私の酩酊物質の使用に対する考え

※この記事では薬物が話題に出てきますが、決して推奨しているものではありません。
使用に関しては今一度しっかりと考えてください。


ご無沙汰してます。
今日は今までのnoteとは少し違う雰囲気の内容です。
私は薬物依存症なのだけれども、今は使用していません。
そんな私が、では、薬物やアルコール等の酩酊物質に対してどう考えているかというものを少し書いてみようと思います。


先づ一番最初に言わなければならないことは、私は
「酩酊物質の使用を否定していない」
ということです。
私が使用をやめたのは、私の使用の仕方が「あればあるだけ、朝でも晩でも関係なく使用する」という生活だったからです。
世の中は、薬物やアルコール等の酩酊物質は身体を壊し生活を壊す、という考え方がメインストリームだと思います。たしかに身体を壊す一面はあります。それは特に先程書いた私のような使用の仕方をして生活を壊している時には顕著です。他の多くの依存症と同じように使ってはいけないお金まで注ぎ込み、只管酩酊しているような状態は身体だけでなく、生活苦、若しくはその酩酊物質を手に入れる為に犯罪に手を染めることもあります。実際、私はお金が無くなりドラッグストアで万引き等もしていました。さすがにその状態は私もまずいと思い、今のような薬物から離れた生活を送るようになりましたが、世の中には上手く酩酊物質と付き合う・酩酊物質を使う人たちは多くいます。


酩酊物質を使用する時、セッティングというものがあります。
酩酊するにあたって、如何に心地好く過ごせるようにするか、如何にさらに高いところまでトべるようにするか、これはとても大切な問題なのですね。
なので、そのセッティングをより良いものにする為に働くという人たちは非常に多いです。
お洒落な部屋にしたい。
綺麗な部屋にしたい。
くつろげる部屋にしたい。
その方が酩酊した時に心地好く過ごせるのです。だから働く。色々買ったりリフォームしたりと金銭を使う。それがたとえメルカリやジモティー、ヤフオク等で安く手に入れるような活動でも、そこには手数料が発生する、場合によっては送料というところで物流にもお金を払う訳で、そこで儲けている会社からは税金が発生し、国にも納められます。なので、酩酊物質を使用する=社会に何ももたらさない廃人のクズ、という図式は成り立たないのです。


さて、私は現在薬物を絶っています。何故絶っているかといえば、生活が酷かったというのが一番の理由です。ただ、アルコールは摂取しています。
ここ数ヶ月のことなのですが、私は外で弁当を買ったり店屋物をUberEATS等で注文するという生活から離れました。単純に安い弁当の揚げ物の油がキツくなったということもありますが、せっかくお酒を飲むなら自分でツマミを作ってみようかなと自炊してみた結果、それが面白くてハマってしまったのです。
ここでひとつ言いたいのですが、私が自炊を始めて野菜を食べたりするようになった原因は、アルコール、という酩酊物質だということです。
自炊してます、という人をあなたはどう思いますか?
私はネットで料理男子や料理女子、自炊で節約という言葉をたくさん見てきました。そういうタグが付けられている人たちは大抵「すごい」とか「えらい」とか褒める言葉が付き纏ってました。では、何で自炊しているの?という質問はあまり見かけません。自炊している、という事実だけで世間(ネット上でも)から認められているのです。私は自分が気持ちよく酔いたいから自炊しているだけ。Twitterなんかだと某リロ氏なんかハイボール飲むのにツマミを作るだけで多くの人に賞賛される人もいます。
彼は酔う、酩酊する、そのために料理してますよね?
それは褒められるべきことですか?
酩酊するためなのに?


