見出し画像

福島墓参旅行'23


4年ぶり

祖父の実家がある福島。先日4年ぶりに墓参りに行ってきた。私が物心ついてからは毎年家族全員で欠かさず帰省し、墓参りついでの旅行をしていたが、2019年を最後にコロナ禍によって自粛していた。コロナ禍初期は行動制限もあったし、緩和されてからも持病持ちの祖父を連れて遠出することは憚られた。
そうしているうち、祖父にガンが見つかる。早期発見だったので無事3ヵ月程度の闘病で事は済んだが、その後リウマチも併発するなど、一段落する頃にはかなり弱ってしまった。その間私は、墓参りに連れて行けないままになってしまったらどうしようと不安になっていた。何事もなく済んで落ち着いたら必ず連れて行こう、コロナも怖いけど言ってる場合じゃない。元気なうちに連れて行ってあげなくちゃと思った。

ガンが見つかったのが昨年2022年の末、今年の1月に1回目の手術、2月に2回目、術後1週間で退院。その後定期的に検診。5月~7月リウマチ通院。そこでようやく落ち着いて、ちょうど夏。毎年お盆頃に帰省することが多かったからそのあたりで計画していたら、今度は埼玉に単身赴任中の母が地元に帰ってくるという話になりバタバタ。母のタイミングに合わせるしかない状況。千葉から福島までの往復を私1人で祖父を連れて行くのは不安だったし、一旦保留となる。

10月初頭、突如母から「福島行っちゃおうか」と声がかかる。母の引越しは11月に決まったとのことで、このタイミングしかねえと意気込み、宿の予約にかかる。祖母は体力に自信がないので留守番すると言うので置いていく。家の貯金から代金の大半をカンパしてもらい、4年ぶりの福島行きは決まったのだった。


今まで泊まった宿のはなし


そうだ、今回のこと書くついでに今まで泊まった宿のこと書こうかな。時系列で遡ってメモしておこう。これはマジで自分用でしかない。

祖父の実家には泊まることができないので毎回宿を取るのだけど、実家のある三春町で墓参りを済ませてから会津周辺を観光するのがだいたい毎年のルート。そのまま会津に泊まるか、北や西へ足をのばすか、帰り道に近い日光や那須に泊まるか、毎年変えていた様子。福島県内だと芦ノ牧温泉・岳温泉・湯野上温泉・飯坂温泉などには泊まったことがあるらしい。主導権が私になったここ10年くらいは私の大好きな会津に泊まることが多くなっている。

ああ、「大好きな会津」の話もちょっとだけ書こうかな。私が小さい頃から会津には行っていたようだけど、物心がついてきた頃から会津の歴史に興味を持つようになり、白虎隊の話をはじめとする会津武士道に感銘を受けた。その後、旅行のルートに毎年飯盛山や鶴ヶ城などを加えてもらったり、会津に関する本を読み漁るなど、学はないのに会津の知識だけがある子供になっていた。
感情移入しやすい性格なのもあり、いつしか会津が精神的支柱となっていた。それからは毎年市内に点在する墓という墓にお参りするのが慣例となり、自然と主導権が私になっているという感じ。我が家の墓参りは三春の先祖の墓と、会津の推したちの墓、両方のことを指すようになったという感じ。
小さい頃は会津に住むと宣言して、中学ぐらいまで会津の大学に行こうと調べてまでいたけど、南国千葉で育ってしまったのに雪国で暮らせるわけがないと、今は現実を見て、第二の故郷として憧れるだけに留めている。
尊敬する武士たちの職業に関わることを学ぶ大学を選び、現在もそれに関連した職業に就いているなど、割とガチ勢ではある。オタクと呼べるほど詳しくはないけど、まあ、好き、ですね。

