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ぶらりくり -金沢編-
1日目
金沢百万石まつり
金沢に到着すると金沢百万石まつりがやっていた。
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おまつりなので兼六園も無料で深夜入場ができる
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金沢城もライトアップされている。
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これは米澤穂信の『ボトルネック』にも登場した室生犀星の碑
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同じくボトルネックに登場した犀川大橋。
夜ご飯 (1日目・金沢カレー)
夜ご飯は金沢カレーの元祖的な存在であるターバンカレーでLセットカレーを食べた。黒っぽいルゥにステンレスの皿というスタイル。これこそ金沢カレー。
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2日目
石川県立図書館 (初野晴講演会)
2日目は初野晴の『退出ゲーム』の読書会とトークイベントに参加するため石川県立図書館に行く。もともとこの北陸旅行が初野晴のイベントに参加するために組まれたものだったので、これが今回の旅行のメインイベントとなる。
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図書館の『ボトルネック』のコーナーには以前このnoteにも載せた使ったわしが撮った写真が使われている。
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初野晴は生きていました! (サインもらえたよ!)
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ちなみに『ボトルネック』の最序盤でで主人公が意識を取り戻すベンチは図書館の結構近い場所にある。
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お昼ご飯 (2日目・ホワイト餃子)
図書館の近くには金沢のソウルフードであるホワイト餃子の名店、第7ギョーザの店がある。通常の倍以上の厚い皮の中に引き肉と野菜が詰め込まれている。非常に人気のお店なので早いうちに行って整理券を確保しておくのが良い。
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ひがし茶屋街
餃子を食べ終わったらひがし茶屋街を散策。金沢にある3つの茶屋街では最大規模で、格子戸の町屋が並んだ通り道を歩くと江戸後期の茶屋街を散策している気分になれる。
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1820年に3代藩主前田斉広が「ひがし」「にし」の茶屋街の開設を公認したのがはじまりであり、現在でも芸妓が活躍する現役の茶屋街である。
志摩 (国指定重要文化財)
加賀藩が茶屋街を開設した1820年築の建物で200年前のお茶屋がほぼそのまま残っている。ここで旦那衆が芸妓の舞や三味線などの遊芸を楽しんでいた。
郭での遊宴は封建的抑圧に耐えている町民にわずかに許された社交の場であり、ただ一つの憩いの場であった。幅広い階段の上には、明かりとりや音を逃がすための大屋根へと続く高い吹き抜けとなっている。
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2階は客間で、床の間を背にして座ったお客の正面が控えの間になっている。その襖が開くと同時に三弦、笛に合わせて、艶やかな舞や長唄などが披露された。つまり、控えの間と演舞の場が同一の場所であった。
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床下の間仕切りは壁であるのが普通だが、ここでは遊芸を楽しむため開放的で優雅な間取りになっており、押し入れなどはない。創立当時、その造りは贅沢を極め、材質はもちろん、透かし彫りを存分に取り入れるなど豪華さを競い、ついに町奉行の見聞に際して差し留めを受けたことが記録に残っている。襖の引き手に七宝を施し、凝った釘探しを用いるなど、現在でもその名残が、数多く見られる。壁は天然の紅柄で、漆仕上げの造りとよく調和しており、袋戸、円の欄干も美しい。武士や公家の館ならまだしも、単なる町下・遊芸の家屋であるのに、このような粋を極めた造りは、江戸時代には豪華この上もないものであった。
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中庭は典型的なお茶屋風。春日燈灯、月見燈灯、槍燈灯が紅石やつくばいと配置よく据えられている。夜ごと灯篭に入る明かり、その明かりに照らしだされた当たりのつややかさは一段と情緒を深くしたそう。
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お茶屋を見学した後は久連波という茶房で加賀棒茶のパフェを食べたよ。
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主計町茶屋街
ひがし茶屋街から5分ほど南に歩いたところにある茶屋街が主計町茶屋街。ひがし茶屋街が繁盛したことから明治初期に開設された小さな通りで、加賀藩士・藤原主計に由来する。現在でも浅野川沿いや路地にお茶屋や小料理屋が並んでいる。
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奥まった路地に入ると五木寛之が命名したといわれている「あかり坂」が。
