【語彙編】南部・メコンデルタ弁ベトナム語の特徴を解説…してみる?
大いに違う南部・メコンデルタの語彙
前回解説に挑戦してみました南部・メコンデルタのベトナム語。まだまだ網羅しきれていないとは思いますが、自分でも書くことで北部ベトナム語との違いにかなり納得感が出ました。さあ、今回はそれに続いて語彙の違い編です。
日常で使う言葉ほど違う
まず感じるのは、日常身の回りで使う言葉からしてかなり違うということ。しかも、その違い方は、発音が多少違うというわけではなく、完全に別の単語に置き換わっているということです。例えば「スプーン」。
雨の日に使う傘は「ô」ではなく「dù」、しかもその発音は「ヤ」行になるのでカタカナで書くと「ユー」となります。オー⇒ユーに変化。
食べ物・生き物の名前もかなり違う
他にも食べ物・生き物の名前も大分違います。北と南では食べるものや、存在する生物などは大分違うでしょうから、これは名前が違うのもある程度理解できます。
例えばこの前海鮮レストランで見かけたシャコ。北では「bê bê」と言いますが、南では「tôm tích」。まあ見かけからしたら「エビtôm」の名前を付けたくなる気持ちも分かりますけど、それにしても北とは大分違いますね。
うーん、語彙編は解説にならないですね…
とここまで書いてきて気づきましたが、これ以上はとにかくその事例の羅列になってしまい、今の段階で何か法則性を知っているわけでもなく、これ以上の解説は難しそうです。とりあえずは、以下のようにして南北対照表を作っていって、地道にボキャブラリーを増やしていくしかなさそう。
まあともあれ、これも外国語(方言)を学ぶ楽しみの一つ。「解説」には程遠いnoteになりましたが、とにかく「色々違う」ということで。もし皆様の中で良い「ベトナム語南北対照辞典」或いはそれに近いサイト・アプリをご存知の方いましたら、是非教えて下さーい。
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11年間ベトナム(ハノイ)、6年間中国(北京、広州、香港)に滞在。ハノイ在住の目線から、時に中国との比較も加えながら、ベトナムの今を、過去を、そして未来を伝えていきたいと思います。