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【え▷遠慮なんかいらない】「いろはにほへと」とヘンテコ凛な私

人生後半の日々を心地よく過ごすためのちょっとしたコツを「いろは」の47文字の中に拾ってみました。

【遠慮なんかいらない】

私はこのタイトルとは反対に、ちょっとくらい遠慮したらって言われるタイプ。
昨日も友人とランチへ行って「私が出すよ、いや、私が」合戦で負けてゴチになってしまった。
その友人と私の両方を知る私の元同僚に言われたことがある。
「ナツメさん、ソレってわざと負けてるでしょ?」って。
う~ん、違うよ!とは言いきれない。

前にも書いたが、育った環境がサザエさん一家のタラちゃんの立ち位置だったから、すぐ誰かに頼るクセがある。

反対に、私にご馳走してくれた彼女は、めちゃくちゃ気遣いが出来て、責任感の強く頑張ってしまうタイプだ。
頼りになるし、相談を受けたり悩み事を聞いたり、何だか大変そうだ。

呑気な私からすると、余計なお世話だけれど、ついつい言いたくなる。
「そんなにまわりに気を使わないでいいんじゃない。もっと肩の力を抜いて、自分第一でわがままになって良いんだよ」って。

皆に頼られる人は大変だなぁって、そばで見ていて思う。でも、私だって彼女に何でも相談したりして頼ってしまうので、何とも言えない。

頑張ってしまう彼女をみていて、思い出したことがある。
もう少し若い時に、空想したことがある。
それは、1日24時間じゃなくて36時間あったらいいのになぁって。そしたら仕事の時間を削ることなく、もっと遊べるのに、とか。
自分のコビー君を作って働いてもらえば楽チンだろうなぁって。

でも、もし36時間なんてあったらヘトヘトでぶっ倒れてしまうし、コピー君に働いてもらってたら、ボーッとして動かなくなって、早々と認知症になってしまうかもしれない。

だから思った。
コピー君を作ってラクして生きるのも、誰かのために一生懸命生きるのも、その人の人生。
生きたいように生きるのが一番イイに決まっている。友達だとしてもああだこうだと言う資格なんか私にはない。

どちらを選ぶとしても、誰かに気を使わず、なりたい自分になる。
誰かに遠慮して生きるほど人生は長くない。

結婚して、子供が生まれ、三人の反抗期と共に戦って、それぞれに何とか社会人となり、ちょっとだけホッとした。
ここまでで、もうすでに45歳。
ホッとしたところでやりたい事を見つけた。
児童書の創作。自慢できることは、年に何回かの締切を一回も飛ばさず提出してきたことくらい。

書き続けて20年、応募は何回かしてみたものの、どこも一次通過のみ。でも創作している時、書いている時が一番楽しい。
楽しいに出会えた自分は幸せだと思っている。

誰かに遠慮して過ごすほど人生は長くない。
一回きりの人生、思った通りに生きていいんだよ。


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