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#151【介護雑記】金がないなら、親の介護はするな。~介護は奉仕じゃ出来ない~

私が実家に「通い介護」を始めた頃、はじめは、「様子を見に行く程度」の「家事介助」だったが、1年も過ぎた頃、次第に、母の「まだら認知」に気づき、「夕暮れ症候群」で母の認知症発症を確信し、本格的な介護が必要だと判断した時、まず考えたのは、「介護資金」、「かねの事」だ。

私が母の認知症発症を確信した時のお話はこちら⬇️

子育てするのに、お金がかかる様に、”介護をするにも金はかかる。”

介護費用は、年金を含めた親の資産でまかなって頂く。

これが、鉄則だ。

「これまでお金かけて育てて来たのだから、費用は子供が払うのが当たり前」」なんて、一言が親から出たら、例え、自分の懐に金があってもなくても、

NOっ!!

と、ハッキリ、意思表示をするべきだ。

そして、そんな金銭感覚の親こそ「毒親」確定なわけで、介護に手を出してはいけない。一旦、手を引こう。


親の介護に本腰入れて取りかかるなら、親の年金収入額や資産額は把握しておくべし。

親の収支や資産状況を把握するのは、親が何かトラブルを起こしたり、怪我や病気で入院した時が絶好のタイミング。

親の方から「助けて欲しい。」という事案が来た時に、「お金はどうするの?」「費用はどう支払うの?」から始まり、「年金、いくら貰ってるの?」という流れだけでも、概要はつかみやすい。

そのまま「じゃ、心配だから、通帳とキャッシュカード、預けてくれる?」まで話を進める事が出来たら、上々。

もし、親がそこで渋るようであれば、「じゃ、大丈夫だね。」と、ここもまた、一旦引く。

「通帳やキャッシュカードを預けてくれないのなら、面倒はみません。(=介護はしません。)」位の強い意志を持とう。

それでも、親が拒むなら、介護に手を出すべきではない。行政に投げよう。

行政であれば、当然、支給年金額やら医療費やら固定資産税やらで親の資産を把握しているわけだから、その範囲内での高齢者福祉サービス又は介護保険サービスの適用を考えてくれる。

行政に相談しないまま、なし崩し的に、子供が自分の収入を親の介護の為に工面するのはやめよう。

まずは、「親の世帯収入」で、生活及び介護費用が賄えるかどうかを模索し、どうしても不足する最小限の負担額を引き出す様にしよう。


「親に金がない。」とわかった時も、介護はするべきではない。まずは、行政に投げよう。

(親の)年金が少なくて、生活が困窮している上、介護が必要なのに介護サービスを受ける事が出来ない。
私自身も、生活が厳しくて、経済的には充分に親を支援できない。

少なくとも、この2つを行政に相談することから、介護は始めるべきだ。

親に対する、”情”や”義務感”、”責任感”だけでは、親の介護は出来ない。

まずは、経済基盤の確保だ。

介護の沙汰さたかね次第。


多くの会社で「サビ残」が禁止されているように、介護も「滅私奉公」「無料奉仕」は禁物なのだ。そうでなくても、親の介護は心身的にも削られる。金銭問題はそれに輪をかけて逼迫度が増す。

親の介護をするに当たっては、お金の問題は最初に取組み、道筋をつけておいた方が良い。

しかし、逆に、親が、どんだけかねを持っていても、嫌なものは嫌。出来ないものは、出来ないんで。

その場合も、サッサと行政に相談しよう。
きっと立派な有料老人ホームを紹介してくれるw

「知識は武器」、「介護とは戦略」。
「金策」も、大事な戦略の内なのだ。


下記の記事も是非、参考にして欲しい。⬇️⬇️⬇️


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