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私がnoteの創作大賞に応募しようと思ったのは応募締め切りの6日前で、実際に書き始めたのは4日前でした。「このことを伝えなくてはならない!」という謎の使命感にかられて私は書き始めたのでした。

「ラジオde経営学」のラジオパーソナリティをしている社会人佐藤ゼミの今川です。

今回、私がご紹介したいのは「佐藤研究室 DSKSTH Laboratory」そのものです。(ノンフィクション)ただ単に私が佐藤研究室出身だからということでご紹介したいわけではありません。佐藤研究室は一風変わった…斬新な…そうガンダムでいうところのニュータイプと言われるような教授がいて(笑)…パラダイムシフトがそこではもう何年も前から起きていました。そして、世の中が時間をかけて徐々に同じように変わっていくのではないか?と感じたため創作大賞に応募しようと思い立ったわけです。

また、創作大賞の概要を読んでみると“既製の枠に囚われないあたらしい創作のかたちに出会いたくて、あえてこのような「なんでもあり」のコンテストにしました。”と書いてあるじゃないですか!「なんでもあり」でとても有難い。これなら仕事を普通にしている私でも…締め切り4日前でも佐藤研究室のことが書けるかも!!とモチベーションが上がったのでした。


目次

1.佐藤研究室の“何が”斬新なのか?
 「失敗(つまづき)」「実感」
2.佐藤大輔教授は研究者ではなくてクリエイター
 「正解はない」「新しいことにチャレンジする」「エキサイティング」
3.あとがき(書ききれなかったこと)



1.佐藤研究室の“何が”斬新なのか?

佐藤研究室の魅力はクリエイティブを生み出せる「実践力」ある人の育成を図っていることです。実際の活動は地域や企業など学外との連携プロジェクトをベースに多様な課題をアカデミックな知見で解決することに取り組んでいます。

例えば
・北海道業界地図
https://www.hokkaido-np.co.jp/hokkaido_industry_map/special/


・風呂敷プロジェクト
https://www.sapporo-info.com/event/detail?id=97293

その他にも生協プロジェクト、ろうきんプロジェクトなどあります。

ちなみに私が学部生の時に参加したのはスープカレープロジェクト、北海道の広尾町サンタメールプロジェクト、韓国人大学生へのおもてなしプロジェクト(トランス・コスモス)に参加させていただきました。また、当時は生協プロジェクトで佐藤大輔研究室プロデュースの食堂メニュー(期間限定)「油そば」が大人気だったことを覚えています。

こんな風に企業と連携して大学生が色々な活動をするということは、一般的に大学の研究室で普通にされているのではないかと思います。一見するとフツーですよね?

そうなんです。ここからが佐藤研究室の何が”斬新なのか?を紐解いていこうと思います。

佐藤研究室の最大の特徴は学生たちが自ら動き出すような理論に裏打ちされた仕掛けが巧みに準備されているということです。

キーワード「 失 敗 (つまづき)」

その仕掛けの一つが「失敗(つまづき)」です。佐藤研究室でそれは問題ではありません。むしろクリエイティブを生み出すための“きっかけ”です。そう、佐藤教授はそれを目論んでいるとも言えます。

え?何か聞こえてきました…。「失敗は成功の素だもんね、昔の人もよく言ったもんだ…。」なるほど。そういう教訓はよく聞かれますよね。

みなさんは”失敗から偶然成功した人”と”失敗を成功に変えていける人”の違いを考えたことがありますか?