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旦那衆が久保市乙剣宮から主計町へと下る際に歩く石段、暗がり坂。泉鏡花の作品にも「魔所」として登場する。
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泉鏡花の小説『化鳥』にも登場した歩行者専用の橋、中の橋。かつては橋を渡るために一文払ったことから「一文橋」とも呼ばれている。
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「吹込みますから、お前もこっちへおいで、そんなにしていると、衣服きものが濡れますよ。」
「戸を閉めよう、母様、ね、ここん処とこの。」
「いいえ、そうしてあけておかないと、お客様が通っても橋銭を置いて行ってくれません。ずるいからね、引籠ひっこもって誰も見ていないと、そそくさ通抜けてしまいますもの。」
私はその時分は何にも知らないでいたけれども、母様おっかさんと二人ぐらしは、この橋銭で立って行ったので、一人ひとり前いくらかずつ取って渡しました。
安江八幡宮
夜ご飯を食べるため金沢駅に向かって歩いている途中に合った八幡宮。郷土人形・加賀八幡起上りの発祥の地。石川県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」のモデルがこの加賀八幡起上り。氏子が子供の健康を願って人形を奉納したことが始まりとも言われている。
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3日目
ル ミュゼ ドゥ アッシュ
3日目は朝から朝食がてら石川県立美術館内にある辻口博啓の「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」へ。頼んだのはピスタチオの風味とベリーの酸味をホワイトチョコのムースが包む「セラヴィ」と、香り高いヘーゼルナッツとミルクチョコの淡さにレモンがさわやかに映える「エーグル」。
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石川県立美術館
金沢の美術館と言えば21世紀美術館が有名かもしれないけれども、金沢ならではの国宝や重文を多数所蔵する石川県立美術館も面白い。古九谷の銘品など加賀藩ゆかりの古美術から石川県ゆかりの作家を中心とした近現代美術まで多くの作品が展示されている。特に有名な展示物は野々村仁清の国宝「色絵雉香炉」。手前の雉はカラフルなのに対し、奥側の雉は銀の濃淡だけで体毛を表している技術がすごい。
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兼六園
美術館を一通り見学した後はその隣にある兼六園に。歴代藩主が180年をかけて作庭した江戸時代の叡智が結集した大名庭園。
曲水を季節の花が彩る花見橋。初夏にはカキツバタが咲く。
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園内最大の池、霞が池。
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日本庭園ではあまり見ない噴水もある。
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瓢池と翠滝。兼六園の発祥と言われる5代藩主前田綱紀が造った蓮池庭はこの辺りにあったといわれている。
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霞が池を背景にたたずむ兼六園のシンボル、徽軫灯籠。足の長さが異なり、"破調"の美が現れている。
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列をなす雁を11枚の岩で表した雁行橋。石が亀の甲羅のように見えることから亀甲橋とも言われる。橋を渡ると長生きできるといわれているが、残念ながら通行不可。
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金沢城
兼六園を見学した後はそのまま隣の金沢城公園へ
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金沢城が歴史に登場するのは1546年に大阪本願寺10代証如によって本願寺の末でらとして建設された「金沢御堂」と言われている。
その後、本願寺は織田信長と敵対したため、金沢御堂は信長配下の越前国主・柴田勝家によって陥落させられ、勝家の甥・佐久間盛政が初の金沢城主となり城郭整備に着手することとなった。
1582年に本能寺の変で信長が没すると、その覇権を賭けた争いが勝家と秀吉との間で勃発。1583に賤ヶ岳の戦いで秀吉が勝利すると前田勝家が石川・河北の加賀2郡を与えられ、金沢城に入城。天守の創建や本丸周辺の高石垣の建造、大手口の付け替えなど金沢場の本格整備がすすめられた。当時の金沢城の様子を示す文献はほとんど残っていないが、初期の金沢城の縄張りを示す絵図「加州金沢之城図」が東京大学総合図書館に収められている。
利家によって整備がすすめられた金沢城だったが、1602年10月晦日の落雷によって天守が炎上・焼失し、現在に至るまで天守が再建されることはなかった。また、1631年に城下で大火が発生し本丸御殿をはじめとする城の中枢が焼失。この火災後に城の中心が本丸から二の丸に移されて二の丸御殿が創建され、以後城の中心的役割を担うこととなった。
その後も1759年に城下町が大火に見舞われ1万件以上の武家屋敷・寺院・町屋が焼失し、金沢場も本丸・二の丸・三の丸などの主要施設が全焼。その後二の丸御殿は修復がなされるが、1808年に二の丸の火災で再び全焼した。
