心癒される『小桜姫物語』
このところ少し涼しいので、ふだんは暑くて寄り付けないお部屋に行けました笑。
そこに昔読んでいた本があるので、ちょっと見てみたら、そうそう、これはまだ読んでいない方にはぜひおすすめしたい、と思いつきました。(^^)
作者は明治のひと
浅野和三郎は明治生まれの人で、有名らしくWikipediaなんかにも詳しく経歴が載っています。
昔、スピリチュアル好きなお友達に紹介されてこの本を読んだのがきっかけで知ったので、細かいことまで全然知らなかったのですが、小泉八雲に教えを受けていた、ということなんかもびっくりします。
細かいことはさておき、息子が亡くなってからというもの、奥さんが霊媒状態になって、亡くなった息子や”あの世の存在”が、いろんなことを教えてくれるようになったということです。
可愛らしい精霊が出てくる
霊媒というと、なんだかまあトンデモ本のようではあるのですが、『小桜姫物語』を読んですきになったのは、愛らしい精霊の話が出てくるからなんです。
一番好きなのは”梅の精”。
枝ぶりを直すために伐るのと、悪戯で伐るのとは、気持がすっかり異います。私達にはその気持がよく判るのです。
私達が丹精して作ったものが、少しでも人間のお役に立つと思へば、却ってうれしうございます。
…しかし伐られるものを、私達の力でどうずることもできませぬ。すぐあきらめて、木が倒れる瞬間にそこを立ちのひてしまいます。
といった調子。(*^^*)可愛くないですか?なんだか読んでいるだけで心癒されるんですよね。
昔の言葉づかいが丁寧でいじらしいせいでしょうか。
あとは玉依姫さんの下りもすきです。
それから龍神さんや天狗の生態(?)もあらわになるし、あの鎌倉の鶴岡八幡宮の銀杏の木の精霊おじいちゃんも出てくるのです…!
むこうの世界もおもしろそうと思う
このところ鈴木秀子さんの本も読み返していたのですが、
シスター鈴木の言葉は、シスターとしてまた文学博士として、人の死や、人生の難しい局面に悩む多くの人に立ち会ってきた…それから、ご本人も臨死体験をされているので、とても説得力があります。
向こうの世界はやはり「至福」の世界だとのこと(^^)。
なんだか楽しみになってしまうくらいなんですよね。
だけど、この『小桜姫物語』もそうですけど、死んでも精神は死なないわけなので、生きている今の間にも、”なにをしててもご機嫌な状態”でいられるように、自分を鍛錬しないといけないのだな、と思っています(^^)。
40前後になりますともう、わかっていてもできないこともわかっているので(#^^#)、気長にコツコツ、「まぁどうでもいい…」とあえて思いながら過ごしていくことにします。笑
みんなのギャラリーは素敵ですね、今回もお写真をお借りしました。ありがとうございます。