そうなんです。ここに理論に裏打ちされたクリエイティブを生み出す佐藤研究室の秘密が隠されています。

キーワード「 実 感 」

佐藤研究室では実感を伴う納得や理解のある行為にこだわります。失敗を実感して問題意識を持つことこそがクリエイティブを生み出す源泉となるのです。

学生たちは悩みながら実感ある問題を「なんとか解決したい!」と思い始めます。そして実感があるからこそ興味がわくのです。「何故だろう?」「どうしてだろう?」と。それは学校の授業のような、受験のために勉強するような、与えられた問題を解く時の受け身の姿勢とは異なります

そして解決するために知識や理論を使って、あるいは知識や理論が不足しているならば、佐藤教授に積極的に質問したり調べたりして、自ら興味を持って探求し始めます。

探求した結果、色々なアイディアをだします。そして実際に行為をしてみる中で、また問題にぶつかり、知識や理論を自分なりに色々工夫して使ってみようとします。そして知識や理論を問題に合わせて改訂していくことで、新しいクリエイティブなアイディア(知識や理論)が生み出されます

このような一連の学習を学生がしていくために企業とのプロジェクトがあります。いい成果を残すためだとか大学生の間に色々な社会経験をするためだとかそういうことではありません。全ては新しいクリエイティブなアイディアを生み出す一連の行為を学生が体得するために仕掛けられています。しかも、チームプロジェクトであり、先輩がいることによってコツが伝授されていきます。(個人的には上手く失敗するコツを伝授できるといいのではないか?と思います。笑)

そして驚きなのはチームプロジェクトはなんとサブゼミなんです。
本ゼミでは1人2~3年の時間をかけて個人プロジェクトを進めていきます。個人プロジェクトは自分が自由に考えたアイディアを実現していきます。

個人プロジェクトの実際
・お米の魅力発信・商品開発プロジェクト
・高齢者と文通プロジェクト
・お寺でこどもとナナメの関係を作るプロジェクト
・若者の魚離れに一石を投じるYoutubeコンテンツ制作
・食品ロスの問題解決に向けたレシピ提案

実際に販売された「こめまにあ」

学生さんの実際のプレゼンスライド

こんな風にして、本ゼミでは個人としての実感ある興味関心を探求し、サブゼミではクライアントがいる中で佐藤教授から与えられたものをチームで取り組みながら失敗を積み重ねて成果につなげる活動をしています。個人の活動とチームでの活動を通して、クリエイティブを生み出せる「実践力」を鍛えていく新しいカタチの研究室です。


2.佐藤大輔教授は研究者ではなくクリエイター

はじめに佐藤教授の一般的なご紹介をさせてください。佐藤教授は神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程(マネジメント・システム専攻)を修了されています。専門は経営学、組織理論、マネジメント論で、現在は北海学園大学経営学部経営学科の経営管理、大学院の経営管理論特殊講義の科目を担当しています。

また、学外での活動も精力的にされており、高校への出前講義、北海道新聞社の「どうしん就活講座」のメイン講義を担当されたり、それ以外にも道内の多くの企業さんや自治体と活動されています。


佐藤大輔教授の著書や研究成果

佐藤大輔ゼミのご紹介

佐藤大輔教授の学外活動

北海道新聞社の「どうしん就活講座」のメイン講義担当


YouTube動画「コレカラ」に出演

「コレカラ!」とは:学生〜若手社会人の”これから”のキャリアを支えるために、いろんな"カラー"(知識や情報)を発信して、みなさまに"コレ"クションしていただくこと、をコンセプトにして発信しているチャンネル


ポッドキャスト「ラジオde経営」のラジオパーソナリティ

「ラジオde経営学」とは:忙しい社会人でも気軽に経営学を学べることを目指している佐藤教授と佐藤ゼミOBで運営、ポッドキャストで配信しているラジオ


佐藤教授はクリエイターなのか?

