怪盗クイーンを読んでくれ、俺はRDが好きだ。
簡潔に申し上げますと、俺の実家が覇権になってました。
以前から何度か述べてるんですが、私は怪盗クイーンという児童書シリーズを12年くらい追いかけているんですね。付き合いで言ったら数学より長い付き合いがある。
新刊の発売は2年に1冊あればよい方なので、毎回毎回もう噛みしめて読んで何とか生きていました。想像の余地という余地に妄想を詰めまくって咀嚼咀嚼。ガムから味がなくなりそうになったので勝手に砂糖を足して食ってる、みたいな姿勢でこの作品に10年くらいはまってきた気がします。みんなはどうかな?みんなの中にも多くない?そういう人。
予知に詰めた妄想の中の一つが「アニメ化」だったわけですが、この度なんか現実になっちゃったぽいので怖くなっています。俺らは涼宮ハルヒだった?
このシリーズ児童人気もさることながら、たしかに大人層というか、お金を落としてくれそうな層にカルト的人気があります。布教記事はこれが最高なので読んでほしい。超面白いから、ネッ???
https://note.com/susiyanotonari/n/na2d41249cc17
上記の記事にある通り、もう読むかどうかは公式サイトを見て自己判断というほかありません。性癖の根源のところに刺さるものがあったら読むといいと思います。そこに関してきっちり抉りを入れてくるジャンルなので。ミートソースを頼んだらミートソースが出てくるジャンルですよ。
で、ここからはもう完全に俺の個人的な訴えです。
人工知能RDに注目してくれ!!!!!!!
主人公であるクイーンとその仕事上のパートナーであるジョーカーが最メインキャラで、華を持たせられるキャラなわけですが、それをかしこくおちゃめにバックアップする歌って踊れる慇懃無礼人工知能・RDにもぜひ注目してくれ。
気持ちはわかる。あんまりキャラとして認識できない気持ちもわかるんだ。声と無骨なマニピュレーターだけの存在だもんな。派手なアクションシーンも、美麗作画が際立つシーンも、敵と直接対峙してキリキリした心理戦を繰り広げるシーンもピンとこないもんな。マニピュレーターってのもよくわかんねえもんな。俺も一回確認したわ。マニピュレーター?マニュピレーター?マピュニレーター?ってなるもんな。それぐらいニュアンスで読んじゃうキャラだよな、わかるぜ。
だってRDって舞台装置だから。怪盗クイーンが世界中を自由に飛びまわって華麗な盗みを行えることの理由付けのキャラだから。驚異の情報網も完璧に管理された温室も世界各国の料理とそれにマッチングさせたワインも潜入に使うびっくりどっきり小型メカも環境でしかないわけよ。人工知能は効率的に主の目的を叶えるためのもんだから、そこに人格っぽいものがあってもそれはハリボテなんですよ。人間に自分を愛してもらうための道具でしかないんですよ、人工知能の人格なんてのは。
どのiPhoneに「Hey Siri, 結婚して。」って呼び掛けても「どのApple製品にも同じこと言ってるんでしょ?」と返されるだけでしょ?君だってどの人間にも同じこと言ってるんでしょ?お茶目な人工知能にあるのは「人格」じゃない。「プログラミング済みのジョーク」だと思うじゃないですか。
これがこの世界では違うんだな~~~ッ!!(400000000㏈)
もうね、人工知能として世界最高だから。その辺の壁ヒョイッといくわけよ。RDはもう実態を持ってなくて頭が世界中のインターネットと接続されてるジョン・フォン・ノイマン。装置でも環境もないのよ。ジョン・フォン・ノイマンワールドワイドウェブマシマシ肉体スクナメ。
だからぜひ今後読む人ももう読んだ人もRDを落とし穴にカウントしておいてほしい。この作品はいろんなところに落とし穴があって、どのキャラが突然性癖に刺さるのかわからんのが醍醐味なんですよ。はじめから慇懃無礼機械萌がある人は心配ないが、「いや、機械っしょ?」と一蹴して萌の対象からスパンと切り落とし、集合絵からハブれると考えるのはちと危ない。あのこにあるのはプログラムされたジョークでない。人格があってきっちり「登場人物」として機能するから、こいつも落とし穴なんだなと認識しておいてほしい。
だってこいつ後に電子空間上に緑を基調としたアイビールック青年の仮想人間体作るし、同じく人工知能で美意識とプライドがマッターホルンだけど根は世話焼きのインテリサイバーピンクギャルの彼女作るし、ケッコン(仮)をほのめかすと苦し紛れに咳払いするようになるから。
人工知能侮るなかれ。それではさようなら。