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職場では人間関係の対立、ぶつかり合いって必ずありますよね。その当事者になれば悩むし、また管理者やリーダーとしてチームの中で対立が起こると困りますよね?みなさんはそういった時にどのように問題を整理していますか?

「ラジオde経営学」のラジオパーソナリティをしている社会人佐藤ゼミの今川です。

管理職をしているとチーム内の人間関係に困ることがあります。その当事者同士もうまくコミュニケーションが取れなくなって困っていて、仕事に支障が出てくるような感じになると、周りにも波及して困ってしまいます。

お互い人間なので、一度嫌な想いをしてしまうと苦手意識も芽生え、また同じようなことが起きるのではないかと思ってしまいます。悪い歯車にハマってしまうとどんどん悪化してしまう。どこかで歯止めをかけないとチームとして機能しなくなってしまいます。

そういった当事者の両方から話を聞いてみると気がつくのは、どちらも困っていること、どちらも相手が悪いと思っている(あるいは、どちらか一方は自分が何か悪いことしたのではないかと極端な自責の念がある)ことでコミュニケーションが断絶されているという構造があるように思います。

ここでどちらの人が悪いのかという原因を追求しようとすると、管理職の方は問題の迷宮に入り込んでしまう気がします。

そもそも論ですが、仕事ではお互い協力しあうことが当たり前に求められるます。
誰が悪いかの問いは、兄弟喧嘩をしている子どものどちらが悪いかを明らかにしようとすることと同じぐらい愚問だと思います。
何故かというと、兄には兄の発達する中での課題があり、弟は弟の発達する中の課題がありますよね。どちらにも、学ぶべきことがあり、兄が悪いだとか、弟が悪いだとか明らかにできることではない。
喧嘩両成敗で、どちらにも内省すべき点があり、どちらにも成長するための課題がそこには含まれていると思います。
そういう内省や課題があるにもかかわらず、誰が正しいとするとどうでしょうか?
兄が悪いとすれば、弟は自分の悪かった我が儘な部分にはずっと気がつきません。弟が悪いとすれば、兄は未熟な人(弟)の失敗を許せない人間になるかもしれません。

仕事の中でも同じだと思います。お互い協力できないのかは、当事者同士の課題があり、それがぶつかり合って表面化したと考えられるので、管理者は誰が悪いのかをジャッジする必要はないと思います。

にも関わらず、職員の言うことに流されてしまって悪いと思う人を指導したりしても、チームとしてうまくいくことは少ないと思います。結局は、また似たような同じことが起こります
そして、チームの中ではあの人が悪い、この人が悪いという、誰かのせいにする習慣がついていくことになるので、とても悪循環!

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人間関係のトラブルがあった場合は、当事者の問題ではなくチームの問題と捉える方が問題解決が進んでいきそうです。
チームのみんなが何に気がつけば、その当事者同士の問題をフォローできそうか?

もちろん、一人一人に課題があります。このため優先順位の高い、早期に介入すべき職員がいるとすれば、早期に介入していく必要があると思います。

それを管理職が一人で全部やるのは難しいので、チームの目標として共通する課題を掲げてしまうのもありかなぁと思っています。そうすれば、チームの一人一人が自分にできることを考えてくれると思います。管理職やリーダーを助けてくれることもあります。

リーダーがすべて頑張ってやらねばならないと力んでしまうと問題が起こるたびに悩んでしまい、精神的にも追い詰められます。私は昔は全部一人で解決しようと悩んでいました。今は周りのリーダーシップとれる職員に今のチームの雰囲気についてどう思うかなど問いかけながら話し合う中で、こういうチームになってほしいと伝えたりします。(具体的にこういう時にこの人をフォローしてほしいと伝えることもあります)そうすることで、リーダーシップの取れる職員は私の知らないところで知らず知らずのうちにチームをフォローしてくれていたりします。(とっても有難い。感謝です!)

チームの中の人間関係のトラブルは気が付くのに遅れると、もう修復不能な状況になることもあるので、そういう時は人員配置などを配慮してもらうこともあります。しかし、チームの中の人間関係のトラブルと向き合うことはチームの成長につながることでもあるため、可能であればチームで問題解決していくことがいいのかなぁと思います。管理職やリーダーだけが問題のしりぬぐいしている限り、チームは成長していかないのかなぁと思います

私は現在、管理職を10年くらい経験し、その間に経営学部でマネジメントの勉強をして、今はそんな風に整理しながら日々仕事に励んでいます。またの機会に、具体的なチームの課題について私がどう設定したのかお伝えできたらなぁと思います。

リーダーの皆さん、一人で悩んで抱え込まないでくださいね!


また、ちょうど似た話題について「ラジオde経営学」の‟#24人材育成”の話の後半で職場で合わない二人がいた時の本質的な問題について佐藤大輔教授が整理してくれています。

#21職場で対立が生じる要因”や‟#17やる気のないメンバーを巻き込むには”などもおすすめです。

ご興味のある方はぜひ聞いてみてください。


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