さて、ここからは佐藤教授が「ニュータイプ」なのか問題に触れていきます。(笑)はじめにハッキリとお伝えさせていただくと、佐藤教授には研究者という言葉は似合いません。(佐藤教授…すみません。傷ついてませんか?苦笑)なんだか、どこかのやり手の起業家と話しているみたいなんです。起業家等が功績を認められて客員教授になったのならわかりますが、佐藤教授は博士号を取得し大学の教員になった根っからの研究者なのに!不思議な話です。

私は5年間大学で佐藤教授にお世話になりました。その中で見たこと、聞いたこと、感じたことを書いていきます。

まず驚いたことは、佐藤教授はつかまりません。売れっ子タレントのように引っ張りだこです。企業との連携プロジェクトや  外部の仕事のため外勤も多いですし、私が面談のアポイントを取って研究室に伺うと必ず先客がいて面談もびっしり詰まっています。学生との面談も論文指導や就活の面談かと思いきや、企業との連携プロジェクトの進捗の報告・相談・打ち合わせだったりします。

佐藤教授はいわゆる先生や教授というようなイメージとはかけ離れています。一般的によくみられるのは、教員は正解を導き出せるように学生にやり方を教えて、教員は学生がその通りのやり方をすることや正解を出すことを期待しています。一般的に言われた通りのことを正確にできる人、教員が正しいと思う正解を出せる人は優秀な学生ですよね。このような関係は先生と学生という上下関係が生まれていると思います。

キーワード 「 正 解 は な い 」

しかし、佐藤教授はそうではないのです。もちろん学生に教えることはあるので先生と学生という上下関係が全くないわけではありませんが、よく考えると佐藤教授自身が…学生以上に新しいことに挑戦していたりします。そして、学生が正解を出すことを期待していないと思います。…というよりは「正解はない」のだと思います。佐藤教授が期待するのは学生がオリジナルを出すことです。佐藤教授がいいと思うこと(一般的には正解)を学生が答えることは全く期待していない…と思います。

何故、私がそう思うのか?というと、実際に私が先生の面談や論文指導でそう感じたからです。細かく指示されたり指導されたことはありません。修士論文の進捗がめちゃくちゃ遅くても、怒られたり急かされたり注意されたりしたことはありません。自信のないことも、わからないことも、自分で考えて自分の言葉で質問する。それに対して先生の思うことを説明してくれます。(私は社会人学生だったので質問が出来たと思うので、高校卒業後の学生さんに対してはもう少し手取り足取り教える部分はあると思いますが、基本的なスタンスはおそらく同じだと思います。)

そして、佐藤教授の不思議なところは、看護師で管理職である私の実践の中の疑問にいつも納得いくような説明をしてくれます。

「なるほど!そう考えればいいのか!」とまるで仕事ができる憧れの先輩や上司と話していて悩みが解決していくときのそれと似ているんです。それってとてもおかしいことだと思いませんか?どうして仕事ができる憧れの先輩や上司のように大学教授が私の話をわかるのでしょうか?分野が違いすぎます!!だから、佐藤教授は他の先生たちとは全く雰囲気が違うのだと思います。そして、その答えは…

キーワード「 新しいことにチャレンジする 」

先ほどもお伝えしましたが、佐藤教授はとても色々なことをされています。色々な企業と連携プロジェクトをされています。クライアントと学生の間に立ってそのプロジェクトを指揮するマネージャーのポジションです。(クライアントとのやりとりも大変なはずです。)それを毎年繰り返し、そして佐藤ゼミの学生は4年経つと全員が違うメンバー(新しいチーム)になっているわけです。学生以上に新しいことにチャレンジしていると思います。佐藤教授が教育の現場…いえ、実践の現場で得ているノウハウはものすごく濃密で深くて広いと思います。

私は佐藤教授のもとで学び、こんなに実践経験がある研究者はいないだろうと思いました。圧倒される感じです。そして、疑問がわきました。どうして、先生はこんなに沢山のことをしているのだろう?わざわざ忙しくなるようなことを沢山しなくても、お給料だって一般的な会社員より高いだろうし、苦労しなくてもいいんじゃないか?と。

そう思いましたが、佐藤教授は苦労している人のようにヨレヨレなイメージはありません。先生はいつもエネルギーが溢れていました。とても忙しいのに「PTA会長になった」と聞いたときは、もう笑うしかありませんでした。先生は小学校に絵本の読み聞かせのボランティアをしたり、お子さんの行事には必ず参加されたりしています。佐藤教授はいわゆる育メンだと思います。でも、私が今まで見てきた育メンと全く違うのです。

私の育メンのイメージ自体が偏っているかもしれませんが、育メンは仕事に一生懸命というよりは、仕事より家庭が大事という印象だったからです。私の育メンのイメージは壊されました。もう、訳が分かりません。佐藤教授は何をされたいのでしょうか?

