色節(いろふし)
参道のうどんの看板を横目で見つつ、石段を上がる。
思っていたより、傾斜がきつい狭い階段を緊張しながら、どんどん上っていく。上がるというより、登っていく感じだ。
金毘羅さんに来たのは3回目。
2度目の新婚旅行では、途中の御本宮までしか行けなかった。
あれから25年がたって、今回は一番奥の奥社まで行こうとやってきた。
体が傾きそうになる石段を、主人と汗を拭きながらハアハア登っていく。
1368段の頂上から、讃岐富士が霞んで見えた。
息を整えながら、おみくじを引いてみると、二人とも大吉!
頂上まで来たご褒美かな!
月日が流れ、二人とも見かけも丸くなったけど、金刀比羅宮の奥社まで訪れることが出来た。
晴れがましい行事を終えて、なんだかすがすがしい気持ちで、参道のうどんを楽しみに石段を下りた。