
あなたは本当の引き算を理解していない(かもしれない)
お読みになる前に
まずは興味持っていただいてありがとうございます。
この記事を読むうえで、留意していただきたい点がございます。それは「この記事は僕の独り言」だということ。
もしかするとものすごく偏った思考の話をしているかもしれません。間違ったことをさぞ正しいかのように記述している場合はコメントで優しく教えてください。記事の中では口調が強いですが、僕は豆腐メンタルなので口調が強いと凹みます。
以上。
序章
ビジュアルアートにおいて、「引き算」は基礎とされる。今回は特に写真について述べるが、ある程度他の分野でも通用する考え方だと思う。
今回は、一見問題がなさそうな勘違いを厳密に指摘する。この勘違いを正すことにより、写真表現のポイントが明確になり、ある程度表現したいものが形にできるようになるのではないかと考える。
美術は自由だが、基本的に守るべきルールがある。それを意識しないと、多くの人に共感されにくい、自己満足の「撮っただけ」「作っただけ」の作品になってしまう可能性がある。
写真上達を目指す動画や書籍などでは、「写真を撮るときは画面から無駄なものを引いて、画面内の引き算をしよう」とよく言われる。一見納得してしまう話だが、果たしてこのコンテキストにおける「無駄」とは何を指しているのか、考えたことはあるだろうか。
また、「主題を明確にする」という話を聞き、主題一辺倒になった結果、かえって分かりにくい写真になってはいないだろうか。さらに、概念を主題としてしまってはいないだろうか。
今回は、これらの点について考えてみる。
第一章 無駄なもの
結論から言うと、「無駄なもの」とは、「あなたの構図に当てはめればとりあえず良い」という楽観的な思考のことだ。その構図は、本当に伝えたいものを表現するのに適しているのだろうか。
バランスよく配置されていれば、何でも伝わるのだろうか。それが事実なら、ずいぶん楽な世界だ。少し煽りすぎたかもしれない。
絵画やイラストの構図や配置には、基本的に意味がある。最も効果的に情報を伝えるために、構図が考え抜かれている。
写真は、ある種、最も手短に形になる芸術だ。それゆえに、主題となる対象を十分に観察しなかったり、構図について厳密に考慮しなかったりすることが多い。まずは対象の観察から始めよう。
どんな形をしているのか?
なぜその形なのか?
何という名前か?
なぜそう呼ばれているのか?
創作者が被写体についてどれだけ知っているかで、一枚の写真に落とし込める情報量には天と地ほどの差がつく。
少し話が逸れたが、ここまで考えて初めて、必要なものとそうでないものが明確になる。
写真にはもう一つの障害がある。それは、基本的に「存在するものしか表現できないこと」と「存在するものがすべて表現されてしまうこと」だ。
難しく抽象的に書いたが、簡単に言えば、看板やゴミ、電線などがどう頑張っても写り込んでしまうという話だ。
ここでようやく、一般的に「邪魔なもの」として捉えられている要素を消す段階に入る。
そう、神の手「フォトショップ」で。
最初に述べた「無駄なもの」と区別するために、ここではそれらを「ゴミ」と表現する。
最後にゴミを消す理由は単純で、撮影段階でゴミに気を取られると、本当に必要な空間すら切り取ってしまうことがあるからだ。
第二章 主題
これは簡単だ。主題とは、「見せたいもの」「伝えたいこと」である。
つまり、これらを表現するために「状況説明」が必要となる。いわゆるイラストレーションの要素だ。
また、「目的」と「主題」はもちろん異なるが、どれくらいの人が具体的に定義できているだろうか。
私は以下のように定義している。
主題=基本的に名詞。図像の中でメインとなる被写体。
目的=表現したいこと。「〇〇な雰囲気を伝える」など、文字通りの目的。
また、概念は基本的に主題にならない。結果的に「目的」になる。
例: 雰囲気
人やその他の物を介して演出することはできるが、空気自体を主題として撮影することは非常に困難である。
正確には、撮影できたとしても、それが意図したものとして伝わるとは限らない。
「様子」も抽象的すぎる。結果として、「〇〇をしている人々」など、間接的に表現するしかない。そして、間接的に表現するために使った対象が主題となる。
対象そのものがどれだけの情報を持っているかにも着目する必要があり、そこで最初に述べた「観察」が重要になってくる。
ここから先、AI generated (力尽きた)
まとめ
写真表現において、「無駄なものを省く」「主題を明確にする」という考え方は一見シンプルだが、その解釈を誤ると、逆に表現の幅を狭めてしまう可能性がある。
無駄を省くとは、単なる整理ではなく、伝えたいものをより効果的に見せるための選択である。構図を決める前に、被写体を深く観察し、どの要素が必要かを慎重に見極めることが重要だ。
また、主題を明確にするためには、その背景となる状況や文脈を適切に伝える必要がある。単に主題だけを強調するのではなく、見る人に伝わる形で構成を考えなければならない。
写真を撮る際は、これらの点を意識しながら試行錯誤を重ねていくことが、表現の向上につながるだろう。