【#03】毎日、続けるということ 〜前編〜
言い訳、いいわけなくて
ご無沙汰です。
月イチで何か書こう!と言っていたはずが、ここ半年間、展示、イベント、仕事などでバタバタしていました。
記事に残しておきたいなぁという出来事はたくさんあるのですが、文章を書き始めるとどうしても長くなる性分ゆえ、手短にインスタやツイッターで済ませがちです。
まぁ更新を待ってる人なんていないけど(笑)
(見出しの「言い訳、いいわけなくて」はHUSKING BEEの『後に跡』という曲のフレーズを拝借しました。言葉遊びが秀逸な名曲です)
はじめに
今回のタイトル「毎日、続けるということ」
この記事を読んでいる多くの方はボクのSNSから訪問されていると思うので、あ〜アレね。と合点がいくと思います。
ボクはふだんグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活動しています。自己紹介は【#00】に書いているのでよければ。
更新が滞っているWEBサイト
そのふだんの活動とは別軸で企画運営しているものが今回の題材です。
はじめましての方にざっくり説明すると、ボクは2014年9月8日から今現在まで「世界の誰かの誕生日を毎日祝う(以下:365HBD)」という企画を行っていて、Happy Birthdayをキーワードにクリエイティブ(タイポグラフィ、ロゴ、イラスト)なアプローチで作品として毎日SNSに投稿しています。
今まで簡略化した口頭説明をしたことはあれど、ちゃんと文章として書き留めることはなかったので丸5年を目の前に自分の思考整理も兼ねて記しておこうと思いました。
予想通り長文になったので3部作に分けて投稿します。
〜前編〜
・始めたきっかっけ
・なぜ続いているのか
〜中編〜
・どんなモノを作っているのか
〜後編〜
・続けてみたその後
・何かを続けるコツ
・これから
今回は前編です。
始めたきっかけ
2014年9月から約5年、2019年6月末日時点で通算1,757日。
初対面の際よく言われるのは、「始めたきっかけは何?」
365HBDを始めた理由、これが1番多く聞かれます。
その都度事細かく説明したり、端折ったり、時間がないときは「なんとなく・・・」なんて無責任な返答もしてきました。
はじめに断っておきますが、あまりにも自分本位でテキトーで目的や計画があって始めたものではないので、何か壮大な動機や展開は期待しないでください(笑)
▶︎ 空前のfacebookブーム
今から5年前の2014年夏、ボクの周りでfacebookが盛んだった頃でしょうか。みんなmixiに飽きてfbに乗り換え日々の出来事を投稿をしていた時代。
今で言う「映え写真」と共にどこそこのカフェに行った誰それと会ったなどなど私生活を垂れ流し、我こそリア充だ!と言わんばかりの投稿がされていた。(ちなみにこの1〜2年後にインスタに流れ出ていきます)
この頃のfbは基本的に本名登録が主流で各自パーソナル情報を登録していました。もちろんその中には生年月日も含まれます。
そして誰かの誕生日が来ると「今日は○○さんの誕生日です。お祝いのメッセージを送りましょう!」という通知が届きます。
今でこそ誕生日設定をしなかったり、通知を切ったりできますが当時はTL(タイムライン)上に「誕生日おめでとう!!」とお祝いメッセージを書き込むのがナウいfbの使い方でした。
逆に自分の誕生日にお祝いメッセージが何件来たか、誰からメッセージが来たかを数えて悦に入るのでした。ボクも右倣えで同じようにお祝いを書いていました。
fbはツイッターやインスタとは違いリアルな繋がりが多く、会ったことのある友人知人だけで構成できることに特化したコミュニケーションツール。
ボクはそこの理解が薄く、他のSNS同様に会ったことがなくてもスパム以外は承認していたし、自分から申請することもありました。
そういうことをしていると、会ったこともなければ話したこともない人の誕生日通知にも律儀にメッセージを送ることになっていきます。
来る日も来る日も「誕生日おめでとうございます!○○さんにとって素晴らしい1年になりますように!」とテンプレよろしく温度感のない棒読みメッセージをfbに投げる日々が続きます。
ふと我に返り「全くの見ず知らずの人に定型文を送るこの行為は果たしてコミュニケーションなのか?」と思うようになりました。
同時に、
毎日、世界では誰かのもとに誕生日が訪れている
それなら世界の誰かのために毎日おめでとうを言えばいい
世界に1つだけのバースデーメッセージを作って送ろう
この途方もない思いつきが事の発端にして、中途半端な初日(2014年9月8日)になっている理由です。
▶︎ 案ずるより産むが易し
『計算をせずにとりあえず動いてみよう』
『問題が起こったらその時に対処すればいい』
という行き当たりばったり運任せ、良く言えば楽天家でナチュラルポジティブ(悪く言えば思慮浅く向こう見ずの迷走列車)なボクの性格がよく現れていますね(汗)
たぶん幼少期に絵本「おもいついたら そのときに!」をよく読んでいたせい。
旅行計画もあまり好きではなく、旅先での突発的な出来事を楽しめるタイプです。
『四の五を言わずにまずは動いてみる』
これはボクの長所であり短所でもあると最近自覚するようになりました。ここ2年くらい色々失敗もしたので多少タイミングを考えて動くようになりましたが・・・。
深く考えすぎると二の足を踏むこともあるので時には勢いやフットワークの軽さも必要。大事なのはイレギュラー時の瞬発対応能力。
ともあれ、めでたく365HBDが始動した瞬間です。
あと、転職期間中でヒマだったからという理由もあります(笑)
余談:ボクの大好きなバンドの曲の一節に『Action is the only way to find where you really are(行動することがただひとつの道 それはきみの居場所に繋がっている道だよ)』という言葉があり影響を多大に受けています。
なぜ続いているのか
『継続は力なり』
日本人なら義務教育9年間で言われ続ける言葉。
「毎日、食事しているよ寝ているよ排泄しているよ」「毎日、仕事してるよ」でもない。“生きるために”やらなければいけないことではなく自発的に何かの向上のために続ける。
日記、素振り、ギター、筋トレ、写経、etc...
経験ある方もいるのではないでしょうか?
始めてみては三日坊主、何も継続できない。
続けることができないから『力』になる実感などない。
飽き性で熱しやすく冷めやすい。
では、なぜ365HBDは続いているのか。
色々思案してみた結果、『続けた先の目的を設けていないこと』に気づきました。(「世界の誰かの誕生日を毎日祝う」は目的ではなくテーマです)
続けることへのハードルが低くいつでも止められる気楽な状況が良かった。
ハードルの決め方は後編で書きますが、気楽に始めて見返りや反応を求めなかったことが良い方向に転びました。
見返りや反応を求めるとそれらがなかった場合続ける価値を失います。
今でもそこの根元の部分は変わっていないし、これからも変わることはないでしょう。
なにより自分が楽しいから続いているんだろうなぁ
アイデアのアウトプットとスキルアップのためという狙いはありますが、モノ作りをしているならそれは掲げるまでもない。
いかがだったでしょうか。
前編はきっかけと続いている理由を書きました。
それでは中編、後編もお楽しみに。
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