど。笑
誰かの弱さと共にいること
特に結婚を考える事が多くなってきた年頃というのもあり、この言葉には惹かれました。
弱さというとここでもネガティブに感じますが、みんな完璧じゃないんですよね。
“人の弱さを知る“ それがどうしてだか自分へ強さを与えてくれたり、相手への愛しさにつながるような気がします。向上心は良いですが、完璧は求めなくてもいいと思います。完璧って何が完璧か誰にもわからないし。それよりも弱さを受け入れ合い、共に歩んでいく、寄り添っていく、そんな夫婦や、家族、人との関係をまず自分から大切にしていきたいです。そしてすでにある、大切にし合える人や関係性を大切にしていきたいと改めて感じました。
0に戻る
この章では日本の昔話の特徴に触れています。子供の時から馴染みのあるお話の中に、0に戻るという文化が綴られているのが日本にはあるのだということに驚きました。
ヨガの学びの一つに、基本に戻る大切さを感じました。皆さんの知る体を動かすヨガは、さまざまな種類がありますが体の軸や関節をを強くしていく、柔軟にしていくことが根本としてあるそうです。
日々生きていれば迷うことも、ブレる事も、時折違う方向に揺らぐこと、外れてしまう事だってあります。だけどそんな時は一回、初心や0に戻ってみても良い。
また日々生きていく中で、自分に戻っていける場所がある、そこはとてもかけがえのない場所であることを改めて感じ大切にしたいと思いました。
加えて(まだあるんかい!笑)日々体から自分の軸をつくっていく事も大切にしていきたいと感じました。
SNSとのお付き合い
「淡々と自分の好きなことや趣味を報告していくうちに、なんとなく気が合いそうな人と交流できるようになれば、それは立派なウェルビーイングな空間になる」
今年は始めは特に「自分で仕事を始めていきたい!!」そんな気持ちが強くて・・これは全然悪いことじゃないんですけどね。笑 どこか投稿は必死になっている自分がいました。SNSは“する“ “なる“になりがちで、ウェルビーイングで大切な“いる“を忘れてしまうのであまりウェルビーイングの視点で見ると相性が良くないと綴られていました。
確かにSNSと真剣に向き合って感じたのは、力を抜いて、自分らしくいることが自分が本当につながっていきたい人、自分に近しい人たち、自分が好きだと感じる人たちと結ばれてゆくのだと感じました。
これは来年の抱負でもあるのですが、“仕事仕事“ “こうする、こうなる“を手放していきたいということ。勿論仕事は大切にしていきます。だけど“なぜそれをするのか“ “来てくれる人への思い“ “楽しみ、感謝する“ ここを忘れないでいたいな。こうあるべき、こうすべきと少し肩の力を入れすぎていたし、フォーカスを当てすぎて大切な時間や思い、人を見失っていたと感じたからです。自分らしくいるからこそ、自分が心地よいと感じる未来へ進んでいくことと、繋がっていける人との関係を楽しみに日々を生きていきたい。
その上で日々よく目にするSNSから整えていきたいですし、自分の気持ちを大切にできる、そして見てくれた人が楽しくなる、日々のちょっとした楽しみや喜び、何かを感じる、そんな投稿を形にしていきたいな。
旅とウェルビーイング
「いろんな場所で遊んでいる人はウェルビーイング性が高い」これは仕事や日々の貢献は一旦脇において、一人の人間として心ゆくまで遊ぶ。これがとても大切であると研究で示されているそうです。
旅でなくとも非日常を味わう。その瞬間が日々の中にあることが大切なのかもしれません。
そして旅好きな私の旅が好きな私が旅と仕事を考えて思うのは
・非日常空間に一気になれるのが旅。だけど本当に日常を忘れるには私には日数も必要だった。
これはその人の切り替えの速さや、そこへ順応できる速さにもよるかもしれません。私は旅を通して本当に本気で遊べるようになるには1ヶ月くらい必要だと感じています。
というのを私の経験から振り返ると
始めの1〜2週間は日本の生活が抜けない、環境や食事が変わることによって大きく体に負担がかかっている
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2週間目体調を崩す
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3週間目くらいから旅先の生活に慣れてくる、一度体調を崩しているので、自分に合うもの合わないものがわかってくる
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そして本当に楽しめてくる、その国の生活が見えてくる
と思うからです。日本は中々長期休みを取ることが難しい国だけど、一年のどこかで1ヶ月休みがもらえる制度とかできたらいいななんて思ってます。賛否両論はあると思いますが^^そしたら仕事と生活をもう少し楽しめる国になっていくのかなと思ったり。
・昔は旅をしながら仕事をしてみたいと思っていたけど、自分には合わない。というのはその旅先を楽しむことに時間を使えないから。
仕事を何度も辞めるのはあまり良い印象がないという感覚を払拭したいけど、それは自分を大切にする上でも必要な守りの考えであると思うから否定はしない・・そんな気持ちで揺らいでいます。笑
だけどいつか自分にとって心地よい仕事と生活との距離感は見つかるんじゃないかなって思っています。色んな働き方、生活があると思うのでそこは諦めず自分の心地よさを見つけていきます。
いっぱい感じたことがあった本「むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました」でした。また時が経って読み返してみたいです。
もし読んだ方がいたらぜひ〜!こんな風に感じたよと教えてください^^
今日も素敵な1日になりますように
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