'94-'12 / 記憶曖昧な時期

近年の分は写真やSNSを元に記憶をたどることができるが、それ以前は手がかりがすぐには見つからない。
私が憶えてる中で最古且つ最長の記憶が、『ウェルサンピア会津』という厚生年金施設に泊まっていた頃のこと。会津若松ICの近くにあって、趣なく無機質な印象だったけど、調べると神指温泉という温泉だったみたい。館内が広くて、プールとかマッサージとかカラオケとか施設が充実してた印象。風呂も食事もはっきりとは憶えてないけどまずまずな感じだった。そんでうちは毎年数千円でグレードアップできるだだっ広い和洋室をお願いしてた。目の前に磐梯山が見えるいい部屋だった。そこにどれくらいだろう、5年、じゃ済まないくらいは泊まったと思う。プールも楽しみだったけどいつの間にか閉鎖されて、そのあたりからなんか廃れてきたなと思っていた頃、『大江戸温泉物語 あいづ』になった。派手なゆかたが印象に残っている。落ち込んだのが料理の質が落ちたこと。今はどうかわからないけど変わった当時は冷凍感のあるものが多くて、まずいというほどではないんだけど、楽しみになるほどではないというか。変わってからも3年くらい泊まってたと思うけど、もうここに固執することもないかという話になり、翌年から他を探すようになった。それがもう12年くらい前になると思う。2010/8/22前後と2012/8/22-24に福島にいたこと、恐らく大江戸温泉に滞在していることがTwitterの投稿から判明している。
このあたりから祖母は、体力が落ちた&福島は飽きたとのことで同行が隔年になる。更に弟の自立もあり、全員揃っての旅行はなくなった。


'13 / お試し東山温泉『くつろぎ宿 新滝』

脱サンピアしてまず泊まったのが東山温泉の『くつろぎ宿 新滝』。今年は東山にしてみた旨の記録があったので恐らく間違いない、2013/8/21-23。この年は祖父・母・私の3人旅。まず到着すると新しいとは言い難い、昭和感のあるエントランスに出迎えられ、少し不安を憶えた記憶がある。ロビーもバブルがはじけた音がしていたけど、部屋はリノベーション済みで安心。部屋も風呂も食堂も和モダンでいい雰囲気だった。風呂は豪華じゃないけど川沿いで趣深い感じ。なんといっても食事が気に入って、来年もここでもいいかもねと話していた時、少し歩いたところに姉妹館があることを知る。

'14 / 後に推し宿になる『くつろぎ宿 千代滝』

姉妹館の前を通ってみると、エントランスも新しい雰囲気で、その場ですぐ調べてみると食事は新滝と似ている様子だし、来年はこっちがいいねということになって翌年2014年はその姉妹館、『くつろぎ宿 千代滝』に宿泊。この年は確か祖父と私の2人旅。雨が降り県立博物館に初めて訪れたのを憶えている。
千代滝は外観やロビーから館内全体が和モダンな雰囲気で、高級感というよりは落ち着く雰囲気。部屋も和モダンでかわいかったけど、おまかせにしたらかなり狭くて、来年は広い部屋を予約しようと話した。
食事はコース料理で、新滝と似ていて好きな味。人生で初めて食べた牛のたたきがおいしくて忘れられない。日本酒も豊富で、祖父も酒が好きなので気に入ってくれたみたいだった。朝食もおいしくて。そもそも私は旅行の朝食がなんか好きなんだけど、ビュッフェだとどこも似たようなメニューじゃないですか。だけどここは違って、和食中心のビュッフェで色んな凝った物が朝から食べられて、もはや夕食よりテンションあがったかもしれないレベルだった。
そして1番気に入ったのが、最上階の露天風呂。大好きな会津の街並みを遠くに望むことができ、私にとって最高の眺望。他人と一緒に入る風呂は苦手なほうだけど、それでも滞在中何度も入浴してしまうぐらいよかった。旅行中に1人で温泉に入るのがたぶん初めてだったのでとてもいい時間を過ごした。ここが私のお気に入りの宿になる。


'15 / 急遽予約した『大江戸温泉物語 東山グランドホテル』

しかし翌年2015年、動き出しが遅れ千代滝の予約が取れなかった。祖父・母・私の3人旅で、『大江戸温泉物語 東山グランドホテル』に泊まった。かつて数年宿泊していた大江戸温泉、そこまで良い印象はないものの、大ハズシはないよねってことで決めた。案の定可もなく不可もなく。食事はやはり虚無の味。ロビーで買った牛のぬいぐるみは今でもお気に入り。8/23に福島にいて、8/26に帰宅した旨の記録がある。いつもと同じ時期の訪問だけどなんで予約取れなかったんだろうな。来年は早めに予約しよう。千代滝を。


