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「くじらぐも」から考える「熱風 - kemu feat. 初音ミク」考察

※個人の感想です。
※既にコメント欄で考察が出ているのも踏まえて、自分なりの解釈です。
※勝手に他コンテンツと重ねて語っています。全てを許せる方のみお進み下さい。
※「数分間のエールを」の微ネタバレを含みます。
※画像はMVよりスクショで引用させて頂きました。



概要

10月1日、「熱風 - kemu feat. 初音ミク」がkemuさんのチャンネルにて投稿されました。MVは火種さん。


「熱風」はプロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク 4周年アニバーサリーソングです。プロセカバージョンもとっても良かった!


一次創作的目線:「くじらぐも」としての考察

■1番〜2番サビ手前まで

このMV、大きなモチーフとして雲のくじらが出てきます。
「くじらぐも」は小学1年生で習う物語です。そして、主人公の男の子も、最初に描かれているとき、小学校低学年くらいに見えます。

「くじらぐも」は現実に起こった話ではなく、あくまで、"空想"です。小学生が見た夢です。空を飛んでいる間が夢、地上に帰ったら現実です。
MVの男の子は熱風に背中を押され、雲のくじらを見ます。くじらを見た後(1サビ後)、夢から覚めて地を歩き始めます。そして、地では段々と色が消えていき、ついに膝を着いてしまいます。
つまり、夢=くじら、現実=地 がどちらにも当てはまっています。


これまでのプロセカ周年曲を振り返ってみると、
「群青讃歌」、「Journey」、「NEO」
初々しさ、青さ、みたいなのが感じられたり、苦しさもありつつも前向きさが残っている感じがあったり、「セカイで一緒に!」という感じが強かったと個人的には思っています。

プロセカは4周年を迎えました。
進級後、改めてキャラたちの"夢"に大きく向き合うような、見つめ直すようなタイミングでした。を見たキャラたちも、たくさんの壁に当たり、そして現実を見て、それでも自分の叶えたいことに向き合うタイミングです。

■2番サビから

「くじらぐも」では、小学生たちがジャンプをしていると、くじらが応援してくれました。

「もっとたかく。もっとたかく。」

くじらぐも

そして、もう一度、小学生たちがジャンプをしたとき、

「そのときです。 いきなり、かぜが、みんなを空へふきとばしました 。」

くじらぐも

くじらぐもを見た小学生たちが何回もジャンプしたように、プロセカのキャラたちも、プロセカを創り出す方々も、たくさんの壁を乗り越えてきたのだと思います。
また、5年目に突入したこれからは、この、もう一度ジャンプをするときなのだと思います。夢であるくじらぐもに向かっていったように。



そして、みんなを吹き飛ばした風こそが、 「熱風」 だと思いませんか?

「もっとたかく。もっとたかく。」という応援が、これからのプロセカへ、キャラの持つ"想い"へとそっくりそのまま込められている気がします。

「くじらぐも」では、くじらに乗っている場面でこんな文があります。

「みんなは、うたをうたいました。空はどこまでも どこまでも つづきます。」

くじらぐも

みんなとは勿論、プロセカのキャラたち、バーチャルシンガーたちでしょう。この空がどこまでも続きますように。

二次創作的目線:「数エール」と関連付けた考察+個人の感想

■0:37

まずここで涙腺崩壊しました。あ。

映画『数分間のエールを』本編映像第1弾<2024年6月14日(金)全国公開> より

一目見たときにめっっっっちゃこの女の子が頭の中に来たんです。
鳥肌立ちました。

マントは前にtwitterで話されていたことが蘇り、成る程こういうことだったのか、と思いました。


■0:47

ここで、この男の子も、彼方が作ったの女の子同様、棒を持っていることが分かります。わーお。

よく見ると、舞っている長方形の一つ一つに人、画像、地図のピンのアイコンが入ってるのも分かります。

■1:08

そして、くじらぐも。
さっきの長方形と一緒に舞っているのを見ると、作品が感想で包まれているみたいでとっても良いな、と思いました。

また、このクジラ、制作の途中で火種さんがボーンの相談をTwitterでした結果、リプ欄にぽぷりかさんが登場したときのクジラだ!伏線回収!とアツくなった場面でもあります。

■1:27

涙腺崩壊ポイント2です。MVの中で、この棒から出る煙は黄色→灰色→虹色へと変わっていきます。最初に宿る黄色の意味、として、

男の子が持っている棒から出る黄色い煙=「未明」の「ああしたいとかこうなりたいの旗」のオマージュなのではないか、と思いました。

夢を見つけた直後の男の子に、この「ああしたい、こうなりたい」という気持ちを体現したものを持たせたこの演出、天才だと思いませんか?

未明 – 織重 夕 オリジナルMVより


■1:42

話を少し戻すと、彼方は女の子のモデリングの最中に、「旅感強められそうなマント出そう」って言っていたんです。
消えかかった炎、灰の世界に、旅とマントがとっても活きてきてめっちゃ良い…と思いました。

■2:02

個人的な話になりますが、一人のまふゆ推し人間として、まふゆ概念登場シーンがあってとっても嬉しかったです。MVの中で、主人公の男の子以外の、「創り出す人達」としてプロセカキャラがそっと出てくるのが良いなぁ、と思いました。

■2:35

一瞬の笑顔。ここで止めるの本当に難しかったです。
これだ!見つけた!って顔が本当に好き。

■2:41

この顔。もう、良かったねぇ。おたくぼろ泣きだよ。

■2:47

男の子が棒で描いた線がクジラの腹の線になってぐっと前に進んでいくこの場面、よく見るとクジラに点火して発進しているようにも見えてとっても良…。

MV全体に言えることですが、地にサンゴが生えていることから分かるように、空と海が融合したような世界感がとっても好きです。

■数分間のエールを

まさしくこのMVは、プロセカへの「数分間のエール」だと思いました。

「熱風」の曲自体、やっぱり、でも、という諦められない気持ちが詰まっていたので、数エールの内容とも重ねて取れるところが多く、「もしかしたら…」という気持ちでこの段落を書きました。

最後に 

kemuさん、火種さんに、この作品に関わった全ての方に限りなき感謝を。

「敗北の少年」が大好きなので、もう、この曲を好きにならない訳が無い、
そしてこんなにも素晴らしいストーリーのMVがつけられたらもう考察を書かずにはいられない、
ということで急いで筆を取りました。

最後におはじきさんの言葉を貼ってもいいですか?

ここまで読んで頂きありがとうございました!


追記
「数分間のエールを」に興味を持った方へ。
10/18より全国の一部劇場で、 ドルビーシネマ上映が行われます!
劇場へGO!!!


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