私はそれはいいことだと思います。生活の根幹に酩酊物質があり、それのためにより良い生活を求めて活動する。それは先程も書いた通り社会に還元されています。「でもあれはアルコールだ。酩酊するための使用を認められていない薬物ではない。」という意見があるかもしれません。それでは他の、酩酊目的でない物質を酩酊のために使うことについて考えてみましょう。現状、日本で酩酊するために販売されているのはアルコールくらいだと思います。タバコなども初めて吸ったり、ずっとやめていてから久しぶりに吸うとクラクラと酔うことはありますが、日常的に使用している時は酩酊というレベルのことは起きません。ここでいう酩酊目的でない物質はもうお分かりだとは思いますが薬物です。市販薬・処方薬・違法薬物、全てをまとめた薬物です。
薬物は酩酊を認められているアルコールと違い、物質によってどう酩酊するのか、いわゆる「効き目」が違うので例えを挙げるとキリがないのですが、大きく分けて「アッパー」「ダウナー」「サイケ」あたりがわかりやすいのではないでしょうか。

ここからはその代表的な三つを考えていきます。

「アッパー」は自室や家に籠るというより外へ遊びに行ったりすることが多く感じます。籠ってセックスドラッグとして使うということもありますね。外へ遊びに行く、この行為自体は素面でもアルコールでもある行為です。外でタガが外れて暴れてしまうのは問題だと私も思います。では認められているアルコールでタガが外れて問題行動を起こしている人はいないのか?たぶん毎日ニュースでアルコール絡みの事件を目にしているのではないでしょうか。問題行動を起こさずに外で元気に遊んでいる人たちは何かまずいことがありますか?私はそうは思いません。それが薬物の影響下での元気であれ、問題行動を起こさないのであれば、どうぞご自由に。こう思います。外で遊べばそこにはまた経済活動が絡んできます。違法な外の遊びというのを私はあまり思いつきません。クラブへ行くのも、海や山でパーティを開くのも違法な経済活動だけで成り立つことは有り得ないと思います。では籠ってセックスドラッグとして使用した場合はどうでしょうか。セックスをするのに部屋をどうするかということがありますね。これは先程書いたリフォームや調度をあつらえるという健全な行為や、宿泊施設の利用等でやはり経済活動に寄与します。それ以外にもセックストイ等の購入や制作等もあるかもしれません。購入ならばそのまま金銭が動く、制作ならば材料の購入で金銭、制作で想像力を使う頭を使った活動あたりでしょうか。頭を使った制作活動をすることは決して不健全だとは思えません。これを読む皆様はどう考えますか?
次は「ダウナー」を考えてみましょう。「ダウナー」は身体が重くなりゆっくり沈み込むような酩酊です。ですのであまり外へということはありません。より心地好く過ごせる寝床や照明、部屋の香り等に凝る人は多いです。これもやはりその趣味に凝ること自体を不健全とは思えません。「サイケ」はいわゆる「幻覚系」です。これは環境に大きく影響されるのでやはり部屋の照明や香り、音響映像機器等にも凝り出す人は多いです。あとは変性意識状態で感じたものを表現しようと芸術活動に走る人も多いです。サイケデリック・アート等皆様も聞いたことがあるでしょう。音楽の一ジャンルとしても確立されていますよね。


いかがでしょう。
上記した行為自体をこれを読む皆様はどう考えますか?
私は特に「ダウナー」や「サイケ」で部屋の調度をあつらえるのは雰囲気の良いバーや居酒屋を目指しているような、極めて健全な活動だと思います。「アッパー」での行為も認められている酩酊物質との差をあまり感じません。ですので私は「問題行動さえ起こさなければ個々人の判断でどうぞ」と思うのです。付き合い方を失敗するようなら使用をやめた方が良いと思います。ただ、上手く付き合えて、その為に社会生活をこなすようなら、あなたのご自由にどうぞ、と思うのです。


以上が私の酩酊物質に対するスタンスです。
生活が崩れてやめたいけれどもなかなかやめられない、そんな話もよくあります。私もやめていることに苦労しています。正直いまだにドラッグストアで見かければ手に取りたくなります。そういう状態になってしまうかもしれないと思うのなら、酩酊物質には手を出さない方が良いと思います。逃げ場としての使用も理解はしますが、だいたい逃げ場でなく使用が目的へとすり変わります。
酩酊物質を上手く使用するというのは、自制心が必要です。流されやすい性格の方には向いていないと思います。

もしあなたが使うのであれば止めはしません。
ただ、それなりに厳しい面があるから気を付けて、生半可な気分で手を出さないでください。とだけ伝えておきます。

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