キーワード「 エキサイティング 」

そんな疑問の答えは佐藤教授と佐藤ゼミOBの仲間たちと始めた「ラジオde経営学」の番組収録の中で知っていくことになりました。マネジメントの専門家(佐藤教授)の子育てについてお話していただいたときのことです。佐藤教授が子育てに積極的に参加されているお話なのですが、その中で語られるのは子育ては未知のことであり、大人はゼロから始められることが無くなるということです。そして、子どもを育てることによって(子どもから)教えられることを学びたい興味深々でやってみようと思う、子育てから発見することはエキサイティングだということです。子育てをする中で先生の価値観が変わったことの例として、どんなことでも努力すれば解決できると思っていたタイプだったけど、子育てではどうにもならない理不尽さを学んだそうです。それさえもエキサイティングで面白いのです。

#8 学びあいの実践-先生の子育てを例に-


そうなんですね。佐藤教授は子育てさえも自らが主体で楽しんでエキサイティングしてしまう。であれば、教員として学生の前に立つこと、そして、企業との連携プロジェクトをすること、そのすべてを佐藤教授はエキサイティングしているに違いないと思いました。

佐藤教授がしている実践はほとんどの研究者は嫌煙していると思います。おそらく実践に興味があれば研究者にはならないはずです。佐藤教授は珍しい研究者だと思います。

世の中の実践者はたくさんの素晴らしいスキルや能力を持っていると思います。実践者はその経験を語れる(ノウハウを伝える)と思いますが、なぜそうなったのか、それはどういう構造になっていて、どうしたら同じようにできるのかを説明できる人はほとんどいないように思います。なぜならば、説明をするためのやり方(研究方法)を知らないし、言語(その分野を網羅した広い知識)を持っていないし、訓練されていないからだと思います。

佐藤教授の仕事は研究も実践も両方を実現しています。だからこそ佐藤教授自らが新しい価値をアウトプットしています。だから、みんなが惹きつけられます。

クリエイティブとは一般的に「創造的、独創的」という意味で使われ、クリエイターとは「自身の持つスキルや能力を具現化し、価値として提供する人」(引用:https://www.kdanmobile.com/ja/blog/creativity/what-is-a-creator)と定義されるようです。

佐藤教授は他の先生たちとは違うよなぁと思っていたけど、「そうか!クリエイターという表現がしっくりくる!」と私は思ったのでした。

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3.あとがき

佐藤研究室のことを好き放題書いてしまったので個人的には佐藤教授の気分を害してしまったらどうしようとか少しドキドキしています。(記事にする許可はいただきました。)佐藤研究室についてどうしても書きたかった理由は佐藤教授の考えや理論は世の中の人の役に立つのではないかと思ったからです。困っていた私が佐藤研究室でたくさん救われたので、そう思います。

私がnoteを始めたのは今年に入ってからだったことや、創作大賞の概要をきちんと読んだのが締め切りの6日前だったこともあり、まとめきれていない、書ききれなかったことも沢山あります。本当は「佐藤ゼミ生があやしい宗教に加入したと思われる理由」(笑)や「佐藤ゼミ生のOBが起業して動画クリエイターになったエピソード」なんかも書きたかったし、言葉にして表現できるかわかりませんが「研究と実践の間の乖離があることとこの先乖離がなくなっていくのではないか(パラダイムシフト)」についても書きたかったけれど、時間オーバーでした。今回、書けなかったことは今後の書く楽しみにとっておこうと思います。最後までお付き合いいただき、読んでいただき、ありがとうございました。

誰もが自由にのびのび自分らしく学べることを願っています。

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