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連載(46):人類の夜明|奉仕世界の宗教と科学「科学」

この記事は『かとうはかる(著)「人類の夜明」』を連載しています。

科学

宇宙に二面性があるように、科学にも二面性があります。

つまり物質法則の背後に心の法則があって、この二つの法則が互いに関係しあい、物質界と意識界の存在を可能にしているのです。

要するにこの二つの法則は、表裏の関係にあるため、どちらが欠けても宇宙の存続は許されないということです。

ところが人類は、快適さや便利さや合理性を重視するあまり物質科学の虜になり、肝心要の精神科学をおろそかにしてしまいました。

今日地球環境が危機にさらされているのも、まさにこの過ちによるものです。本来科学は、照応進化を満すものでなくてはならないのです。


照応進化とは、“科学の発達と精神進化は肩を並べなければならない!”、という進化法則のことです。

もしバランスを欠くなら、人類は自然淘汰の憂き目をみるでしょう。

① 科学の進歩>精神進化
科学の進歩より精神進化が劣勢すぎれば、人類は自らの手で滅亡に追い込むだろう。
子供に危険なオモチャは禁物です。危険なオモチャを与えれば、子供はおもしろ半分に使い、自らの首を締めてしまうからです。

② 精神進化>科学の進歩
科学の進歩より精神進化が優勢すぎれば、人類は負わされた使命をまっとうできないだろう。
人類の最終目標は、地球上に理想世界を建設することですが、それには精神進化と肩を並べる科学力を持たなくてはできないのです。

③ 科学の進歩=精神進化
科学の進歩と精神進化が肩を並べるのが理想的姿です。
これであれば物心バランスのとれた文明が発達し、人類も地球も調和のとれた進化が望めましょう。


このように調和ある進化は、精神進化と科学の発達が照応してはじめて実現するのです。

3番目の科学が花咲いている奉仕世界の文明は質実そのものです。

本当に必要なところにだけ科学が使われ、遊びやふざけたところには一切使われないのです。

特に“化学”の乱用は避けられています。それを具体的に見てみましょう。

○ 科学の利用が許される。
・公的場所や公的活動に利用される。
(大量輸送機関に、公的建造物に、公的情報に・通信に・インフラに)

・社会生活維持のために利用される。
(農業に、林業に、漁業に、酪農に、鉱工業生産に、物資生産工場に、公的サービス機関に、医療に、国民の福利に)

・人類の使命達成に利用される。
(宇宙法則の研究に、生命研究に、エネルギー研究に、元素転換研究に、異次元研究に、意識の研究に)

・人間性を高める教育に使用される。
(学校教育に、国民自由学校に、特殊教育の場に、芸術に、スポーツに、あらゆる文化活動に)

○ 科学の利用が許されない。
・人の欲望を刺激したり、興奮させるところには使われない。
(射幸心を煽る、物欲を煽る、色欲を煽る、自己顕示欲を煽る、単なる勝負の世界)

・興味本位なもの、好奇心をくすぐるようなところには使われない。
(個人情報、大衆向け情報)

・エゴを助長するようなところには使われない。
(マイカー、過激な装い、度を越した遊興)

・意味の無い破壊には使われない。
(戦争・自然のバランスを崩す破壊など)


このように細心の注意を払って科学が使われれば、決して地球環境を狂わすようなことは起きないのです。

照応進化が順調に進めば、予想だにしない法科学が花咲き、生命の謎・人間の謎・宇宙の謎が解明されるでしょう。


たとえば、

○ エネルギーと物質、エネルギーと意識、意識と物質の相関関係が解明され、無限のエネルギーをくみ取る技術が開発される。元素転換が容易に行われるようになる。

○ 環境蘇生技術・保全技術が開発される。

○ 宇宙に充ちる生命がみな兄弟姉妹であることを知り、彼らとの交流が盛んになっていく。

○ 思念移送機の発明を契機に人類は地球を飛び出し、宇宙の果てに第二第三の地球を発見して、そこに地球人類を入植させるようになる。

○ 次元を超えた世界との交流が行われるようになり、もはやあの世とこの世が区別されることがなくなり、まさに天と地に虹の架橋が渡されるようになる。

これらは、理想世界建設後に控えている人類の大きな目標です。

したがって人類は、いつまでもつまらない宗教戦争や経済覇権戦争や領土争いなどにエネルギーを費やしていてはならないのです。

我々人類には、もっと大きくもっと崇高な目標があるのですから・・・。」

(つづく)

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