'16-17 / 定番化した『くつろぎ宿 千代滝』

ということで翌年2016年は千代滝。この年は母・私の2人旅だった。一昨年2人で泊まった部屋が狭かったことも忘れておまかせ部屋に。やはり一昨年と同じ6畳の狭い部屋。母に、一昨年来てよかったから!とおすすめするつもりが、部屋を見て母のテンションは下がっていた。次こそおまかせ部屋はやめよう。しかし滞在するうちに母も気に入ってくれた様子で、食事も温泉も満足していたのでよかった。キリン一番搾りの「福島づくり」を千代滝の部屋で撮っている写真があった。その投稿が8/23だからその付近で行ってるはず。それから東北サファリパークに行った。インスタに1枚だけ、達沢不動滝に初めて訪れたと投稿があった。

2017年、私の暗黒期。仕事で埼玉に住むことに。母もちょうど埼玉に赴任が決まり、別々の家だけど2人とも埼玉に移住。この年の福島は確か祖父・母・私の3人で行ったはず。ただ仕事で病んでしまった暗黒期だったこともあり全く記憶がない。8/18に三春に向かっている旨の投稿をしていて、20日には埼玉にいる投稿をしているのを発見した。地元にいる祖父をどうやって拾いに行ったのか。千代滝以外に泊まったらさすがに憶えてるはずなので、泊まるとしたら千代滝。3人で千代滝に泊まった記憶はあるので、消去法でこの年だと思う。どこを観光したのか何をしたのか、記録も記憶も0。過去スマホでもあさってみよう。


'18 / 人生経験となった間に合わせの宿

2018年、転職して暗黒期脱出。この頃からインスタで記録投稿をするようになったから情報量は任せてくれという感じ。この年も祖父・母・私の3人旅。11/3-4。半年埼玉の別の職場で働いて、その後実家に出戻った。それが秋ごろだったから、恐らく夏にバタバタしていてこの時期になったのだと思う。
物心ついてからは初めての秋の訪問。紅葉はうっすらだった。姥山塹壕跡や戸ノ口原古戦場など、随分コアなところを訪問していて、より一層私が主導権を握るようになったことがうかがえる。このあたりから行きたいところをリストアップしてひそかにタイムスケジュールを組むようになった。行き当たりばったりの旅も好きだし、スケジュール通りに進まなくても全く何も思わないけど、計画立てるのも結構好きなほうだ。

この年、1つ問題が。11/2地元に出戻った私は、祖父と2人でまだ埼玉にいる母の家に向かい、そこで1泊した。次の日の朝埼玉から福島に向かい、11/3福島で一泊して、11/4埼玉に母を置いて2人で地元に帰った。バタバタしていた中で咄嗟に福島行きを決め、来年ゆっくりすることにして今回は弾丸で適当な旅にしようということで、とんでもなく安い宿を取った。私が旅行サイトで探したのだけど、まあここが失敗で。福島旅行に限らず全ての旅行の宿において人生で唯一の失敗だったと思う。逆に言えばここを経験したおかげで他がマシに見えてるかもしんない。というレベル。

予約前、公式が載せている写真じゃない写真を探して見極めたり、あらゆるサイトのクチコミも熟読したけど、カメムシが大量発生してるという情報以外、これと言って気になることもなく、こだわらない適当旅と決めていたので、ある程度のことは妥協できると思ってここに決めた。食事は外で済ませることにして、素泊まり。値段が驚きの5人まで何人泊まっても1万円。そこに3人で泊まった。この値段ならどんなに酷くても許せると思った。
桧原湖から喜多方方面へ進み、山道を20分ほど走った先にある宿。到着した第一印象、山間だったのでうす暗かったが、建物は割と立派で玄関前に客があふれていて、賑わっている。ここを選んだ仲間がこれだけいるならきっとそこまでひどくはないだろうと安心した。ロビーはバブル弾け系の見た目で、ごちゃごちゃとしている。館内は全体的にうす暗く、値段が安いせいか客層も知れていて、ワイワイとしている。バイク乗りに人気のようで、ダンディなおじさまたちは落ち着いていたけど、そのほかは大学生と外国人。ロビーは終始無秩序だった。
部屋もうす暗く、噂に聞いていた通り、カメムシ発生の注意書き。捕獲用のガムテープが置いてあったのには笑った。ただそこまでオンボロという感じでもなかったので、5人で1万じゃこんなもんだよねという感じ。満足だった。
風呂に行くと、カメムシは更に大量。すくう用のアミも置いてあった。一緒に入る客もお里が知れる人たちがばかりで、落ち着いて入浴することはできなかった。これでもまあ、カメムシは仕方ないことだし、客の態度も旅館のせいじゃないし。別に許せた。ただ大浴場やロビーは、激安プランだじゃない人たちも使うところでしょ、もっとお金払ってる人もこの環境でしょ、と考えたらちょっとひどいなとは思ったけど。

