いつも写真ばかり見ている商品プランナーが伝えたい「自分たちの写真」のこと。【その3】
「地球規模で考え、足元から行動する」という視点
SDGsの取り組みや思想をビジュアルで表現する際の一助となるよう企画した「みんなのE」。
SDGsの目標は世界全体で取り組むものなのでその内容もグローバルな内容にはなりますが、「Think Globally, Act Locally.(地球規模で考え、足元から行動しよう)」という視座で各タイトルのテーマや内容を考えています。
その中で17の目標のひとつ「つくる責任 つかう責任」を主軸に地産地消にまつわる写真をタイトル化しようということになりました。
地産地消(Wikipedia)
地産地消(ちさんちしょう)とは、地域生産・地域消費(ちいきせいさん・ちいきしょうひ)の略語で、地域で生産された様々な生産物や資源(主に農産物や水産物)をその地域で消費することである。
地産地消は「つくる責任 つかう責任」の目標を個人レベルで実行できる取り組みといえますよね。
兼ねてよりイメージナビのフォトバイヤーが買い付けを進めていた日本各地の郷土料理やB級グルメ、地場野菜の写真はまさに「地産地消」を表現した写真。
ビジュアル素材集としてまとめることで、さらにその魅力が伝わり、多くのお客様に使っていただけると判断しました。
▲バイヤーが買い付けに奔走する様子はこちら😊
キュレーションする上で大切にしたこと
そうして完成した「みんなのE」地産地消コレクション。
先にお伝えしておくとライティングとスタイリングをしっかり施したキメキメの料理写真ではありません。(それを期待していた方々はごめんなさい!)
収録した写真の多くは、各地域で実際に生活している方々が撮影した、暮らしに根付いたリアルな料理写真が中心となっています。
郷土料理やご当地グルメはその地域で暮らす人々の営みの中から生まれたもの。
お料理そのものだけでなく、その背景に作り手の息遣いや暮らしぶりが感じられるリアルな写真こそ、本当の意味での「地産地消」が表現できると考えたのです。
例えば、エディターのオススメでもある「鹿児島の食」編では、料理研究家として活躍する「okanouenokurashi」さんの愛情と栄養がたっぷり詰まった鹿児島の家庭料理や郷土料理を中心にキュレーションしています。
さつまいもとお好みの野菜を千切りにして衣をつけてさくっと揚げる郷土料理「がね」や、
鹿児島県民じゃなくてもみんな大好き!野菜たっぷり「さつま汁」、
初めて知ったけどすごく美味しそう!な郷土菓子の「じゃんぼ餅」、
さらに全国的知名度の「安納芋」(鹿児島県種子島の特産品です)や、
それを使った安心安全の手作りおやつ「安納芋のチップス」など。
どうですか?少し見ただけでも、ご当地の食材を生かした栄養満点・愛情たっぷりの料理写真が詰まっていると思いませんか?
鹿児島の南国らしい空気感が写真から伝わってくるのも、このタイトルの魅力です。
このように、キュレーションする上では地域の魅力の詰まったお料理や食材を厳選しながら、同時に作り手の息遣いや暮らしぶりが感じられるリアルな写真を選び抜くことを常に意識しました。
そうすることできっとお客様に長く愛用していただけると判断したのです。
「つくる責任 つかう責任」の取り組みを表現するビジュアルとして、もしくはみなさまの地域の魅力を発信する一つの手段として、ぜひお役立ていただければ幸いです。プランナーとしてこれ以上嬉しいことはありません。
こんな郷土料理の写真が欲しい!というご要望もお待ちしています。