RIEHATAさんサッポロCM、蒲田駅サントリー広告...酒類の広告の取り下げが頻発する要因となったターゲティングの落とし穴
京急蒲田駅で掲示されていたサントリーのアルコール飲料の広告が公共にふさわしくないという意見をNPO団体から提出されそれを受け広告を取り下げるといった事態に
ネットではサントリー側を擁護するような意見も多く、なかにはNPO団体への誹謗中傷も多く見受けられました
皆さんも記憶に新しいと思いますがキリンの経済学者成田悠輔氏の起用によるバッシングにより広告取り下げ、サッポロの女性ダンサー起用後にバッシングによる取り下げなどアルコール飲料メーカーの広告取り下げが相次いでいます
しかしサントリーは先日ひろゆき氏を広告に起用したノンアルコールの飲料のCMを発表しました
掲示板訴訟問題や未払い問題など成田氏と同じように過去に問題のあったタレントを起用するのはいかがなものかとバッシングを受けましたがサントリーはスルーしました
この対応でニュースサイトはサントリーとキリンを比較した上で「成田氏のバッシングは想定外だがひろゆき氏のバッシングは想定内」として評価されていました
しかし今回はサントリー側も取り下げざるを得ない状況になってしまいました
東洋経済オンラインもこの記事を取り下げるかもしれませんね
ひろゆき氏の件ではサントリーを批判し、今回の件ではサントリーを擁護するようなダブスタが多いという所見とひろゆき氏の件がやり玉に上がらなかったことに驚きを隠せません
批判があまりにも場当たり的なユーザーが多くとても辟易とします
むしろやり玉に上がるのは「蒲田駅は過去に北斗の拳ともコラボした!それを許すのはダブスタ」という意見
なにも同じ団体が両方批判することはないと思います
北斗の拳の広告に文句がある場合はその企業団体、個人がバッシングすればいい話です
ではなぜ相次いで酒類メーカーが広告で失敗するのか?
それは
ターゲティングを狙い過ぎたせいでターゲット外の人間から不快に思われ過ぎたこと
です
YoutubeやTwitterのプロモーションと違い公共交通機関の広告はターゲティングしたとしてもそれ以外の層からの目も気にすることが前提です
キリンサッポロサントリー、この三社ともにターゲティングが加速しすぎるあまりマスに訴えかける場面でコアを狙い過ぎてしまったのです
ネット層でウケているタレントを起用しシェアを掠め取ろうという作戦がすべて裏目に出ています
今回の京急蒲田駅の件も同様に蒲田という土地柄にマッチさせるというターゲティングをしたつもりが、公共というもっと大きなマスの目線から批判されました
たしかにマーケティングは一言でいえば「媚び」です
ですが誰かを持ち上げることは誰かを蔑むことになります
利益を追求するあまり周りが見えなくなると公共の場での迷惑行為すら厭わなくなってしまっています
酒類メーカー3社には自分達が掲げている広告を前後に貼ってサンドウィッチマンになって電車通勤してほしいですね
直接電車にのればみた人からの評判だって聞けるでしょう
そしたら満員電車で
サンドイッチ
になり、邪魔だの広告が悪趣味だと
サンドバッグ
にさせられるでしょうね