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#120【育爺日記Eps.25】ヘルパーレンジャーアッセンブル!

MCI(要介護1)87歳父(心疾患あり、右足腓骨神経麻痺あり)は、現在、実家から車で15分の拙宅にて、在宅介護中であるが、”市町村跨ぎ”の為(介護保険サービスの”関所破り”だね。)要介護度が上がった場合や、いざとなった時の在宅医療サービスや訪問看護サービスを、私の家に召喚する事はできない。

もちろん、ヘルパーさん達の在宅支援サービスを受ける事もできない。

つまり、近い将来、父が寝たきりになったり、24時間介護が必要になった場合、私一人ではどうにもならなくなるのは確実。さらに、その時になってから、「施設入所」を考えたとしても、希望する施設に直ちに入居できるという確証はない。

だったら、実家を「ケアハウス」にしてしまえ!! ⬇️⬇️⬇️

と、いうことで、7月から、週一で父を実家へ帰し、ヘルパーさんに「お昼を作ってもらおう!」という企画で、ケアマネと相談。この4ヶ月で、「ヘルパーレンジャー部隊」が結成された。

チームメンバーを紹介しよう!!✨✨✨

・赤レンジャー:介護キーパーソンの私
・青レンジャー:ケアマネMさん
・黄レンジャー:野球部の西さん。
・緑レンジャー:出雲の神さん。
・桃レンジャー:一番若手のママヘルパーさん。

これから、彼女達の呼称は、「青レンジャー」とか「黄レンジャー」で記載する事になるので、ご了承頂きたい。(なんのこっちゃ・・・)

父は、元教員として校長職を歴任した事もあり、後進に対しては、”教え子モード”が発動されるらしく、とてもジェントルマンなコミュニケ力を発揮し、ヘルパーさん達とも、すぐに仲良くなった。

担任するクラスの生徒の名前を覚える様に、父は彼女達の顔と名前を直ぐに覚える事ができた。そして、「みんな、いい子達だ。」と言って笑う。

”父の社会性とコミュニケーション能力は、まだ生きていたのだ・・・。”

それが嬉しくもあり、ちょっと誇らしくもあった。

ヘルパーさんの持ち時間は昼食時の1時間。(自己負担分約¥5,000円/月)

まず『連絡帳』を整備して、私 ↔️ ヘルパーさんとの情報共有を行う。

ヘルパーさんに作ってもらう昼食は、主菜は冷凍の宅食弁当(1ヶ月分)を実家の冷蔵庫に常備しておき、それをレンチンしてもらう。味噌汁は「生味噌のインスタントを常備。ご飯は常温保存の利く「○トウのごはん」を常備して、レンチンしてもらう。それに「漬物」など副菜は私が持っていく。

それらを、30cm×40cmのトレーに乗せて配食して頂く。

父は、誰かとワイワイおしゃべりしながら食べるのが好きな人なので、父が食べている間は、一緒にテーブルに付いて、おしゃべりの相手をしてもらう。(これ大事w)

本来であれば、父を実家に送ったら、私は仕事に戻るorレスパイト時間を摂る計画なのだが、実家に行ったら行ったで、少しづつ、母の遺品整理の続きをしたり、部屋の片付けや掃除をしたり、庭の草むしりをしたり・・・

結局、ヘルパーさんが来る時間までいる事が多くなってしまい、まぁ、それはそれで、私とヘルパーさんとのコミュニケ時間が取れるから良しだw

どのヘルパーさんも、高齢者の話し相手をするのが、とても上手。更に、話し相手になりながら、父の事をよく観察している。どのメンバーからも、「プロ」としての気概を感じる。信頼できる良いメンバーだ。

更に、実家周辺にはどうやら、同じ事業所から何軒かヘルパーさん達が入っているお宅があるらしく、メンバー以外のヘルパーさんが申し送りや情報交換などで、立ち寄ってくれたりして・・・、

そんな時は、「おお!お疲れさま! いいよー! 外、暑いから、上がりなよー。麦茶飲んで行きなーw”給水ポイント”だから。ウチw」と声をかけたり。

すると、初めの頃は遠慮しがちだった彼女達も、「ありがとうございます!」と言って、ウチへ上がって、時には3人~4人が集まり、皆で冷えた麦茶を飲みながら、まるで、本当のケアハウスの様に、賑やかな昼食時になったりする事もあった。

そこで、ヘルパーさん達の苦労話を聞いたり、介護に関する情報交換をしたり、在宅介護を受ける時に注意しなければならないポイント等を教えてもらったりと、これが中々に気づきや学びのある良い時間になっている。

父も益々、饒舌になり、彼女達をよく笑わせている。

「Aさん、今日も”絶好調”ですね!!」と、よく言われ、いつしか、彼女達は、父の事を「絶校長先生!!✨」と、呼ぶようになったw

こういう時間って、やっぱ、いいよねw

父も、カレンダーに赤い丸をつけて、週一で実家に帰る日を愉しみにしている様だ。

だがしかし、父は、たまに思い出した様に私に聞いてくる。

「あのさ、どうして、あの子達がウチに来る様になったん?」と。

「あの子達は、何をしに、ウチに来るの?」と。

その度に、私は、こう説明する。

「お父さんがいつかね、寝たきりになったりして、この家で私一人では介護が出来なくなった時には、あの子達が、実家に来て、お父さんと私を助けてくれるんだよ。」と。

「お父さんの事を私と一緒に、お父さんの家で、最期まで助けてくれる、大事なメンバーなんだよ。だから、お父さんも、彼女達を大切にしてあげてね。」

「そうか・・・。そういう事か。じゃぁ、俺は、”安心”なんだな?」

「そういうことだねw ”仕事の仲間”は、多い方がいいって事さw」

「そうだな。お前は、そういう所、上手いなw」

「介護とは、戦略だからなw」

こうしてタイガー&ドラゴンとヘルパーレンジャー部隊の戦いは続く!!✨✨✨

次は、「ドクター・ストレンジ」(在宅医療チーム)を、招集しなければならないと考えている。青レンジャーと、揉んでいる所だw


さて、今回は、noteでもご活躍中の神奈川県川崎市「小規模多機能型居宅介護クロスハート幸川崎」のメンバーぎんしろうさんが、音楽生成AIで作成したという、施設のテーマソング【介護戦隊クロスハートレンジャー】をご紹介!!✨✨✨

なんかね、この曲を初めて聴いた時、めちゃくちゃホッコリ🩷
介護の業界で「若い力」が、一生懸命頑張ってくれているんだって、めちゃくちゃ嬉しくて。(全然、該当地域ではないのですがw)

ウチのヘルパーメンバーにも紹介したら、
「きゃぁーーー!!😍😍😍いいいいい~🩷🩷🩷」と、言って、お持ち帰りになりましたw

どこの業界でもそうだけど、こういう「若い力」を、大事に育てていかないとね。父の介護を通じて、実家がそういう拠点になれたら、嬉しいと思っている。

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