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ひさしぶりの激しい鬱期

 ひさしぶりの激しい鬱期に襲われている。
 この10年間もずっと苦しかったが、他のひとたちと同様とはいかなくとも、私なりに社会生活にしがみついてきたのだろう。
 高い高い底が見えない崖に必死にしがみついてきて、ある日すべてを否定され、崖から突き落とされる。
 それでもなお、崖にしがみつこうとしていたところ、奈落の底に突き落とされた。深く深く…そこには底すらなく、ひたすら落ち続けた。

 精神状態がギリギリのなか、国内長距離引越しに加え、家庭裁判所へ強制執行依頼の手続き、行政機関の諸々… やらなきゃいけないことが多すぎて、しょうもない言葉の数々が私のなかで塵積もり、限界を突破したようだ。

 私と連絡が取れず、親友が私の様子をみにきたとき、私は大笑いしながら涙を流し、手首から血を流していたらしい。

 気づいた時には、親友ふたりと医師に囲まれ、親友ふたりから「だいじょうぶ」と強く抱きしめられた。

 なぜこうなったのか想い当たることはないか…と医師から聞かれる。いっぱいある。

・異性のともだちがいると「結婚すればいいのに」と言ってくる一定数の人々。
・ホームレスのひとたちと話していると「あぁいうひとたちと関わるのはやめなさい」と言ってくる一定数の見ず知らずの人々。
・行政相手に闘わなければいけないことに対して、「がんばんなきゃ」「やらなきゃ」と言ってくる一定数の人々。
・相手が支持しない相手or嫌いな相手と少しでも関わると攻撃してくる一定数の人々。
・何度も「戸籍上死んでます」と伝えているのに、「ご家族は?」「本当にいないの?」と診察のたびに5回ずつは聞いてくる脳外科医。
・診断書やカルテを提示してもなお「障碍者のふりをしていた」「民事上の詐欺だ」という文書を送りつけてくる相手方弁護士。
・条例ガン無視な行政職員。
・10年間のすべてを失った。

 想い当たることで頭がいっぱいになり、ぐるぐるするが、なぜここまで生きるのがつらく苦しいのか…わからない。

 でも、だいじょうぶ。きっと だいじょうぶ。

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