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雑草のカーペット ♉♌

「アトリエえんどうまめ」があったマンションの隣には、バイオリン工房がありました。

工房には看板とかかかっていなかったので、最初は何の場所かわからなかったのですが、たしか、ご近所近辺の何かの古い地図を見た時に、そこが、バイオリン工房と書かれていたので、ああ、あそこはバイオリン工房なのかと、知ったのでした。

最近では、バイオリンの問屋さんみたいなことを、されていたのではないかと思います。音大生らしい若い女性が、バイオリンを買い求めに来られて、試しに音を出しているのを見たことがありました。

バイオリン工房の敷地には、道路に面したところに大きな銀杏の木が一本あって、私も良く、その樹を写真に撮ったりしていました。

でも、突然その敷地は更地になり、その時にその銀杏の木も、残念なことに切られてしまって、今はありません。

そこは、そのあと半年間くらい、更地のままになっているのですが、きのう
小さな女の子がふたり、遊んでいました。

子どもがそこで遊んでいるのを見たのは、はじめてでした。子どもたちは、生えていた雑草を抜き取って、草のカーペットを作って、その上に座っておままごとをしていました。

土の上で、葉っぱやお水を使って、子どもたちが自由に遊ぶ姿は、とても良いものです。

ああ、ここに、私がやっている造形教室の原点があるなぁと、思いました。

(2011.05.06)

*星のエッセイ
過去記事を、12サインのいくつかに当てはめて、リライトしています。
題名の横に表記された12サインが、テーマの文章となっています。