そして、激安でも許せなかったこと。布団のセットがセルフだったのは、この値段ならそりゃそうでしょうなと思ったし大賛成。しかし問題だったのはその布団。シーツや包布がかかったままぐちゃぐちゃにまるめられた状態で押し入れに入っていた。出してみると、明らかに使用済み。枕カバーまでその状態で、臭いもあった。さすがに耐えられずフロントに電話すると、しばらくして清掃係が新しいシーツやカバーを持ってきた。はいどうぞ~って、特に替え忘れたような雰囲気はなかった。言われた時だけ替えを用意するシステムなのだろうか。茫然としながらみんなで新しいシーツに取り替えた。せめて前の人が使ったままじゃなく、外した状態の布団が押し入れにあって、新しいシーツが部屋の別の場所に用意してあるような、そのぐらいはしてくれてもいいんじゃないかとは思ったけど、激安プランを選んだのは我々だし、良い人生経験をしたな、と飲み込んだ。日本のサービスの良さにあぐらをかいていたと思う。同じような値段のビジネスホテルはあるし、カプセルホテルだってもう少し良い対応をしてくれる。浅はかだった。
洗礼を受けてしょげながら、来年は良い宿泊まろうねと、反省会という名の酒盛りをした。遅めの昼食を済ませてから、スーパーで買い出しをして、酒も買いこんでチェックインしていた。
その質素な飲み会が意外に楽しくて、途中本当にカメムシをガムテープで捕獲したり、激安プランを選んだ大人たちという屈辱を味わいながらも3人が学生に戻ったようなひとときを過ごし、これはこれでいい思い出になったし、貴重な経験となった。名前書いていいか?いいよな。『ホテル観山』というところだった。私はもう2度と泊まらないけど、死ぬほどひどくははないし、クチコミ見ると満足してる人はやっぱり多いみたいなので、安さを求めるなら別にアリだと思います。


'19 / 知り合いのコネで『グランドエクシブ那須白河』

ということがあった翌年2019/8/31-9/1、この年は母が知り合いのコネで那須の『グランドエクシブ那須白河』というところに泊まった。那須なので帰りも幾分か楽だからということで、久々に祖母を連れて行くことにした。代わりに祖父が留守番すると言って、祖母・母・私の3人旅。埼玉の母の家に前泊して、三春と会津で定番ルートを済ませ、1日目の内に那須入り。
那須のエクシブは、ゴルフ場の中にあって、ただの観光客の我々はなんとも場違いな感じ。そして中に入り驚き。恥ずかしくなるほどゴージャス・ファンシーで苦笑い。部屋もお姫様の部屋かと思うような内装で、自分の見た目とのギャップに爆笑だった。けど普通にきれいだし豪華だし対応いいし満足。
料理もすてきだった。レストランがたくさんあったけど、2日とも花木鳥という和食のお店を選んだ。終始洒落た空間に居られていい旅夢気分だった。
2日目も祖母が一緒なのでゆるく遊んだ。三本槍岳のほうにあるロープウェイに乗ろうと思ったけどとんでもなく混んでて断念。麓まで行って写真だけ撮って帰ってきた。山道を車で長く登るのに祖母のトイレの心配ばかりしていたけどまさかの私が腹壊し。なんとか間に合って九死に一生を得た。しばらくケツが筋肉痛で痛いぐらい必死に我慢した。そういえば旅行の前日、野球観戦に行ってビール半額デーで結構飲んで、千葉から埼玉まで帰ったら途中で終電なくてタクシー乗って、2時間睡眠で出発して、って感じだったから体調バカ悪かったんだよな。宿ではせっかくうまいメシが出るのにずっと腹壊してたわ。反省。山降りて殺生石見て、ステンドグラス美術館チラ見して、向かいのパン屋さん寄って、確か天水っていう洒落た蕎麦屋でメシ食って、鳳鳴館扇屋っていうあんま行ったことなかった菓子屋寄って、チーズガーデン寄って帰った。那須は私が小さい頃よく来ていたから、懐かしい感じだった。し、慣れていたから必死に見て回るようなこともなく落ち着いて過ごせた。

