遊びに来てもいいけど何もないよってほんとは言いたいわけじゃない:「ふるさとの手帖」/かつお
住んでいるところが、田舎だ。
目立った観光地もない。
遊びに行くね!と言われたときに、
どこにも行く場所はないなあ
なんて思ってしまう。
でも、本当の本当に言いたいことは、
違う気がする、とずっと思っている。
何もないわけじゃないんだよ。
でも、1日じゃきっと伝わらない。
その『何か』は、日々の生活の中にあるから。
志と信念がある素敵な人がいて、
その人たちが紡ぐ生活が
確かにそこにある。
なんにもない街なんて
日本中本当はどこにもない。
ずっと、人の営みに興味がある。
海外でも、行列のできるバズってる店より郷土料理が気になるし
遊園地より、日々の生活に溶け込む慣習が知りたいと思ったりする。
『ふるさとの手帖』を見たときに、
わたしが見たいたくさんの景色はこれだ!と思った。
どんな場所でも
どんな大きさでも
どんな仕事でも
そこに人の生活と知恵と志がある。
どの街も、ほんとうは、
「なにもない」わけじゃない。