明治以降は1871年の廃藩置県により金沢城は兵部省の管轄となり1872年以降は兵営として利用されることになった。残された施設は弊社や倉庫に転用されるが1881年の失火により御殿や門、櫓のほとんど失うこととなった。現在の金沢城公園として今の姿に落ち着くのは石川県がこの地を取得した1996年の事である。
金沢城のあの横長の長さは約50間で五十軒長屋と呼ばれる。ここは元々武器や非常食を保存する倉庫として利用されていた。なんと昔は七十軒長屋や九十軒長屋もあったらしい。
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江戸時代後期の再建時には多くの絵師が障壁画を残しており、虎の名手と言われる金沢出身の岸駒も松虎図を描いている。
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玉泉院丸庭園。前田利長の正室玉泉院が屋敷を構えたところにある庭園。
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鼠多門。江戸時代初期から明治時代まで金沢城と尾山神社を結んでいた橋と門。
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園内でも鼠色のなまこ壁はここでしか見ることができない。
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尾山神社
前田利家とその正室・お松の方を祀る1873年建造の神社
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神門は色ガラスが嵌め米れていて和洋折衷のデザインになっている。
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長町武家屋敷跡
このまま南に向かって長町武家屋敷跡に。かつて上級・中級の武士が屋敷を構えた長町で、土塀や長屋門が続く街並みが楽しめる。
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金沢市足軽資料館
足軽の住居は通常は長屋形式だが、加賀藩の足軽たちは庭付き一戸建ての屋敷が与えられていた。足軽の庭は観賞用というよりも野菜や果樹を栽培する自給自足の場であり、野菜のほか無花果や柿などの木々が植えられていた。
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平足軽の家の間取りはほとんどが二列構成になっており、片側一列は前部から「玄関-玄関の間-座敷-土縁」と連なる「接客・格式的」な空間。一方でもう片側は「流し-茶の間-納戸-鍵の間」が連なる「日常生活」の空間となっており、接客空間と生活空間を列攻勢で分けるのが武士住宅の特徴である。一方で、普通の武家屋敷には小者や女中などの家族以外の使用人がいたが、足軽屋敷では家族のみで生活を営んでいた。
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玄関を入ると客人を迎える「玄関の間」がある。奥まで上がるのは同じ身分の人らだけであり、小頭以上の偉い人は使いの人が玄関で用を済ませ、行商らは玄関ではなく台所の勝手口を利用していた。
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足軽屋敷の座敷も普通の武家屋敷と同様接客第一で作られており、天気が良い日は庭を眺められるようになっている。しかし、基本的に身分の高い人が訪れることはないため実際の接客の様子は非常にカジュアルだったと推定されている。
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足軽屋敷も武家屋敷の流れを汲むため手洗いも格式空間で、客人だけが使用するためだけの厠が据え付けられている。
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炊事の場である「流し」は前提に面しているため手元に明かりが入りやすく、また煙の換気もしやすくなっている。
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足軽屋敷のダイニング「茶の間」。江戸初期では一日の食事は一汁一菜で朝夕の2食のみだったが、1階の食事量は現代よりも多かった。1日3食に食文化が変容するのは江戸時代中期の頃からであり、そのころからおかずも豊かになり季節の旬のものなどが珍重されるようになっていった。
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足軽屋敷は平屋が原則であり十分な収納スペースがなかった。そのため、「あま」と呼ばれる屋根裏を利用して物置として利用していた。本来は冬期に備えて薪を収納する目的で作られていたが、畳を敷き居室として使用するケースもあったという。
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金沢にいる足軽は戦時に備えての軍事訓練と並行して役所の警備や雑務も行っており比較的労働負荷が高かった。そのため参勤交代へ江戸に行く際には足軽の任務は屋敷の御庭版や門番といった労働負荷の低い業務に集中しかつ交代制であり金銭的にも割が良かったので参勤交代は金沢の足軽にとっては喜ばしいものだったといわれている。
また、足軽は一代限りの身分であるが、多くはその子が新規お召し抱えの形式によって後継ぎとなった。しかし、後継ぎがいない場合には足軽株を売りに出し、その買い手と養子縁組を行うという形で継いでいった。そのため、お金さえあれば農民だろうが兆人だろうが足軽になることができた。そのため、足軽が空位となることはほとんどなかったという。