そして翌年2020年、コロナ禍突入。その後2021年2022年と3年間、墓参り及び旅行を諦めた。

それから話は冒頭に戻り、此度4年ぶりに福島訪問がかなったというわけ。



'23 / 6年ぶりの『くつろぎ宿 千代滝』


以前よりやっぱりちょっと相場があがっていたと思う。今回もお気に入りの宿でいいかなと思い予約サイトを開く。コンスタントに旅行している人なら気にならないのかもしれないけど我々は久しぶりだったので、噂には聞いていたものの実際値段を見て実感した。最初私のお気に入りの宿を見たら1.5倍くらいの値段になってたから諦めて他にしようと思ったけど、調べたらその宿でも安いほうだった。
日程は10/20-22の2泊3日。ちょっと早いけどたぶん紅葉の時期なのもあったとは思う。とはいえいつも泊まるのもお盆のトップシーズンだし、やっぱ相場もあがってるよなと思いつつ、せっかくだしと思い切って予約を取った。というわけで今年もお気に入りの宿『くつろぎ宿 千代滝』に宿泊することに。

前は朝夕食付で1人1泊部屋おまかせ12000円くらいだったけど、今回は部屋指定したのもあって22000円。墓参りがメインなんだからビジネスホテルにファミレスでもいいんだけどね。それでも1万は超えちゃうし。夕食つけなければ5000円くらい安くなるけど、他で食べてもそこまで安く済むわけではないし、わざわざ外に出るのもだるいし。1番安い部屋にしようとかも考えたけど微々たるものだし、後悔のないように、かと言ってとびきり贅沢でもない感じで予約した。
そういえば食事はもうコース料理がなくなっていて、1プランだけ部屋食があったのとほとんどのプランはビュッフェ。食事は好きな理由の1つだったのでがっかりしたけど、まあでも味がそもそもおいしかったし、朝食ビュッフェもよかったし、案外良いかもねということになってそのプランにした。だめだったらまた来年は変えたらいいし。


今年の行程


記憶がホヤホヤのうちに書いておこう。

10/20(金)

3:00地元発→酒々井IC[運転母]→4:40(うす暗い中に牛久大仏のシルエットが見えて興奮)→4:55江戸崎PA(トイレ)→5:35友部SA(朝食に飲むヨーグルト)[運転私]→7:30阿武隈高原SA

→8:00三春着、墓参り[運転母]

→8:45本宮市(神社参拝)

→二本松(9:20神社参拝・9:40本家跡地来訪)

→10:15道の駅安達、空腹に耐えかね昼食。意外にもうまいソバを食う。

→11:10福島市(福島縣護國神社参拝)

→11:45(祖父の靴が壊れ瀬上町の東京靴流通センターに寄る)→12:20国見町(神社参拝)

→13:00道の駅ふくしま(土産少々購入)→磐梯吾妻スカイライン(図らずも紅葉が見ごろ。引くほどきれいだった。)

→15:15道の駅猪苗代(トイレ、磐梯山がバッチリ見えて最高。)


→飯盛山近くのスーパーで買い出し(水と酒とつまみ、買いすぎて反省。)→16:20くつろぎ宿 千代滝 着

紅葉がきれいで何度か車を降りたので行程が押した。そんぐらいきれいだった。私の中では過去一。浄土平もきれいだったなあ。
そのため宿にはいつになく遅い16時半着。今回貸切風呂ができたのを知って、試しに頼んでみた。直前だったので空いていたのが17時からの回。着いて速攻で風呂に行った。17:00-17:50しかないからと焦って入ったけど案外そんなに長く入ってられないもんで、身体も洗ってのぼせるほど入って、17:35。こじんまりしているけど半露天でゆったりできて大満足。料金は1500円。宿泊客が多そうで、大浴場が混みそうだったので、翌日の予約もした。部屋に帰って間もなく、18時から夕食。時間見ると窮屈だけど案外バタバタという感じでもなかった。

