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北欧:ムーミン谷の彗星 読書感想文

ハネムーン先の候補に北欧が浮上し、急に北欧に興味が湧いてる今日この頃。

フィンランド🇫🇮の観光地などを調べていたら、どの本にもムーミンが出てくる。

ムーミンって、カバ ?かわいいキャラクターだけど、それ以上の感想もないって感じ。ムーミンって何だっけって気になり、ムーミンの童話を読むことに。

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ただのむにむにした生き物かと思いきや、、ムーミンの世界ってめっちゃ素敵やん。

そして、忘れてしまってた読書の魅力に気づけた。昔は小説や童話を読むのが好きだったのに、今はビジネス本の課題に追われて遠ざかってた。(今も積読いっぱい…)

本を読んで、心にわくわくやぬくもりが生まれる感覚、久しぶりでとっても心地良い。

まだ1冊目。これからムーミンたちにどんなことが起きるのか、世界を覗かせてもらうのが楽しみだ。

ムーミン谷の彗星を読んで、感じたことを書き留めようと思う。

興奮冷めやらぬ状況で夫に感想を話してたところ、まだ続くの?というオーラを出してきた。そうやんね。興味ないよね。笑

でも。言いたい。誰かとしゃべりたい。

あー、この感覚も久しぶり。

職場ではドラマとか見てる人も少ないので…。ビジネス以外のことをしゃべりたくてうずうずしてるのかな。


印象に残ったシーン・セリフ①

「自分で、きれいだと思うものは、なんでもぼくのものさ。その気になれば、世界じゅうでもな。」byスナフキン

ううう。。自分の欲って何にこだわってるんやろって考えちゃうなぁ。近くに持ってる、お金を払って手に入れる、約束する、、、モノだけじゃないよね。人との関係も、能力も。自分のだって安心したがってたのだろうか。それが満足?

いいなって感じることで、それでいいじゃないか。そう感じられることこそが素晴らしい奇跡なのに、それ以上を望むことが当たり前になってたな。

「なんでも自分のものにして、持って帰ろうとすると、難しいものなんだよ。ぼくは、見るだけにしてるんだ。そして、立ち去るときには、それを頭の中へしまっておくのさ。ぼくはそれで、かばんを持ち歩くよりも、ずっと楽しいね。」byスナフキン

スナフキンにムーミンが惚れてしまう(正確には憧れ?)のも分かりますな…


印象に残ったシーン・セリフ②

疲れたスニフがテントやパンケーキ焼きの道具を谷底に捨てるシーン             迷いながらも、道具たちを投げ飛ばし、からんからんと音を立てながら谷底に落ちていく。爽快な気持ちになったかと思いきや、スニフは真っ青な顔をして「ううん。ぼく、めまいがする」と地面に倒れてしまう。

喪失感、今やるべきことがシンプルになったからこその逃げられない感覚、自分でどうにかしないとどうしようもならない自覚が芽生えた瞬間。

スニフは文句や弱音をよく言ってるけど、正直で愛らしく感じる。そうだよね、怖いよね。って声をかけてあげたくなる。

その後、なぜか不注意でムーミンが崖から落ちそうになるシーンなんだけど、シリアスなのにくすってなる。笑 

訳が独特なのか、原作の表現がエッジ効いてるのか。全体的にみんなよく怒鳴るのとか、笑ってしまう…

紹介したら面白くなくなる気がするから、気になった方は読んで欲しい^ ^


印象に残ったシーン・セリフ③

「びっくりしなくてもいいよ。ぼくがまもってあげるから。さあ、いいものをあげますよ。」byムーミントロール
「どんなことがあっても、あんたが怖がらない間は、わたしも怖くないの。約束するわ」byスノークのおじょうさん

この2人の相思相愛っぷりが愛おしい。スナフキンから、自分と似てる種族がいるって聞いてから、会ってもないのに好きになってるムーミンの可愛さよ…

うん、分かるよ。夢に出てきたら、その人のこと好きになって、自分でも止められなくなる感じ。自分の学生時代を思い出してしまうよ。


はらはらしながら読み進めて、やっとムーミン谷に平和が訪れたラスト。お話の世界なんやけど、ほっとするよね。ムーミン谷に行きたくなっちゃうよね。

手に入れたいなんて思わないから、こんな素敵な世界を見てみたい。身を置いてみたい。

夢中になった1冊でした。









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