また、足軽は身分的には武家社会の最下層にあるものの、『武道初心集』は「乱世の武士の無筆文盲なるには一通りの申し訳もこれあり候。治世の武士の無筆文盲の申し訳は立ちかね申す義に候」と書かれている通り、武士である以上にそれ相応の教養が求められ、公務の中には文書の取り扱いや計算能力が求められるものも少なくなかった。そのため、足軽の一日は公務と内職で大半が費やされるものの、時間を見つけて文学書や歴史書、俳諧集や和歌集、漢詩集などを読み教養を深めていたとされている。泰平の世となり剣術や槍術は武技としてではなく武士の作法として扱われるようになり、足軽の役目は戦場の歩兵から武具の手入れや検査、情報収集や物流になっていったのである。
加賀藩の武士の階級としては、最高の階級である「八家」を筆頭に全六階級に区分されていた。家柄の上では藩主に直接お目通りできるものと赦されないものとに分けられ、俸禄の上では土地を与えられる平士以上の「知行取り」と現米で給付される「切米取り」とに分けられていた。
八家 (家臣中最高の家格を持つ武士。禄高11,000-50,000石)
人持組 (重要な藩の役職に選任される武士。禄高1,000-14,000石)
平士 (藩士の中核をなし、加賀藩戦闘力の中枢となる武士。禄高50-2,000石)
与力 (藩主から八家や人持の大身の者に所属を命ぜられた武士。禄高60-300石)
御歩 (藩主の駕籠先の警護やその他の雑役を職務とする武士。禄高50俵-150石)
足軽 (士分最下位層の武士。禄高20俵-25俵)
※数値は『士族・卒族等人口戸数等調帳』による
旧加賀藩士 高田家跡
中級武士であった高田家の屋敷跡。中級以上の武士にのみ建築を許可された長屋門や池泉回遊式庭園が復元されている。
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長屋門。
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門番をする仲間は仲間部屋の脇にある「曰窓」から監視をしていた。個々から来客の人相を伺い、あやしくないかを確認してから門を開けた。
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武家屋敷跡 野村家
11代にわたり加賀藩の重臣を歴任した野村家の屋敷跡。
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前田土佐守家資料館
加賀藩藩祖・前田利家の次男利政を祖とする重臣・前田土佐守家に関する資料を収めた資料館。
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お昼ご飯 (3日目・ハントンライス)
昭和中期に金沢の洋食屋で考案された変わり種のオムライス、ハントンライス。ふんわり焼いた玉子の上に魚介フライをのせタルタルソースとケチャップがかかっている。
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室生犀星記念館
金沢出身の文豪・室生犀星の作品や遺品、直筆原告などが紹介されている。本人による詩の朗読音源も聞くことができる。
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泉鏡花記念館
明治から昭和にかけて活躍し、浅野川が舞台となる作品を多数発表した泉鏡花の記念館が、浅野川の沿いの鏡花の生家跡地に建っている。中では自筆資料や初版本、遺愛品などが展示されている。
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泉鏡花は1873年11月4日、石川県金沢町下新町23番地に彫金師・泉清次と妻・鈴の長男・泉鏡太郎として生まれた。1880年には浅野川対岸の養成小学校(現・馬場小学校)に入学。この時実は一級上に徳田末雄 (後の德田秋聲) がいたが特に交流はなかったという。1882年には9歳にして母・鈴が亡くなり卯辰山の墓地に埋葬された。1884年に松任行善寺の摩耶夫人像に参詣した際に亡き母の面影を重ねて、鏡花は生涯信仰することになったという。
鏡花の文学への目覚めは1889年4月、16歳の時、友人宅で尾崎紅葉の『二人比丘尼 色懺悔』を読み感銘を受けたことにあるといわれている。1990年には辰口鉱泉の伯母・中田ちよ宅で「読売新聞」に掲載されていた尾崎紅葉「夏痩」を読み創作への意欲が高まり、小説を書き始める。10月28日には紅葉の門下生を志し、上京。敦賀駅から人生で初めて汽車に乗り31日に東京新橋駅に着くも紅葉への訪問を躊躇し約1年の間知人を頼って東京や鎌倉を転々とする日々をつづけた。
1891年10月19日、知人の紹介でようやく牛込区横寺町47番地の尾崎紅葉を訪問。入門を許可され「鏡花」の称号を授かり、翌日から紅葉宅に住み込み玄関番としての内弟子生活が始まった。1892年10月には第一作「冠弥左衛門」を紅葉と巖谷小波の斡旋により京都の「日出新聞」に連載するが不評に終わる。1893年5月には初めての単行本『探偵小説 活人形』を刊行。同年8月には脚気療養のために帰京した。
1894年1月9日、父・清次死去。捜索を続けるも祖母と弟・豊春を抱え生活苦に陥った。5月には原稿料を得るために祖東京へ送られた「鐘声夜半録」の草稿から鏡花の精神的危機を察した紅葉が手紙を送り9月に再び上京。11月には<なにがし>名義で「義血侠血」を読売新聞に連載し、これが鏡花の出世作となった。そこから1895年4月「夜行巡査」、6月「外科室」を「文芸倶楽部」に発表し、それらの小説は観念小説と称され新鋭作家として注目を集めていく。