ビュッフェはやはり正解。何を食べてもおいしかった。いわゆる冷凍食品感のあるメニューじゃなくて、創作料理っぽい感じ。冷凍なのかもしれないけど、どれも凝ってて満足度が高い。ただ案の定食べ過ぎて腹がはちきれそう。部屋に帰って飲みなおすなんてできなくて、スーパーで買ったもの手つかず。卑しく食べないように気を付けたけどやっぱり貧乏性なのか食べ過ぎたなあ。
そうそう、ここのもう1つお気に入りポイント。初めて泊まった時のところでも書いたけど、日本酒が豊富で、ロビーのところに地酒の館という日本酒バーまである。3人とも酒大好きなのでこの上なくテンションがあがる。バーは20時からで食後は腹パンだし行く機会が毎回ないのが残念だけど、食事会場でも日本酒は堪能できる。入口から壁の棚からいたるところに酒の瓶がディスプレイしてあるし、その種類もはんぱじゃない。何十種類あるんだろう。ぱっと見でも30種類くらい?1日目はメニュー見て好きな酒あってテンションあがってバラバラに1合ずつ頼んじゃったけど、途中で飲み放題あることに気が付いて、明日はそれにしようということになった。生ビールを飲んで、「末廣 鬼羅」と「会津中将 獅子おどり」を1合ずつ飲んだところで腹が限界。飲み足りなかったけど満腹すぎてどうしようもなかった。選んだ酒がどちらもうまかったので満足。

23:00パンパンな腹を落ち着かせるせるため1人最上階の風呂へ。混んでいたら帰ってこようと思ったけど、先客は1人。思い切って入ると、大好きなあの眺望が待っていた。会津市街の夜景がきれいで、来れてよかったと1人黄昏た。やっぱりここの風呂が好き。大満足。明日もまた空いてるタイミングに入ればいいやということで、翌日予約した貸切風呂はキャンセル。腹もだいぶ落ち着いて無事就寝。

10/21(土)

5:00起床。朝風呂に最上階へ。市街にはなんと雲海が広がっていて絶景。昨日の夜景とはまた違う景色に感動。いい風呂だった。
7:30頃朝食へ。朝のほうが時間が集中するせいか混んでいる。この日は昼食の店を既に予約していたので、控えめに。そう思ったけどやはり満腹だった。朝から日本酒が置いてあって、酒への執念を感じる。ビュッフェの中に置いてあるから飲み放題。すてき。もうどこにも出かけず1日宿で過ごすのもありかもしれないと思いつつ、運転する予定のない祖父だけ飲んだ。

9時前に出発し、毎年墓詣りする松平家御廟へ。ここは元々熊の出没情報が多く、毎回それを知りながら鈴を鳴らしつつ訪れていたが、ここ最近は全国的に熊に襲われたニュースが多く怖いので、申し訳なく遥拝させていただくことにした。階段を少しだけあがって参拝。なかなか来られず申し訳なかったこと、おかげさまでやっと来ることができたこと、遠くからで心苦しいことなど挨拶をして、このまま熊のせいでこの場所が廃れないように祈り、後ろ髪を引かれながらその場所をあとにした。
それからこちらも毎年訪れる飯盛山へ。祖父の付き添いを理由にベルトコンベアに乗り、墓参り。自刃の地に向かう前に雨が降ってきたので降りるか迷ったけど、後悔しそうなので行った。手を合わせて、お城を望み、直後晴れたので洞穴のほうを回って帰った。

