「覚悟」とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!ジョジョ5部
カ~~~~ッコイイ😭!!ありがとうございます!ありがとうございます!
『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』より5代目ジョジョ、
ジョルノ・ジョバーナの名言です。
ジョジョを語るにあたり、ご存じない方へ簡単に説明をさせてください。
簡単すぎてファンの皆様におかれましては怒りを覚えるかもしれません。
どうぞゴールド・エクスペリエンスで無駄無駄してください。
ジョジョとは
コミックス第1巻、作者コメントを引用すると
この作品のテーマはありふれたテーマ 「生きること」です。
もし私が、ジョジョ沼に全身ダイブする前にこのコメントだけを読んだとしたら、多分「うげッ苦手」なんて思っていたことでしょう…
ジョジョは世代交代をします。1代目ジョジョの孫が2代目ジョジョ、2代目ジョジョの孫が3代目ジョジョ、2代目ジョジョの隠し子が4代目ジョジョ・・・という具合に。さすがに隠し子は少し驚きましたが、ジョジョならまあいっか。へい。
世代交代をするということは、少なからず何代目かのジョジョは死んでしまっているということですね。生きることと、死ぬこと。
ジョジョは1987年に少年ジャンプにて連載開始、現在はウルトラジャンプにて第8部を連載中です。また、作者・荒木飛呂彦氏の不老は話題になるほど。多分石仮面被りましたよね先生。
少々私情が入ってしまいました。
で、ジョジョはですね、端的に言いますと、訓練した術や具現化した超能力で戦うって話です。はい、ファンに怒られますね…
第5部黄金の風
1部から順に進め、2部のシーザー、ジョセフ、3部の承太郎、4部の仗助の人間としての格好良さに惚れ惚れしていたのですが、5部はガラッと毛色が変わります。
今までジョジョにあまり登場しなかった「悲しみ」が現れます。
すべての部においてジョジョやその仲間は、少なからず悲しみや苦しみを抱いていますが、5部は「ジョジョたち主人公全員」が大きな悲しみや苦難を背負っているように思えます。実際、主人公たちの生い立ちが一人ずつ描写されています。皆、悲しみや苦しみを抱きかかえて命を燃やしているというか。
以下、文庫版ジョジョより、作者コメントを抜粋します。
第3部『スターダスト クルセイダース』での主人公、空条承太郎は、彼のおじいさんのそのまたひいおじいさんの ―― つまり6代も前の因縁を承って闘いの旅に出ました。この場合、敵、ディオ・ブランドーは「運命」だとか「宿命」の象徴でもあったという事になります。
普通、6代も前の先祖なんて、どんな性格の人だったかわかる人なんていません。承太郎から見ればその先祖がいい事をした人なのか、間違った事をしたのかもわからないわけです。その因縁が承太郎の身の上にふりそそいで来ました。しかし彼はその血統を「誇り」に立ち向かいました。
この第5部『黄金の風』を描く時にぼくは考えました。
では「生まれて来た事自体が悲しい」場合、その人物はどうすればいいのだろうか?人は生まれる場所を選べません。幸せな家庭に生まれる人もいるし、最初からヒドイ境遇に生まれる人もいます。で、もし「運命」とか「宿命」とかが、神様だとか、この大宇宙の星々が運行するように、法則だとかですでに決定されているものだとしたら、その人はいったいどうすればいいのだろうか?そのテーマがこの第5部『黄金の風』の設定であり、登場する主人公たちや敵たちです。
彼らは始めっから、社会とか家庭からつまはじきにされて育ちました。育たざるを得ないという言い方が正しいと思います。
彼らは「運命」「宿命」に立ち向かい、それを変えていく事なんてできるのだろうか?その事をずっと考えながらこの第5部を描きました。どうしよう? 「運命」とか「宿命」とかが、そんなに簡単に人間の努力とか根性とかで変えられたら、そんなの最初から「運命」なんて言わないと思うし、軽々しすぎる。そう思いました。
じゃ主人公たちは、どうやって脱出すればいいんだ?
その答えをぼくにくれたのは誰あろう、主人公たちでした。主人公たちは「運命」や「宿命を変えようとはせず、彼らのおかれた状況の中で「正しい心」を捨てない事を選んだのです。正義の心の中にこそ「幸福」があると彼らは信じて。自然にそうなったのです。
(中略)
最後に登場人物たちに作者からひとこと言わせてください。
「本当にありがとう。君たちは、苦しくつらい時に吹いてくれる『黄金の風』なのだ」と。
元気が出るとか、そういうものではない
これは私が勝手に思っていることですが、ジョジョという漫画に勇気づけられたり、元気になったり、そういったものは私は感じませんでした。
私事で恐縮ですが、初めて死にたいと思ったのは5歳のときでした。
(偏屈だな)
ジョジョのテーマは「生きること」でした。
彼らを見ていると、「生きる」ってなんだろうと自然と考えてしまいます。もちろん、セリフの恰好良さや話の面白さ、新国立美術館でジョジョ展を開催するほどの美術的価値、素人の私には「素晴らしい」としか言えないのですが・・・ええとにかく素晴らしいのです。
(文章力無し)
どんな境遇にあっても、取り返しのつかない過ちを犯しても、どんなに過酷で、苦しくても、絶望していても、彼らは「生きている」と思えて仕方がないのです。漫画のキャラクターという域を超えて、実際にこの世界のどこかで生きている、生身の体温のある人間のように思えてなりません。
ああ…
ジョジョに出会えて…よかった…メッセージ…です…伝わって…ください…
ありがとうジョジョ。ありがとう荒木先生。