1896年6月には金沢から祖母を呼び寄せ弟・豊春と三人で小石川区大塚町の長屋に住み、11月に下新町界隈を舞台とした「照葉狂言」を読売新聞に連載。1899年1月には硯友社の新年宴会で神楽坂の芸妓・桃太郎 (本名・伊藤すず) と出会う。後の鏡花の妻である。
1900年1月に春陽堂正社員となり「新小説」編集局に入局。2月には「高野聖」を新小説に発表。そして、1903年10月30日に尾崎紅葉が亡くなった。
その後、1906年に「春昼」、「春昼後刻」、『愛火』、1907年に「婦系図」、「おばけずきの謂れ少々と処女作」、1908年に『草迷宮』、「ロマンチツクと自然主義」、「予の態度」、1910年に「歌行燈」、1913年に「夜叉ヶ池」、1917年に「天守物語」、1919年に「由縁の女」を発表。
1925年春陽堂から『鏡花全集』が刊行され、この年にすずと入籍。1937年6月に文部省が交付した帝国芸術院会員に名を連ねる。1939年7月に「縷紅新草」を「中央公論」に発表するが、9月7日に肺腫瘍のために死去。享年65歳。雑司ヶ谷霊園に埋葬。戒名は「幽幻院鏡花日彩居士」。
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鏡花は極度の偏食と潔癖症で知られているが、そのきっかけは1904年秋ごろの赤痢感染にあるといわれている。紀行文「雨降り」では"大鮪の刺身"を食べていた鏡花だったが、胃腸を病み体調を悪化させた鏡花は1905年夏からの厨子での転地療養以降は"煮沸"と"消毒"を基本とする生活を送るようになったという。現在大衆にイメージづけられている"衛生家"の印象はここからきているのかもしれない。資料館には鏡花が愛用していた「携帯用アルコール消毒器」と殺菌効果を持つお香「空気消毒 花の花」が展示されていた。花の花は現在でも日本香堂から発売されている。
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くずきり
つぼみで葛切りを食べる。美味しかった。
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夜ご飯 (3日目・8番ラーメン)
石川名物のラーメン。山盛りの野菜とほっとするスープが美味しい。
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4日目
朝ご飯 (4日目)
朝ごはんはクロックマダムを食べたよ。
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金沢海みらい図書館
4日目は金沢駅の北側を散策することに。ここは「世界で一番美しい公共図書館25」に選出された多数の丸窓がおしゃれな図書館。
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大野湊神社
727年に旅行中の陸奥人が海辺に祠を建てたことを創始とする、「延喜式」にも掲載された神社。前田利家が社殿を再興した大野庄の総社でもある。
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大野お台場公園
江戸時代後期に海防のために築かれた台場跡地を利用した公園。北前船がステージになっている。
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ヤマト・糀パーク
ヤマト醤油味噌者による発行食文化を紹介するテーマパーク。パーク内には工場や食堂がある。
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パーク内にあるチーズケーキやさん「こめトはな」。長年の発酵技術を基に作り上げたチーズケーキは牛乳と糀たっぷりで滑らかな味わい。
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これは途中で見かけたいきいき魚市。朝に行きたい。
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金沢港クルーズターミナル
大型クルーズ船の金沢港寄港に対応して設けられた施設。
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ルーフバルコニー(?)が開放的で大変よろしい
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夜ご飯 (4日目・お寿司)
お寿司を食べるよ!!
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「香箱ガニがあるよ」と言われたので出してもらった。うますぎる。
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5日目
5日目は市内のギャラリーを周ることにした。
おはなしのつづき
ガラスペン画家・細川理衣のギャラリー。
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かわいい襖がならんでる。
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アトリエ HIMITO 光水土
タンポポの綿毛を使った空間が展示されている。
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お昼ご飯 (5日目)
お昼ご飯は金沢の食材を使ったフレンチレストランRestaurant N-エンヌ-に。
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お昼を食べたら今回の金沢滞在は終了。IRいしかわ鉄道で高岡に向かいます!