不可欠な行程を終えてスッキリしたところで、柳津方面へ行ってみることに。よく写真で見る只見線のビューポイントに行きたかった。時刻表を確認して列車は来ないことを知っていたが、よく見るあの橋だけでも見たいと思い向かった。途中大雨になって行っても意味ないかもなあと思いつつ、11:00頃道の駅尾瀬街道みしま着。祖父と母は道の駅で待たせ、1人走って1番近いビューポイントへ。雨は弱まっていて、ぬかるんだ遊歩道の階段を少し登ると例の橋が見えた。きれいな景色を写真におさめていると、なんと太陽が顔を出し、橋梁の上に虹が出た。その時ビューポイントは貸切で、他の人が来た時にはもう虹は消えていた。特別虹が好きなほうでもないけど、なんとなくついてるかもと思うなどした。道の駅で少しだけ土産を買って若松市街へ戻る。途中柳津に圓蔵寺という立派な寺があって道路から見上げた姿は絶景だった。また我々が車に乗った瞬間から大雨になったので断念したが、機会があれば訪れたい。

市街に戻って12時。朝食を食べ過ぎることを見越して昼食は13時半に予約した。それまでの時間で土産調達。まず鶴乃江酒造へ。名酒「会津中将」を製造する酒蔵。保科正之公の肩書きを冠した酒。何度も飲んだことはあるが、お土産屋さんで買ったりして、酒蔵に来るのは初めてだった。はじめ裏手の駐車場に入ってしまったら、店の人が出てきて、ここだと不便だから表へ回って、ただ2台分しかないからいっぱいだったらどこどこに停めてみたいな説明を丁寧にしてくれた。言われた通りにして店を訪れると、こじんまりした店内で、先程説明してくれた女性と、もう1人男性が対応してくれた。昨晩宿で飲んでおいしかった酒と、会津中将と書いてあるかわいい保冷バッグを購入した。お二人のともとても感じがよくて気分がよかった。
次に末廣酒造へ。祖父の好きな酒で、嘉永蔵には毎年立ち寄っている。コロナの影響か試飲コーナーがなくなっていて、目新しい銘柄もなく以前より質素になった印象。定番の酒とちょっとした土産を購入してあっさり終わり。
まだ時間があったので太郎庵会津総本店へ。毎年知り合いへの土産はここで買う。母も仕事の関係で大量購入。30分程かかってしまい少し焦りつつ、昼食へ。

13:20 割烹 田季野。ここも大のお気に入り。趣のある店内でわっぱ飯を中心に一品料理やお酒もいただけるお店。とても人気の店で、いつ行っても混んでるし外国人も多いから、観光客向けなのかな~地元の人はあんまりなのかな~人気の店に毎年来るの安直すぎるかな~とか思いつつも、私はここの味が大好きなので、毎年欠かさず寄っている。おいしいと思うんだよな。おいしくない?他の店でもわっぱ飯食べたことあるけどやっぱりおいしいと思うんだけど。本当にこの4年この味が恋しくて、関東にわっぱ飯の店がないか探したり、デパートで売ってるわっぱ飯買ったりしたけど満足いかなくて、やっと念願かなった感じだった。いつも頼むのは五種わっぱ。他も食べたことあるけどもう絶対これ。あとは祖父が大好きな鯉のうま煮と熱燗頼んだけど、もうみんな極限に腹いっぱい。私が1番やばくて、本当に食べきれないかと思った。やっと4年の念願かなったのに一瞬残すことがよぎったのは今思っても恐怖。どんだけ腹いっぱいだったんだよと思う。休憩して無事完食。それと前からあったかわからないけど、テイクアウトのわっぱ飯もあって。祖母に買っていてあげようかという話になったけど、帰って祖母だけ食べてたら悔しくなっちゃうかもということになって(どんだけ好きなん)、全員分テイクアウトすることに。帰るのは明日だけど、この日吾妻小富士が初冠雪するくらい寒かったので大丈夫でしょうということで。帰っても田季野食べれるー!とウキウキだったけど、まだだめになっちゃう可能性も0じゃなかったからドキドキで持ち帰った。

食べ終わって14:30、武家屋敷の隣にある古今というお土産屋さんに毎年寄るので今年も寄ってみた。特別な人へのおまけの土産を買って、宿へ着いて15:15くらい。帰ってすぐ風呂に入って、16:30頃から空き時間。今日は田季野が決まっていたから夜ご飯も遅めに19時にしたので2時間半暇に。昨日スーパーで買った酒を飲みつつ、グデグデ。一生この時間が続けばいいのにと思う幸せな時間だった。タイトなスケジュールでいろんなとこ行くのも好きだけど、この時間も欠かせないよな。

夕食は18時の回と19時の回、みたいなシステムになってて。早番と遅番みたいな。腹が空かなかったから仕方ないけど、この遅番にしたのは失敗。終わりの時間が決まってなくて、人がはけてきたら終わりにする感じらしく、20時過ぎから片付け始めてて、気まずくなって最後の1組になる前に20時半頃そそくさと帰ってきた。結構慌ただしくてそれがちょっとモヤモヤ。普通の食事なら1時間半もいたら長いかもしんないけど旅館だからゆっくりしちゃうよなあと思いつつ。まあ声かけられて追い出されたわけではないし。仕方ない。

料理は昨日と同じ。昨日食べて気に入ったものを計画的に食べられたので幸せだった。連泊のサービスで鮭の味噌焼きも出してくれた。おいしいから全然2日とも同じでいいし、連泊なのをわかってくれてたのが嬉しかった。
そして母と私は、昨日の計画通り日本酒の飲み放題を付けた。純米酒を中心とした比較的安価な5種類の日本酒が飲み放題で1700円。わたしは吟醸系が苦手なのでもってこいのサービスだった。グラスビール1杯付でその値段。注文しない手はない。頼んでみると、これがおもしろくて。5本の日本酒がセットされた冷蔵庫の下に注ぎ口が付いていて、ホースでくみ上げる仕組み。渡されたチップを飲みたい酒のところにかざすと出てくるハイテク仕様。御猪口より大き目のグラスで、空にしたら次が飲めるとのことで飲み比べはできないけど、もうこれが大満足。せっかく料理を計画的に食べられたのに日本酒で腹いっぱいになってしまって、結局7杯しか飲めなかったけど、それでも1700円はお得すぎる。毎日やらせてくださいって感じ。この日の5種は、「伝承山廃純米末廣」「清酒 花春会津印」「純米酒 月弓(名倉山)」「本醸造 会津中将 獅子おどり」と本日のおすすめ「栄川 純米酒」。全部好みでおいしかったけど、順位つけるなら栄川→中将→末廣→名倉山→花春かな私は。昨日からお気に入りの中将と、栄川が思いのほかうまくて、その2種を2回飲んだ。
ほんとにこの宿酒に力入れすぎてて終始ニヤニヤが止まらないwww社長なのか板長なのかわからんけどプロデュースしてる人に拍手!

飲み放題を頼まなかった祖父はというと、昨日の移動の疲れと、昨晩の食べ過ぎと、今朝の飲みすぎと、昼食の食べ過ぎですっかり参った様子。夕食はほんとに少ししか食べないし、酒も飲まず、気の毒だったな。やっぱ年寄りなんだなあと実感。

部屋に帰って、風呂で腹減らそうと思ったら寝落ちしてしまい、目を覚ましたら大浴場開放の時間が終わってしまっていたので胃薬を飲んでそのまま寝た。

10/22(日)

6:00朝風呂に入って、朝食は7時半から。混んでたけど早く帰りたいし行列に並んだわ。欲を言えばもうちょい早くからやって欲しいなあ。6時とか6時半とか。今日は昼飯の予定もなかったから好きなだけ食べて帰った。

帰り那須高原SA、佐野SA、蓮田SAに寄りつつ帰宅。夜はわっぱ飯。1日半経ったけど全然何事もなかった。チンして食べたら全然現地で食べるそのもの。来年からも買ってきたいと思うけどたいてい行くの夏だから無理かなあ。とにかく帰ってからも満足な旅でした。


来年も

毎度毎度会津に行くから飽きそうなもんだけど、そんなこともない。毎回時間が足りない。他のところにも旅行してみたいけど、それはそれとして。福島には行かないといけないと思う。慣れてる旅先ってのも勝手がわかるし、ハズレがないし、結構いいんもんだしな。

というわけで、何度も行ってる福島だけど初めて書いてみたレポでした。また来年も行けるように精進しよう。



おまけ

旅館のバイキングで出たのが気に入って後日家で作ったおつまみ盛り。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?